Wed 101110 ウワバミの速攻闘病記・最終日 手紙に返事を書く クマさんの復活計画 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 101110 ウワバミの速攻闘病記・最終日 手紙に返事を書く クマさんの復活計画

 そこで(スミマセン、ホントに昨日の続きです)、自宅に届いていた手紙には(昨日の記事をチャンと参照しましょう)以下のような返事を書くことにした。もちろん、個人が特定されると迷惑がかかるから、ディーテイルについてはいろいろに書き換えてある。
ヒモとあそぶ1
(退院してきたクマと、ヒモで遊んであげるニャゴ姉さん 1)

前略 11月8日から1週間ほど、緊急入院→緊急手術というたいへんな状況に直面し(右眼の網膜剥離)、お返事ができずにおりました。失礼いたしました。おかげさまで病状はすっかり回復し、むしろ手術前よりずっと元気で、働きたくて働きたくてたまらないほどになりました。
 ご相談の件ですが、あくまで個人的な意見として、もっともっと強気に考えていいんじゃないかと考えます。早稲田大学や慶応義塾大学で4年なり6年なりを過ごしたいという強い希望があるなら、学部をいくつ受験しても全く構わないと思いますし、受ければ受けるほど合格の可能性は高まります。
 まず「自由英作文をやるなら高2からでないと無理だ」という高校の先生のご発言については、怒りを感じます。「いまさらそんなことを言っても何にもならないじゃないか」でしかありません。自由英作文なら、特別な対策をとらなくても、これから残された2ヶ月半で20本ぐらい自由に書いてみれば、それだけで十分得点力を伸ばすことが出来ます。
 添削なんて、してもらう必要はちっともありません。添削してもらうより、
(1)文法的な間違いを減らすように細心の努力をすること
(2)字を綺麗に書くこと
(3)しっかり自己添削を心がけること
その3つだけで、ライバルに差をつけられることのない、しっかりした英作文を書くことが出来ます。まあ、採点者の立場に立って考えてください。内容的にちょっとヒネってあっても、文字は汚い、文法的な間違いだらけ、「書きたいことを書きなぐった」というタイプの答案に高得点はあげたくありません。
 それに対して「あまり練習してきませんでしたが、出来れば読んでください」という謙虚な姿勢の漂う答案、字も綺麗、しっかり自己添削してあって、中3レベルの構文の連続であっても文法的な間違いが少ない答案、それなら、採点者だって「おお、頑張って書いたな。しっかり見てあげよう」という気持ちになります。高2の春からバッチシ対策をとってきた受験生と比較しても、その差はせいぜい2~3点。それどころか「丁寧に書いた方が上」でしょう。
 「連チャンは、きつい」という話にしても、よく言って「伝説」、正直に言えば「迷信」に過ぎません。3連チャンだって4連チャンだって、別に得点能力は落ちません。17歳や18歳の若いモンが、たかが机に向かって5~6時間過ごした程度で「疲れて得点力が落ちる」だなんてことは、普通考えられないのです。
 大人の男性の労働時間を考えてみればわかることですが、医師でも裁判官でも国家公務員でも、毎日全力を尽くし、10時間も12時間も奮闘して、それでも毎朝には何食わぬ職場に出かけ、週5連チャンなり6連チャンなりで平然と見事に仕事をこなしています。国家公務員でも1日12時間×週6~7日、そのまま20年続けているなんているのはザラに存在します。今回の入院で実際に見てきましたが、若い医師たちは「朝7時半から夜11時まで、週6連チャン」が普通みたいですよ。
 もっとどんどん前向きに考えて、周囲の「危険だ」「危険だ」「連チャンは不利」などという臆病な風潮に惑わされないでください。少なくとも、私の知っている慶応&早稲田大学出身者は、「危険だ」「不利だ」「疲れちゃうぞ」などという後ろ向きなアドバイスには一切耳を貸さない剛毅な連中ばかりです。
 男子ばかりでなく、女子も剛毅なヒトが多いです。21世紀の日本や世界が求めている人材って、そういうタイプの人間なんじゃないか。そういうタイプの人間を集めて、学部の4年6年でさらに剛毅に育てる、それがチャンとした大学なんじゃないか、私はそう感じます。
 ぜひ、周囲の弱気な雰囲気に負けずに、「受けたい学部はどんどん受ける」という方針で走り抜いてください。少なくとも、いろいろ思い悩んでいる間に自由英作文1本書けるだろうし、長文読解1問しっかり勉強できると思います。
 今は、受験生ならみんな過去問が解けずにオロオロしている時期です。「時間が足りない」「焦ってしまって集中できない」という悩みは、受験生なら共通に抱えている悩みであって、決して「出来ないのは自分だけだ」と弱気になる必要はありません。むしろ、そういう悩みを振り払って、全力で(ほとんど強引なぐらいに)走り抜くタイプのヒトが勝利する、そういうレースだと思うべきだと考えるべきでしょう。草々
ヒモとあそぶ2
(退院してきたクマと、ヒモで遊んであげるニャゴ姉さん 2)

 こうやって、もらった手紙の返事を書きながら、気持ちはすっかり「現役復帰」である。わざわざ弱気な手紙をくれたおかげで、こちらはどんどん元気になっていく。だって、あんなに痛い手術を我慢して、あんなにつらい「うつぶせ寝の毎日」を耐えてきたばかりである。「砂嵐と♬と『小指の先の黒い影』の恐怖」を「一気にハードな外科手術にもっていって一気に打開」したあとであり、若い医師たちの奮闘ぶりを間近で眺めてきたばかりである。
 足許では白と黒のネコが走り回る。白のネコは「遊んでくれ」とニャゴニャゴうるさいし、黒のネコは階段のところで撫でられるのが好きで、騒がないで大人しいぶん、ずっと階段の降り口にうずくまって「撫でてくれ♨撫でてくれ」とネコの表情で訴えかけている。
 もちろんそれでいいので、まだ片眼しか見えないクマどんの仕事は、「助けてください」という生徒からの手紙に誠実に返事を書き、白のニャゴロワと遊び、黒のナデシコを階段の暗がりで撫でてやることぐらいである。そういう基本の仕事からゆっくり復活して、焦らずじっくり完全現役復活を果たせばいいのだ。
撫でられる
(遊んであげるより、撫でてもらう機会をじっと待つ。あれれ、落ち着いている割に、足がパーになってるぞ)


1E(Cd) Akiko Suwanai:SOUVENIR
2E(Cd) Midori & McDonald:ELGAR & FRANCK/VIOLIN SONATAS
3E(Cd) 芥川也寸志&東京交響楽団:エローラ交響曲など
4E(Cd) Akiko Suwanai:SOUVENIR
5E(Cd) Samantha Mumba:GOTTA TELL YOU
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