Sat 101120 12月4日、静岡で講演会&サイン会 今までサイン会をなぜ躊躇してきたか | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 101120 12月4日、静岡で講演会&サイン会 今までサイン会をなぜ躊躇してきたか

 12月4日、午後1時から静岡で浪人生対象のナマ授業があり、東京発10時半の「こだま」に乗った。静岡校で浪人している生徒たちのほとんどが集まってくれるので、真っ赤なお目目のクマ蔵君も張り切って出かけたわけである。
 東京駅に向かうタクシーから「ふくねこタクシー」を目撃。クマ蔵どんはとにかくネコ関係のものさえ目撃すれば幸せである。ヨーロッパ滞在中なら、そこいら中にライオンの像やライオンの紋章が飾られているのを見かけるが、そのたびに「あ、ナデシコだ」「お、ニャゴ姉さんだ」と呟き、または叫び、またはカメラを向けて、遠いヨーロッパの地からナデシコとニャゴ姉さんに話しかける。東京なら「ふくねこタクシー」を見かけただけでもう嬉しくてたまらない。今日も1日、素晴らしい1日になりそうである。
ふくねこ
(ふくねこタクシー。東京駅丸の内口付近で)

 静岡は国公立大指向の強い地域であるから、準備した教材は2010年度某国公立大学の長文読解問題。国公立と私立の問題傾向には昔ほどの差はなくなったが、少しだけ記述量の多い問題を選んで、受講生の闘争心を高めるのも講師の仕事である。90分の授業時間のうち25分を演習時間にあて、残り65分でその解説授業という形式にした。
 終了後、サイン会を実施。今までの今井君はちょっと気難しいことを言ってサイン会を断ってきたが、「うーん、そろそろ気軽にサイン会ぐらいやってもいいんじゃないかな」と方針転換しつつある。生徒がはしゃぎすぎたり、サイン会に並んでいて帰宅時間が遅くなったり、そのことでパパやママに叱られたり、パパやママとケンカしたり、結局は時間の無駄になるのを心配していただけなのだ。
 ついでに、「サイン会の列を見て、初めて東進を訪れた外部の生徒が引いちゃったらイヤだな」という心配もあった。いくら「超有名講師、赤羽に来たる(本日12月13日、今井は赤羽校で講演会です。赤羽校のHPには今井の公開授業の広告がデカデカと出ています)」のポスターや広告を見ても、初対面の生徒にとっては「何だ、その辺にいくらでもいる中年のオッサンじゃないか」でしかない。
しずおか1
(静岡でのナマ授業 1)

 そういう普通のオッサンが「サイン会をやります」と言い、普段から今井の授業に親しんでいる生徒たちが大騒ぎして我先に列に並び、一緒に写真を撮り、握手し、その手は緊張して震え、「この手は一生洗いません」と叫び、感動を口にして校舎内を駆け回る。そういう様子を見て、初めて東進に来てみた高校生たちが疎外感を感じないか。「何だか変だな」と思わないか。「この仲間には入り込めない」と考えてしまわないか。つまり「内輪ばかり楽しそうだが、ボクは(アタシは)この内輪には入り込めそうにない」「もっと希薄な雰囲気の予備校の方がいい」と結論を出してしまわないか。
 今井君はそういうことを心配して、サイン会を躊躇ってきた。せっかく楽しいイベントを企画し、講演会も最高に盛り上がったのに、その盛り上がりのせいで初対面の生徒たちが引いちゃったら、つまらないではないか。最高の授業が受けられるチャンスなのに、引いてしまった生徒たちがそのチャンスをミスミス見逃すことになったら可哀想じゃないか。
 まあ、そんな取り越し苦労をして、サイン会実施を躊躇してきたに過ぎないので、たまに気が変わってサイン会を実施してみれば、生徒だって講師だって間違いなく楽しいのである。今日の授業は浪人生たち対象のものであったが、サイン会には、校舎に来ていた高校生が1年生も2年生も3年生もみんな集まってきた。
しずおか2
(静岡でのナマ授業 2)

 2度も3度も列に並ぶ生徒もたくさんいて、写真におさまり、相談に乗り、話は弾み、「ピアノ科に進んで、将来はウィーンに行きたい」などと打ち明ける生徒もいる。
「おお、ウィーンか。ウィーンで、90歳ぐらいのおばあちゃんに道案内してもらってねえ」
「ああ、ブログで読みました」
「そうかそうか。雪の中、おばあちゃんは道案内しながら涙が止まらないんだ」
「それより、怪しいコンサートで笑い転げた話の方が面白かったです」
「そうかそうか。ブログ読んでくれるのもいいけど、ちゃんと勉強もしなさいよ」
「はい、肝に銘じます。でも、ブログ面白いですね。現代文の勉強になります」
「そうかそうか。現代文の勉強のつもりなら、是非たくさん読みたまえ」
「おかげで現代文の成績が上がりました。」
「そうかそうか、英語はどうなの?」
「センター模試の英語、去年は半分しか取れなかったのに、今は9割キープです。C組B組のおかげです」
「そうかそうか、よかったよかった」
「ブログ、ネコたち可愛いですね。私もネコ飼いたいです」
「先生、ニャゴニャゴって言ってください」
「そうか、そうか。ニャゴニャゴ」
「あー!! ホントにニャゴニャゴ言った!!」
「だって、言えって言っただろ」
こういう会話が、楽しくないはずがないのである。

1E(Cd) AFRICAN AMERICAN SPIRITUALS 1/2
2E(Cd) AFRICAN AMERICAN SPIRITUALS 2/2
3E(Cd) Bill Evans Trio:WALTZ FOR DEBBY
4E(Cd) Maria del Mar Bonet:CAVALL DE FOC
5E(Cd) CHAD Music from Tibesti
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