Wed 101117 クマ蔵は一心同体だ ポーランド、2010年じゃなきゃダメなんですか? | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 101117 クマ蔵は一心同体だ ポーランド、2010年じゃなきゃダメなんですか?

 今井クマ蔵は市川海老ちゃんと一心同体であって、昨夜の記者会見で大映しになった海老ちゃんの左眼が猟奇的に真っ赤に染まっているのを眺めながら「おお、まさに鏡を見るようだ」と叫んだものである。クマ蔵君は、激しい殴り合いを経験した海老蔵どんの網膜剥離が心配だ。何もあんな病み上がりの眼を公開してまで、しなければならない記者会見ではなかっただろう。
 江戸時代どころか昭和の中頃だって、若い歌舞伎役者のヤンチャぐらい、誰か大物なり電通なりが出てきて、ぐにゃぐにゃ揉み消してくれたはずである。ヤンチャ事件そのものよりも、昨夜の記者会見での世間様への平謝りのほうが、歌舞伎のブランドイメージを失墜させたんじゃないか。荒事がウリの江戸歌舞伎で、いつでも荒事のど真ん中で大見得を切らなければいけない海老蔵に、あんな女形みたいなか細い声で謝罪させて、誰がどんな得をするのか。何だか愚劣な、愚劣すぎる一夜であった。
クマ蔵
(今井クマ蔵の肖像)
         
えびお
(可哀想な海老どん。朝日新聞12月8日朝刊より)

反省するクマ蔵
(クマ蔵も「一緒に反省」の図)

 一方のクマ蔵は「土壁に激突1年後」に網膜剥離を発症。「長時間の飛行機旅行は当分控えなければ」「眼球の中に膨張性のガスが残存している間の国際線搭乗は無理」という結果になり、来年の春まではヨーロッパ旅行を我慢しなければならない。
 諸君、ヨーロッパの旅は、今井君の活力源である。ヨーロッパでの旅の1日が、日本での10日間を支えているといっても過言ではない。うにゃにゃ。それを春まで控えろと言われれば、精神的エネルギーの数値は一気に低下。精神力はヨレヨレになって、今すぐにもヘタヘタとヘコタレかねない。
拡大クマ蔵
(今井クマ蔵・拡大図。お目目はいまだに充血中)

赤目
(赤井御目目之助)

 何と言っても、この12月のポーランド旅行が直前になって中止と決まったのは痛すぎる。クラクフでもワルシャワでも「キャンセル不可」という条件でホテルを安く予約していたのだ。飛行機のキャンセル手数料と合わせて、約20万円が飛んでいっちゃったのである。あれま、海老ちゃんが値切ったタクシー代320円の625倍である。これが痛くないと虚勢をはれば、そのくだらない虚勢のせいで、またまた右眼が真っ赤になりそうだ。
 いんにゃ、それ以上に「2010年のポーランド」を逃したのが痛い。2010年のポーランドは、「カチンの森事件の記憶」「カチンスキー大統領専用機墜落事件」「アンジェイ・ワイダ監督の復権」「ショパン生誕200年」など、注目を集める話題が目白押し。2010年にポーランドを訪れることには大きな意味があった。レンホー議員なら「2010年じゃなきゃダメなんですか? 2011年じゃイケナイんでしょうか?」と叫ぶだろうが、「はい、そうです。2010年じゃなきゃ不満なんです」と答えるしかない。
 中でもショパンについては、クマ蔵は2010年9月のバルセロナ旅行の際、わざわざマジョルカ島を訪れたほどである。マジョルカ島は、バルセロナからスパンエアーの国内線に乗って1時間ほどの島。地中海に浮かぶこの島で、ショパンはジョルジュ・サンドと生活しつつ「雨だれのプレリュード」などを作曲した。
 クマ蔵はたった半日のマジョルカ島滞在の大半を割いて、ショパンが生活した山中の小村バルデモサを訪れた。空港からタクシーで島の中心・パルマの街まで15分。パルマで乗り合いバスに乗り換えて1時間。野良猫がいくらでも歩き回っているバルデモサの教会前で「ははあ、こういう場所でショパンどんはサンドちゃんと一緒にいろいろイケナイことに励んでいたわけね」とニヤニヤしたものであった。
ばるでもさ
(バスの車窓から見たバルデモサの町。Macちゃんの変換は「ばるでもさ」→「バルで猛者」。ここでもまたテキーラ海老蔵が活躍しそうだ。あれれ、お空にニャゴロワの雲が浮かんでる)

教会
(ショパンとジョルジュサンドが暮らした教会)

バルデモサの野良猫
(バルデモサの野良猫)

パルマ大聖堂
(マジョルカ島・パルマの大聖堂)

 「そんなにショパンが好きなの?」と言われれば、「いや、それほどでも」と答えるしかない。第一、こんな年齢のオジサンが「ショパン好き」というのは、何となく恥ずかしくてなかなか正直になれない。表向きは「バッハ大好き人間」であって、「やっぱり朝はバッハでなければイヤだな」と、バッハをまるで納豆や塩鮭や海苔や味噌汁と勘違いしているようなオジサンである。
 しかし秋田で過ごした少年時代には、今井君の家にあるレコードといえば、とにかくひたすらショパンのみ。諸君、「78回転のレコード」であるよ。バリバリ&ガリガリに傷ついて、レコード針の音で演奏はマトモに聞こえないレコード。それを小さなプレイヤーに載せ、毎日毎日聞いていたのが「幻想即興曲」と「軍隊ポロネーズ」。演奏はルビンシュタイン。初めて自分の小遣いでバックハウスのバッハ「イギリス組曲&フランス組曲」を買うまで、今井君がチャンと聞いたレコードはこの2枚だけである。
 それなのに、クラクフとワルシャワの旅が突如中止になった。本来なら、ポーランド出発は12月15日。うーん、網膜が剥離さえしなかったら、今日は出発1週間前である。突如として目の前にポッカリ開いた年末の2週間を、一体どうやって埋めていったらいいのか。サッパリ見当がつかず、「途方に暮れるクマ蔵なう」である。
バックハウス
(高校入学直後、お小遣いで初めて買ったバックハウスのバッハ)

ケンペ
(その直後に買ったケンペのブラームス1番)


1E(Cd) Art Blakey:NIGHT IN TUNISIA
2E(Cd) Walt Dickerson Trio:SERENDIPITY
3E(Cd) Surface:SURFACE
4E(Cd) Surface:2nd WAVE
5E(Cd) Enrico Pieranunzi Trio:THE CHANT OF TIME
total m82 y1723 d5822