Thu 101209 そろそろコタツを出て、仕事を始めよう 国立競技場にラグビーを見に行く | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 101209 そろそろコタツを出て、仕事を始めよう 国立競技場にラグビーを見に行く

 2011年1月2日、冬型の気圧配置で東京はたいへんよく晴れた。新年らしく、穏やかでたいへんお目出度い。午前中は「いかにもお正月」というお目出度い過ごし方に終始。こういうお目出度い過ごし方が板についてしまうと、(1)体重があまりにも順調に増加する(2)怠け癖がこれまた順調に身に付いていく、2つの弊害がある。「弊害がある」などという言い方は「甘いにもほどがある」ので、2つの弊害は着実に人生を破壊する。
 人生などというものは、これしきのことでカンタンに崩壊するほど脆いものである。諸君、正月早々で申し訳ないが、これは長い人生を生きてきたオジサンからの貴重な人生訓である。心して、姿勢を正して聞きたまえ。「一年の計は元旦にあり」。元旦はもう遠い昔のことになってしまったが、人生を破壊する生活習慣の乱れをここで食い止めたまえ。人生の崩壊を防ぐには、オランダの堤防を守った伝説の少年よろしく、「正しい習慣の継続こそ全て」と心得、これを乱さないことに努めさえすればいいのである。
ねこたち
(いつまでも怠けていていいのは、ネコぐらいのものである)

 もう1月3日も夕刻が近づいた。テレビを消したまえ。コタツのスイッチを切り、コタツから離れたまえ。年末から年始にかけてサボっていた生活習慣に戻りたまえ。ほれ、大学駅伝は、早稲田の優勝で終わったのだ。高校サッカーに、高校ラグビーに、楽しいスポーツ観戦は続けられるけれども、そんなことで人生を崩壊させてはならない。ほれ、「SASUKE」も終わった、K-1だか何だかも終わった。いま手に取ったミカンは果物カゴに戻して、勉強だ、ほれ勉強だ。
 おお、自分に出来ないことを書き、自分で出来ないことを他人に勧めるのは、たいへん楽しいものである。おお、自分が昔やろうと思って出来なかったことを、「忠告」「教訓」として偉そうにヒトに説くこと以上に楽しいことが、果たして存在するものだろうか。世の中に「勉強法」「学習法」の書物があふれるのも、その楽しさゆえである。
 実は「勉強法」≒(nearly equal)「ボクが『出来たらいいな』と夢見たけれども、実際に取り組んでみたら、そんなの絶対に無理と分かった方法論」なのだが、正月早々そんな分かりきったことを言いだして、鬼の首をとったような顔をするのは愚の骨頂であり、野暮のなかの野暮というものである。
箱ねこ1
(クマがうるさいので、箱の中に避難する)

 だから、まあシンプルに言っておこう。そろそろ始めたまえ、駅伝は終わった。もう始めたまえ、サスケは終わったじゃないか。グズグズするのはヤメたまえ、紅白歌合戦なんか、視聴率まで発表されてしまった。いつまでコタツとミカンとおしるこに、未練タラタラでいるのかね? 
 おばあちゃんも、おじいちゃんも、ママだってパパだって、可愛いキミを離したくないものだから、いろいろに誘惑してくる。しかしむかしから「おばあちゃんっ子は三文(さんもん)安い」と言ってだな、おばあちゃん独特の誘惑に勝てない子供は、世間様は高く評価してくれないのだよ。そこでまた「世間様なんかどうだっていい、自分の好きな生き方をするのだ」「ボクは世界で1つだけの花」とか言いだすようなら、まあいつかそのリスクをチャンと背負わなければならなくなる。おお、自分に出来ないことを言うのって、何でこんなに楽しいの?
箱ねこ2
(もっとクマがうるさい場合は、箱のフタを閉じてしまう)

 そういうわけで、今井クマ蔵は1月2日の朝から、もう感心に庭仕事に励んだ。裏庭のツル草がボウボウ伸び放題になっていて、気がつかないうちにお隣のお庭だか裏庭だかに侵入or進出or侵略していたのである。それどころか、今井クンちの裏の防犯カメラにグルグルに巻き付いて、もう放っておけないテイタラクになってしまったのだ。
 昨年の夏の暑さに負けて、放置したのがいけなかった。深く反省したクマ蔵は、正月早々凍える朝の冷気に少しもひるむことがない。植木バサミを片手にほんの5分か10分の庭仕事をして、「はっは、ワシもなかなかの働き者よのお。かっかっか。いつか天下統一を果たせそうじゃY(ワイ)」と早くも勝利宣言。2011年は、この調子で毎日仕事に励む真摯な生活態度を保持したい。せめて最初の3日か5日はそういう雰囲気で突っ走りたいではないか。
 その決意を心に、午後から国立競技場に出かけた。新宿から総武線の黄色い電車に乗り換えて、5分で千駄ヶ谷。千駄ヶ谷から国立競技場までは徒歩5分である。13時20分に代々木上原を出て、指定席にたどり着いたのが13時45分。おお、クマ蔵どんはホントに便利な場所に住んでいるのである。
国立競技場
(1月2日、国立競技場のラグビー早明戦。正面スタンドはほぼ超満員だった)

 見に行ったのはラグビー大学選手権準決勝、早稲田大学vs明治大学戦である。大学選手権の準決勝で対戦するのは、いったい何年ぶりだろう。マスコミでは「明治が復活した」ということになっていて、前評判も高い。だから、国立競技場に集まった観客も3万人弱。20年前のラグビー黄金時代、松任谷由実の「NO SIDE」が彩ったラグビー人気を髣髴とさせる大歓声が、広い国立競技場に轟いていた。
 10歳の頃からラグビーを見続けて、ある程度は目の肥えた今井クンからみても、「何となく復活したような気がする」という程度には、明治は復活した。高校ラグビーで優勝15度、決勝進出21度、という超名門・秋田工業があるおかげで、秋田県人は子供の頃からラグビーに夢中になる。田んぼの中のおばあちゃんや、山の中のおじいちゃんまでが「今のはオブストラクションではないか」「ラックの中の反則について、レフェリーの判定が甘いんじゃないか」などと(秋田弁ではあっても)平気で口にする土地柄である。
 その目の肥えた秋田グマから見ると、「マスコミが騒いでいるほど、明治は復活していないんじゃないか」というのが正直なところ。うーん、では何故に今井クマ蔵がそう判断するか、そして実際の試合の分析、試合の後の今井クンの激しい飲み会の状況、その辺のことは、長くなりすぎるから明日の記事に詳細を書きたいと思う。

1E(Cd) Rampal:VIVALDI/THE FLUTE CONCERTOS 2/2
2E(Cd) Anne-Sophie Mutter:VIVALDI/DIE VIER JAHRESZEITEN
3E(Cd) Krause:BACH/DIE LAUTENWERKE・PRELUDES&FUGEN 1/2
4E(Cd) Krause:BACH/DIE LAUTENWERKE・PRELUDES&FUGEN 2/2
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