Tue 101221 センター試験中なのに、完全に無関係の話 「あちらのお客様は、特別です」 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 101221 センター試験中なのに、完全に無関係の話 「あちらのお客様は、特別です」

 1月15日、センター試験の真っ最中である。第1日が終了して、疲れきって帰ってきて、「疲れすぎて眠れない」という受験生(や、その教師や家族や友人)もいるだろう。第1日のどれかの科目で大失敗したことに気づいて、立ち直る気力も湧かない、そういうヒト(や、その教師や家族や友人)もいるだろう。
 予備校の先生方の叱咤激励もすでに聞き飽きて、「何でもいい、叱咤激励以外のことを聞きたい」「センター試験に話以外のことを読みたい」と思っているヒトも少なくないだろう。そういう時にこそ、「受験以外の話題満載♡今井ブログ」の出番である。
 何度でも言うが、世界は受験生を中心に回っているのではない。受験生が成功しようが失敗しようが、宇宙も世界も日本もビクともしない。だから、明日も悠然と行ってきたまえ。悠然としている分、悠然としていないヒトより、2歩も3歩も前に出ていることに自信を持ちたまえ。
 そこで、諸君。何と今井は「ツイッター同時生中継事件(一昨日の記事参照)」について、センター試験の真っ最中にも関わらず、もう少し書いておきたい。もちろん、稲本♡田中美保なんか、どうでもいいのだ。第一、今井君は「田中美保」なるものを見たことも聞いたこともない。
ふくろ
(あくまで、慎重に)

 それでもいいじゃないか、まあ聞きたまえ。問題になっているホテルの鉄板焼き店は、今井君も何度か利用したことがある。しかし4年ほど前にちょっとトラブルがあって、それから足を運ばなくなった。トラブルって? まあ下らない話である。隣のお客が「デザートは別のテーブルでどうぞ」と言われて別席に移動したのに、今井君グループは、肉を食べたそのままの肉臭い席でデザートが出されたのだ。
 客の扱いに違いがあるのはおかしいので、店員に指摘すると、即座に「あちらのお客様は、特別なお客様ですので」という答えが返ってきた。うーん、こういう店をビジネスで使うと、ビジネスもうまくいかなくなる。または、惨めな気持ちにさせられる。「あちらのお客様は特別」ということは、=「我々は特別ではない」なのである。
「なんだ、彼らは特別で、我々は特別じゃないんですね?」
「お店にとっては、全てのお客が特別であって然るべきじゃないんですか?」
「全てのお客が特別と考えない姿勢、そういう姿勢が現場の従業員に蔓延している状況、それを改善しようとしない経営。そういうことでは、安心して店を利用できませんね」
まあ、こんなふうに「毎度おなじみ♨今井節」が炸裂したのも当然だ。
はげしく
(時には、激烈に)

 諸君、社会や会社の病巣は、こういうところに潜んでいるのである。今回のツイッター実況中継事件でも、ホテル側はケータイをいじっていたアルバイト従業員を1人厳重に処分して済んだことにしてしまうようであるが、それでは病巣はモトのママ。また同じような事件が発生しかねない。今井クマ蔵の意見は、聞くに値するように思うのだが、どうだろうか。
 あの日も、店の従業員では今井君に対処できなくて、ついにホテル内レストラン全てを統轄するカナダ人部長が登場。交渉は30分近く(部長が出てくるのに時間がかかったせい)に及んだ。
「Mr.イマイ、われわれはアナタの助言を大切にしたい」
「アナタをこのホテルのゲストとして大切にしたい」
「アナタのような大切なお客サマを失いたくない」
というカナダ人部長。一方、「ある客は特別で、他の客は特別でない」という言葉が従業員の口をついて出てしまう士気の乱れと緩みを、なかなか許そうとしない今井今右衛門。虚々実々の戦いが繰り広げられた。
柔軟に
(そして、柔軟に)

 うにゃにゃ、まあ、若い諸君から見れば「今井が、チョー、切れていた」で終わるところである。しかし、今右衛門の心の中は「チョー、切れた」とかではないのだ。大好きなホテルだからこそ、緩みや士気の低下を発見したら、誠心誠意の忠告に努めたいのだ。自慢でござるが、今井君はこのホテルのゴールド♡メンバーでござってのお。ヨーロッパ旅行の多くは、このホテルグループを利用しておりまする。意見を言う資格は十分ござるよ。
 自分が不快な思いをしたことよりも、「士気の乱れは、早晩大きな事件に発展しますよ。『ホテル新御三家』にいれてもらって、それで気が緩んでしまえば、その地位も風前のトモシビですね」という内容の話を、カナダ人部長に対して延々と述べ立てた。
 「交渉」と言っても、何かしてもらおうとか、不快と引き換えに何か利得を得ようとか、そんなことを考えているのではない。ただ、好きなホテルが少しでも向上するように、せっかくの評判を落とすことにならないように、常連の客として助言したい、それだけのことである。
 しかし、今の日本はどうもそういう国ではないようだ。うるさく助言すれば、「キレた」「うるさい」「おかしいんじゃね?」「やってらんね」、それどころか「クレーマー」「モンスター」呼ばわりされて、それで終わりである。
お帰り
(お帰りなさい。ちょっと、疲れた?)

 昨年10月上旬、今井君は疲れ果ててしまって、「もうキレキレはヤメた」「これからは温厚&温和な紳士を目指す」と宣言した。あれ以来3ヶ月1回も「キレて」いないのは、要するに疲労とあきらめのせいである。おそらくこれからも「キレた」と言われるような助言もアドバイスもしない。
 たとえセンター試験の朝、いきなり東北新幹線が「全線で運転見合わせ」で3時間も4時間も動かなくなっても、ひたすら耐えるしかない国なのである。
「なぜ、栃木県小山駅での故障のせいで、仙台や盛岡や山形まで全部ストップするの?」
「せめて、部分的に折り返し運転することは出来ないの?」
「だって、受験生たちはみんな、この日のために1年丸々努力してきたんですよ」
以上、昔の超熱血♨今井グマならJR担当者に厳しく問いかけたはずの質問である。でも、もう疲れてしまった。だれか、もっと若い熱血先生にお任せしたい。誰も、いないかね?
 さて、話はまだ続くのであるが、長くなりすぎるので、明日に続きます。第一、センター試験のまっただ中に、これ以上バカ話を続けると、頭から湯気を出して激怒し始める気難しいオカタも少なくないでしょう。しかし、出来るだけ今日中に「続き」をアップしますから、「自分はセンター試験とは無関係」という皆さんは、ぜひ今夜のうちに続きをご堪能ください。

1E(Cd) Backhaus(p) Böhm & Vienna:BRAHMS/PIANO CONCERTO No.2
2E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/EIN DEUTSCHES REQUIEM 1/2
3E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/EIN DEUTSCHES REQUIEM 2/2
6D(DMv) GONE WITH THE WIND
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