Sun 110102 パーティーは、やりません ニャゴ派とナデ派 時代派とコース派のこと | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 110102 パーティーは、やりません ニャゴ派とナデ派 時代派とコース派のこと

 「3月2日に更新1000回達成記念パーティーを東京で開催の予定」と書いたら、マコトに敏感な反応が数件あって、「東京のどこでやるんですか?」「誰を呼ぶんですか?」「何人ぐらい来るんですか?」という電話が、クマ蔵ケータイに半日で数件かかってきた。おお、今井発言をホントによくチェックしている目ざといヒトが、世の中にはたくさん存在するのであるね。
 はいはい、すみません。あくまで冗談で言ったので、ホントにパーティーをやるわけじゃありませんから、念のため。まあ万が一やるとして、呼ぶのはニャゴロワとナデシコ。写真を撮られるのは余り好きじゃないのに、ここまで3年近くよく付き合ってくれた。特にナデシコはカメラを向けると、たちまち顔をそむけるので、どうしても写真が少なくなってしまう。
ジャマをする
(ジャマをされる)

 3年も続けていると、読むヒトの中にもいろんな興味をかきたてるらしい。「どうも今井先生はニャゴロワをエコヒイキしているようだ。写真の数で見ると、ニャゴに比較してナデシコが圧倒的に少ない。ナデシコ派としては断固抗議したい」などというヒトもでてくる。
 そう見えてしまったらスミマセン。ナデシコの写真が少ないのは、ニャゴの方がカメラに積極的(と言っても、そんなに好きなわけではないが)、ナデシコは決定的なカメラ嫌いで、決して目を合わせようとしない。ニャゴみたいに「ホントにキミはネコですか?」という驚きのポーズも表情も、カメラの前では絶対に見せない。それが原因なので、今井クマ蔵は「ネコのエコヒイキ」などという難しいことは出来ないのである。
ジャマはやめてほしい
(匂いをかいでみる)

 しかし、こんなに狭い今井ブログの世界でさえ、「ニャゴロワ派」「ナデシコ派」が自然発生して、互いライバル意識を燃やしていたりするから、人間というものはホントに難しい生き物である。
 ボクらの少年時代にも、「ゴロー派」vs「ヒデキ派」だの「山口百恵派」vs「桜田淳子派」だの、今ではとても考えられない派閥が多数発生し、今井君の知らない場所で暗闘に死闘を演じていたらしい。どっちがどっちだったか明確に記憶していないが、モモエ派は「絶対、中1時代」なのに対して、ジュンコ派は「意地でも、中1コース」なのだった。
 若い諸君には何のことだかわからないだろうけれども、「時代」「コース」はそれぞれ旺文社と学研から出ていた学年雑誌。むかし、むかしの、そのむかし、日本には「学年雑誌」というものが存在して、ピッカピカの小学校1年生になったら「小学1年生」という雑誌の購読が始まり、それが「小学2年生」「小学3年生」…「小学6年生」まで続く。
あくびして
(あくびして)

 こういうマジメな学年雑誌は、「書店で買い求める」という購買行動を否定する。いちいち書店で買い求めなくとも、本屋さんが毎月届けてくれるのである。4月号は2月末日に、5月号は3月末日に、ほとんどフライイング気味の早さで届けられ、子供たちは雑誌の届けられるのが楽しみで楽しみでならず、月末の夕方、自宅のそばでバイクば止まるたびに「すわ(死語ですか?)、小学館の雑誌が来た」と玄関に飛び出すのが常であった。
 「昨日、もう来たよ」というのは、小学校の教室での自慢のタネ。よその子より先に雑誌を手に入れるのは、誰でもみんな誇らしい。「来た」と言えば「雑誌が来た」ということであって、他の子供たちは「どうしてうちはまだ来ないんだろう」と不平に思い、ママやパパに「田中君にはもう来たって。本屋さんが違うらしいよ。うちも本屋さん替えようよ」と泣きつく。そういうささやかなワガママの時代であった。
舐めて
(ちょっと舐めて)

 小学生対象の学年雑誌は小学館が独占していたから問題はなかったが、中学生対象の学年雑誌は旺文社「時代」シリーズと学研「コース」シリーズに分かれ、小学校卒業が近づく頃、小6の教室内ですでに2大勢力の対立が始まる。
 テレビでも新聞でも大広告合戦が展開され、旺文社はモモエを起用、学研はジュンコを起用(どっちだったかな?)。要するにアイドルにニッコリさせて、ちょっときわどいカッコもさせて、街の小さな本屋さんも「年間予約」をとろうと躍起になるわけだ。
 諸君、当時は年間予約が当たり前。モモエか、ジュンコか。旺文社か、学研か。年間予約すれば、万年筆がもらえたり、デジタル腕時計がもらえたり、そういう特典がついてくる。どっちがどっちか忘れたが、プラチナ万年筆を持っていれば「コース」派=ジュンコファン、カシオのデジタル腕時計をしていれば「時代」派=モモエファン、そういうことも一目で分かったりする。おお、単純な時代であった。「デジタルーは、カシオ!!」のCMソングを、いまだに歌えるママだって少なくないはずだ。
またねむる
(また眠る)

 ありゃりゃ。今井今右衛門は、何を書こうとしていたんだっけ? おお、そうだった。ニャゴロワ派をナデシコ派の対立についてだった。いんにゃ、チゲーゼ。もっとその前に、書かなきゃいけないことがあって書き始めたのだった。年をとると、忘れっぽくなる以上に、話がそれにそれて集中できなくなりますね。今井君は幸い「忘れっぽくなる」ということは心配していませんが、問題は集中力の減退かねえ?
 おお、そうだ、そうだ。書こうと思ったのは「ブログ更新1000回記念パーティーは、実際にはやりません」というだけのことだったのだ。やるとして、ニャゴとナデの顔を見ながら、一人で日本酒の徳利を並べるぐらいかねえ。
 第一、早く実際の日付と名目上の日付を一致させなくちゃ。現時点で26日遅れ、おおダラしない。ここまでの2年半で、書いた原稿量はA4にビッシリで1800枚ほどになりますが、とにかくダラしなくちゃ何にもなりません。がんばろっと。