Tue 110104 「愚直に生きよ」と「大志岳征服」 2つのイメージ small♡step | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 110104 「愚直に生きよ」と「大志岳征服」 2つのイメージ small♡step

 まあ実は、昨日書いたようなことは、煎じ詰めれば「愚直に生きなさい」の一言で終わってしまうのだ。

☆ 日々の仕事と勉強を、丁寧に忍耐強くこなすことが大切。
☆ 千里の道も一歩から。
☆ 1日1歩♨3日で3歩♡3歩進んで2歩下がる。
☆ いいか、コピーもお茶汲みも、結局はお前のためなんだ。
☆ アナタのタメだから&タメだから。
☆ あきないでやるから、「商い」と呼ぶんやで。

 こういう極めて古典的な人生訓で、あらゆる門番の存在を肯定することになってしまう。何だ。昭和中期の社長の挨拶じゃん。ミヤコ蝶々に「細うで繁盛記」に「あかんたれ」の世界じゃん。
 これでは元も子もなくて、せっかく4日も5日もブログで長々と悲憤慷慨しておきながら、最後の最後になって「門番だって、入学試験だって、お茶汲みやコピー取りの仕事だって、結局アナタのためになるんだ。嫌がらずにマジメに愚直に取り組みなさい」じゃ、読む方も書く方もたまらない。夢も大志も遥か彼方に遠ざかり、目はかすみ、気力は萎えていく。
イメージ1
(イメージ1)

 しかし、上のイメージ1を、ちょっと検討してみてくれたまえ。GKとはgatekeeperの略である。多くの青年の理解はこんな感じ。遥か彼方に、憧れの夢連峰・大志岳(まあ、あんまり恥ずかしがりなさんナ)。いいかね、連峰であって蓮舫ではない。「2位じゃイヤ」だからこそ、人間を70年も80年もやっていけるのだ。
 万年雪に白く美しく輝く夢連峰(思わずキーをたたき間違えて「夢年俸」と出るあたりがクマ蔵の卑しいところだが)の主峰・大志岳は遥か彼方にかすみ、その前には延々と門番丘陵が続いて、若者の行く手を阻んでいる。もし門番丘陵にも魅力があれば、この図式でも夢は尽きない。大志は萎えない。むしろ積極的に門番山脈を征服し、英気を養いつつ、最終的な主峰・大志岳アタックに闘志を燃やし続けることも出来る。
 ところが、門番丘陵(何だ、門番給料って?)は、ヘビだらけ、ヒルだらけ、ムシだらけ。ぬかるんだ山道に足をとられ、沼地は泡立ち、濁った水は悪臭を放っている。こんな低い丘陵地帯では、眼下に開ける眺望にも、美しさも爽快さもない。流れる風は生温く、登っても登っても達成感はない。
 こうして、青年はウンザリし、気力は萎え、体力を喪失し、やがて座り込んで、「別に、このままでいい」。今まで歩いた道を眺めて「オレも、昔は若かった」。追い越していく人を見て「そんなにあくせくしたって、結局あきらめるんだ」「人間らしく、ボクらしく」。うにゃ。これが門番丘陵のワナ。諸君、大いに気をつけたまえ。
イメージ2
(イメージ2)

 では、発想を変えて、上のイメージ2を見てくれたまえ。おお、今井今右衛門は休みの日にもこんな図をミスコピー紙に「マジック」で書いて若者を鼓舞しようとする。ホントにいいオヤジである。諸君、あのシンナーの匂いバリバリの「マジックインキ・大型」であるよ。おお、何とも古くさいものが、今井君の机の中には眠っているのだ(感歎文)。これって、いつ買ったんだろ?
 まあ、いい。どうだね、物事をこの図式で捉えれば、気力がカンタンに萎えることはないのではあるまいか。イメージ1では、門番丘陵は乗り越えても乗り越えても全くヒトを向上させることのない障害物でしかなかったが、イメージ2となると、丘陵地帯を乗り越えていくことが、ごく自然に大志岳登頂に直接的につながるのだ。
まじっく
(マジックインキ大型と、南仏マントンの思い出←これは本文と一切関係ありません)

 要するに、目の前にチョコッチョコッと立ちはだかる門番岩とか門番ヶ森とか門番ヶ鼻とか、そういう課題をヒョイヒョイ乗り越えながら、近道を探さずにKUSO-MAJIMEに前進を続けていったら、最後のちょっとした岩が、実は頂上への最後の門番=横綱。昨日書いた「ボク、お相撲よりトランプ勝負がいいな。ポーカーでいい?」ということになるという理解である。
 こうして、「あらら、頂上に出ちゃったよ」「あっけなかったね」というのが、どうも本質であるように思うのだ。あれ、これって、東進がよく宣伝で言ってる「small step」のお話? 受験産業だから、大学受験のこととして言ってるけれども、実はよく考えると、全てのことにつながってるの? 「じゃ、いつやるんだ?」「いま、でしょう」。おお。
比較
(イメージの比較。だから、いちいち恥ずかしがりなさんなって)

 三井住友VISAカード会員には毎月必ず「リボ払いのおすすめ」が送られてくる。「たくさん借金して、払えなくてアップアップするほどモノを買って、それで苦しかったら分割払いにしたらラクですよ」ということらしいので、今井君はこういうのには大反対である。しかしさすがに敵もさるもので「リボ払いのウリボー」という可愛らしいキャラクターで攻めてくる。
ウリボー1
(挿絵1:雑誌VISA2月号より)

 挿絵1を見てくれたまえ。どうだい、イメージ1的な発想ではないか。次々と現れる低い柵を、ウリボーは軽々と超えていく。見た目はたいへんラクそうである。しかし諸君、この分では、ウリボーは早晩体力を消耗して、やがて確実に息絶える。跳んでも跳んでも利息を取られるばかりで、本質は一向に向上しない、自分の人生の立ち位置に絶望するからである。
ウリボー2"
(挿絵2:雑誌VISA2月号より)

 だから、今井君はリボ払い的人生には決して共感も賛成もしない。しかし、これをちょっと傾けて、挿絵2を見てくれたまえ。おお、これならイメージ2だ。ウリボーの位置は、ひと跳躍ごとにどんどん上がっていく。この発想なら、夢連峰・大志岳の征服(だから、恥ずかしがるなって)が確実に視野に入る。気力が萎えることはない。諸君、お気楽極楽なウリボーなんか、決して勝利することはないのである。

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