Sat 101127 12月11日、佐賀で講演会 今の今井はSSクラスだ ISK氏への祝電のこと | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 101127 12月11日、佐賀で講演会 今の今井はSSクラスだ ISK氏への祝電のこと

 12月11日、佐賀で講演会。福岡空港に着いたのは11時ごろだったので、まず博多駅前の全日空ホテル(正式名称:ANAクラウンプラザホテル)にチェックインして、それからJR九州の長崎行き特急「かもめ」で佐賀に向かった。分厚い雲が垂れ込めて、天気予報通り今にも雨になりそうである。というより、この日の福岡は冷え込んで、「雪になってもおかしくない」という寒さであった。
佐賀1
(佐賀での講演会)

 15時、佐賀に到着。佐賀は博多から特急で30分強しかかからない。今日もまた、この至近距離にグリーン車のチケットをもらって「後頭部が地面にくっつくほど」そっくり返って行ったのであるが、心も頭もニャゴロワのことで一杯、他には何にも考えられない。白い雲を見ればニャゴに見えるし、カレンダーの白ネコを見てもニャゴに見える。リャドロのウサギの置物を見ても、天気予報の曇りマークを見てさえ、それらもまたニャゴ姉さんに見える。
 そういう状況では、講演会にも公開授業にも力が入りそうにないが、そこはさすがにこの道2340年のプロ(もちろん冗談である)。いったんステージなり教壇なりに出て、目の前にたくさんの生徒たちが並んでいるのを見た瞬間、ニャゴロワのことを考えてメソメソしていたクマ蔵は雲散霧消して、一気に全開モードになる。是非、今井君に仕事をたくさん持ち込んでくれたまえ。仕事さえしていれば、涙は流れない。
カレンダー

リャドロ
(12月のカレンダー(上)とリャドロのうさぎ(下)。今の今井君には何でもかんでもニャゴ姉さんに見えてしまう)

 その全開モードがまた、網膜剥離での闘病生活以来、一段と激しくなっている。今年11月までの全開モードを例えば「Aクラス」と名付ければ、12月以降の全開モードはまさにSクラス。いや、「SSクラス」と豪語してもいい。何だか、「世界が変わった」というか「明らかにワンステージ上がった」気分であって、「ああ、つい1ヶ月前までは、オレもシロートだったなあ」「ギョーカイ用語なら『トーシロー』だったね♡」と、余裕の溜め息をつくほどである。
 どんなキッカケだったかわからないが、とにかくスイッチの入り方が普通ではないのだ。声の調子だって違う。「いったんスイッチが入れば、もう誰にも止められない」は10年も前から続いているけれども、スイッチが入るまでに2~3分かかっていたのが昔のクマ蔵。12月以降、ステージに上がるや否や(Mac君、何ですか、「上がるや稲谷」って?)間髪を入れずにスイッチが入る。すこぶる立ち上がりの早いPCみたいなもので、その爽快感は自分でもウットリするほどである。
 この半年ほど続いていた「何となく10分延長」という悪癖も消えた。話に夢中になるあまり、90分の予定が100分に、100分の予定が115分に、そういうふうになって主催者側に迷惑をかけることがクセのようになっていたが、今やそういうミスは考えられない。90分の講演なら、85分経過の時点でしっかり結論が見え、残り5分でしっかり講演の趣旨と焦点をじっくり繰り返す。
佐賀2
(佐賀での講演会。手前左端の少年の爆笑ぶりに注目。おお、拍手までしているね。実際にはこれが全員、1分に1回×90分間ノンストップで続く)

 講演の冒頭「今日のトピック」を3点にまとめて示すのは、普段の授業の組み立てと同じ。これも確実に実行できている。しかも、冒頭から退場まで、会場は爆笑の渦なのである。信じられないかもしれないが、登壇してマイクをつける仕草だけで、すでに顔を真っ赤にして笑いをこらえている生徒も少なくない。
 佐賀の講演会場は、佐賀大学である。17時開始、18時半終了、出席者120名。大学での講演会は「しっかりとした黒板がある」「生徒たちにもしっかりした机がある」という2点で圧倒的に優れている。これまでも、山口大学/愛知学院大学/熊本学園大学/上越教育大学/姫路獨協大学などを会場に講演をした経験があるが、この日の佐賀大学も非常によかった。
 コンサート会場とか県民文化会館みたいな大きなホールももちろん楽しいが、移動式の黒板やホワイトボードがグラグラして心もとないし、何よりも生徒たちが狭苦しい思いをしているのがわかって、講演者として心苦しくないことはない。2年ほど前にオペラホールで講演したときは、700名もの生徒が集まり、今井君は鼻高々で盛り上がったけれども、3階席から真下の今井君を覗いている生徒と目が合って、何だか申し訳なかった。
佐賀3
(佐賀での講演会冒頭。マイクをつける今井どん)

 19時半終了。今回の講演会の手伝いをいろいろしてくれた生徒たちを対象に、小さなサイン会を実施。「いろいろ」とは、会場の設営とか、ポスター貼りとか、教室への誘導とか、そういう手伝いである。東進では実行委員と呼んでいる。そういう雑用を進んでこなしてくれる生徒がいないと、講演会はなかなかスムーズに進行しない。「感謝&感謝」であって、最後にみんなそろって一緒に写真を撮るぐらいは「おやすい御用」である。
 以上、佐賀講演会は大成功で終わった。佐賀の校舎責任者はISK氏(仮名)。ISK氏とは一昨年以来の再会である。一昨年、確か熊本でお会いした時、馬刺を食べながら「もうすぐ結婚するんです」という話になり、今井クマ蔵も「それなら、祝電を送ります」と応じた。こういう場合、今井君は祝電を打ちたくてたまらない。そして実際に祝電が披露された時、大きなどよめきと拍手が起こったのだそうだ。おお、何とも講師冥利な、この上なく光栄なことである。