Sun 101219 ボランティア中の早大生と出会う バーで「氷なしの水」を注文する女性客 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 101219 ボランティア中の早大生と出会う バーで「氷なしの水」を注文する女性客

 1月9日(スミマセン、昨日の続きです)、国立競技場を出たところで「今井先生ですか?」に遭遇。寂しい気持ちはこれで吹き飛んだ。
 国立競技場の外の清掃をしているグループの1人で、「STAFF」とプリントされたレモンイェローのユニフォームを着ている。手にしたゴミ袋は、ゴミや枯れ葉ですでに大きく膨らんでいる。その彼が「ホントに嬉しくてならない」という笑顔で、というより「まさかこんな所で今井クマ蔵に出会うはずはない」という半信半疑&歓喜の表情で、恐る恐る近づいてきた。
 聞けば、早稲田大学人間科学部4年生。就職も無事に決まって、現在ボランティア中だという。神奈川県川崎市の新城高校出身。おお、名門!! なお、「名門!!」は、早稲田大学の学生が大隈講堂前でや記念会堂前で壮行会を行うときの決まり表現。「めいもーん!!」とちょっとふざけて語尾を伸ばす。野球部の大石も福井も斉藤祐樹も、たったいま決勝で奮闘したばかりのラグビー部の諸君も、「おお、めいもーん!!」の叫びとともに送り出されたのだ。
 神奈川の新城高校には、たくさん今井ファンが存在する。今井君の遠い親戚というか、「親戚なのかどうかギリギリ」という高3生も在籍中。ついこの前まで東進に通っていたが、年末に推薦で大学進学が決まったばかりである。
 おお、新年あけまして、大いにおめでたい。今年もよろしくお願いいたします。国立競技場前の彼も、きわめてニコヤカに「握手してくれませんか?」「写真、一緒に撮ってください」と言ってくれたので、早速いっしょに軽くポーズをとった。ボランティアの仕事に戻った彼の背中が、何とも言えず嬉しそうである。
 この出会いで、ラグビーに関わる寂しさは一気に解消した。おお、恵比寿に行こう。おお、ジンギスカン食おう。おお、恵比寿ガーデンプレイスの高級ジンギスカン食って、もっともっと元気になろう。
 こういう時は、タクシーもちょうどよく通りかかるもので、国立競技場から吐き出されたばかりの2万人が駅を探して右往左往する雑踏の中、まるで早稲田バックスのように迅速にスピーディに恵比寿に移動できた。ははん、ラグビーは負けたけれども、「恵比寿にトラーイ!!」だ。
 クマ蔵は、夕暮れのガーデンプレイスに行き交う人々を相手ディフェンスに見立て、巧みなステップを踏みながら、一気にジンギスカン屋に突進。店の前で逡巡していた見知らぬオジサン2人組をかわして、見事ゴールラインを陥れた。
ジンギスカン1人前
(ジンギスカン1人前。これを30分で3皿&ビール・ジョッキ3杯。食は戦いの基本であって、人間は食べなければダメである)

 ここから先は、先週の1月2日と全く同じ経過を辿る。30分でジンギスカン3皿をペロリ。それがまず先週に同じ。元気をなくしかけた人間は、とにかく食べなきゃダメなのだ。ビールをジョッキで3杯、これもペロリ。人間は、飲まなきゃダメなのだ。ヒツジさんと野菜さんとビール君で胃袋が破裂しそうになったけれども、ほれ2次会だ、ほれ3次会だ、と陽気に騒いでいるうちに、ラグビーのことなんかすぐにどうでもよくなった。
 2次会は先週の「クシャおじさんの店(Mon 101213参照)」と決めていたのに、ついつい欲張って、ウェスティンホテルのメインバー「THE BAR」をちょっと冷やかしていこうということになった。ホントなら、こんなジンギスカン臭いクマが出入りしてはいけない高級バーである。今日のバーテンダーは若めの女性。こういうのを「ガールズバー♡」っていうワケ?とかフザけていたが、見る間にカウンターの客が増えて、滅多に注文なんか聞いてもらえそうにない雰囲気になってきた。
見守る1
(受験生を見送る。静かに「じゃ、行ってきなさい」が基本 1)

 しかも、カウンターの周囲には、ちょっと変わった中年女性が多い。妙に常連ぶった口ぶりで、バーテンダーにタメグチをきくのである。今井今右衛門は、どんな場合でも店員さんには敬語で語りかけるので、タメグチおばさんは大嫌いだ。もちろんタメグチおじさんも大嫌い。周囲の客に見せつけるようなタメグチ&お馴染みさん関係は、厳に慎むべきである。
 そこへ、いきなり入ってきた別の女性客が(誰だって「いきなり入ってくる」のであるが)、カウンターに座るなりバーテンダーに「氷をいれないお水をください」と来た。は?「氷を入れないお水」だけの注文? おお、イヤなヤツ。おお、変わったヤツ。ご用心&ご用心。くわばら&くわばら。
 こういう女性客の近くに座っていて、何かイヤなことでもあったら一大事。そもそも恵比寿ウェスティンは、「サッカーの稲本潤一がモデル田中美保とお泊まり♡デート」の真っ最中をアルバイト従業員がツイッターで生中継して、今や大騒ぎになっているホテルである。
見守る2
(受験生を見送る。静かに「じゃ、行ってきなさい」が基本 2)

 まさかとは思うが「ジンギスカン臭いクマが『氷なしのお水』だけ注文した隣の女性客とトラブル♨」「クマさんが大トラに!!」などとツイッター中継されてはたまらない。恐れおののいたクマどんは一目散にバーを出て、寒風吹きすさぶ恵比寿の街を一路「クシャおじさんの店」に向かった。
 なお、稲本♡田中美保事情に詳しい人間によれば、「お泊まり♡愛」なるものがいいとかいけないとかの問題ではない。有名人のプライベートを従業員がチャッカリ暴露するのは、もちろんホテルとして最悪だが、何よりも問題なのは「制服に着替えた従業員が、平気でケータイなりツイッターをいじくっているホテル内の気の緩み&士気の低下」なのだそうだ。確かに、従業員がお客の世話よりケータイいじりに夢中になっているのでは、確かに一流ホテル失格である。
見守る3
(落ち着かないなら、袋にもぐって受験生を見送るのも1つの手)

 受験生諸君、くれぐれも「気の緩み&士気の低下」に注意。要注意なのはケータイにツイッター。あと、やたらにオマモリみたいなものをくれるヒト。キットカットにウカールに、そういうものが「身の回りに増えてきたな」と感じたら、まさに危険信号だ。
「最後に戦うのは自分一人。周囲は浮かれているようだが、自分はあくまで冷静に、あくまで悠然と」
と自分に言い聞かせること。
 オマモリをくれるヒトは、戦場で諸君とともに命をかけて戦うヒトではない。ともに戦いにいけないから、そばで守ってあげられないから、心配で心配でならないのだ。だから、諸君の仕事は、何度も繰り返すように「心配、いらねえよ」とニッコリしてあげることだけなのだ。

1E(Cd) Holliger:BACH/3 OBOENKONZERTE
2E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 1/4
3E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 2/4
4E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 3/4
5E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 4/4
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