Fri 101015 早慶優勝決定戦と、ラグビー早稲田vs帝京戦とで、朝からソワソワして過ごす | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 101015 早慶優勝決定戦と、ラグビー早稲田vs帝京戦とで、朝からソワソワして過ごす

 11月3日、文化の日の今井君は朝からソワソワして落ち着かない。野球でもラグビーでも早稲田が大事な試合を控えていて、野球は慶応との優勝決定戦、こちらは50年ぶりである。50年前は、ケネディ大統領当選の年。50年後はオバマ大敗の年。間に横たわる年月は大海の如しである。
 先週末の早慶戦でまるでワザとのように2連敗し、その負け方があまりにもダラしなかったので、一部週刊誌では「早稲田の監督は変な人」ということにされてしまった。今日の優勝決定戦は、むしろ雪辱戦の様相を呈していたのである。スコアだけみれば10-5の快勝で、ホントに御目出度いのであるが、8回の守備でノーヒッターを逃した後のあまりにも脆い崩壊の有様が「いかにも早稲田」。早稲田の精神的なホコロビを突いて一気に攻め込んでくるところが「いかにも慶応」。いい試合、いい早慶戦だった。
かご1
(カゴ入りネコ 1)

 斉藤君の「仲間のおかげ」「ボクが持っていた『何か』とは仲間だった」という実に落ち着いた優等生演説も、早稲田記念会堂前での祝賀会の雰囲気を知らないヒトにはちょっと面映い感じだったかもしれない。テレビでも新聞でも「仲間を讃えて有終の美を飾るとは、何て爽やかな好青年なんだ♡」というスタンスの報道であったが、実際には「何でもいいから、ウケ狙いで言ってくれ」という聴衆の思いを受け、「何でもいいからウケることを言いたい」「ここでウケなかったらキャプテンとして情けない」という余裕の発言に見えた。
 昔はハンカチ王子に過ぎなかった斉藤君も、早稲田大学の主将を務めたこの1年ですっかり成長。茶目っ気たっぷりの発言で、100%キチンとウケることが出来るようになったのである。第一、あの目つきに現れた余裕は何だ? すっかりオッサンになった今井君の、鉄板ネタを繰り出して大爆笑を楽しんでいる余裕の表情とソックリ(もちろんカッコよさは斉藤君が数段上)じゃないか。
 うーん、こうなってみると、彼をただのプロ野球選手に終わらせるのはもったいない。もちろん、野球選手だからこその魅力なのだし、野球選手でない斉藤君がいくら余裕の表情で挨拶しても誰も見向きもしないだろうが、野球選手プラスαであってほしいと思うのだ。7回までノーヒッターで、8回に5点も取られてしまうところも悪くない。投手としての評価はこの4年でずいぶん下がってしまったらしいが、スター性のほうはどうやら高校生時代を遥かに凌ぐものに成長してきたようである。
かご2
(カゴ入りネコ 1)

 ま、いっか。とにかく早稲田が優勝して、クマどんは嬉しかった。クマどんが学部生の頃は、早稲田には北口/三谷/向田の3本柱がいて投手陣は今年以上の鉄壁。バッターも、岡田がいて、金森がいて、島貫がいて、少なくとも早慶2連戦で1点しか取れないようなテイタラクはあり得なかった。だからこそ今朝は朝からソワソワしてテレビも見たくなかったのだが、10点も取って、ホントによかった。
 ついでに、8回に5点取り返した慶応も見事だった。何が見事だったと言って、最後のピッチャーに代打を送った執念が見事。ピッチャーが5人しかいなくて、その5人目に代打を送ったら、9回表に投げるピッチャーがいない。仕方なく、投手経験はあっても登録はあくまで野手になっている正木選手が9回のマウンドに上がる。たとえそうなっても、8回にはどうしても「ピッチャーに代打」で5点を取りに行った。この執念こそが慶応。おお、こわ。おお、こわ。そういうふうに相手をゾッとさせる執念こそ慶応である。
 テレビ画面に映った早稲田の応援席にはOBの姿が目立ったし、優勝パレードにもやはりOBが多いようだった。OBが40歳を過ぎても50歳を過ぎても、まだ夢中になったり朝からソワソワしたりしているところも、やっぱり「いかにも早稲田」であるが、ふと「早稲田OGって、こういうときあんまり目立たないな」と思った。
かご3
(カゴ入りネコ 1)

 実は今井君は野球の優勝決定戦よりも、ラグビー帝京戦の方が気になっていた。野球の方はもともと週末の早慶戦で連敗したのがご愛嬌だったのだし、斉藤/福井/大石のドラフト1位3人組を抱えてそれでも負けるのなら、もう「何をか言わんや」である。戦力からみて絶対有利の試合は、万が一負けてしまった場合にあまりにも惨めだから、臆病な今井君はあんまり見たくないのだ。
 ラグビーは、早稲田の予想外の快勝になった。5トライで33-14。後半だけで4トライ。昨年の大学選手権で完敗した相手に、よく雪辱した。今井君は心配性なので、10月初旬の筑波大戦で危うく負けそうになって以来、「今年はダメそうだ」「帝京には負けるだろう」「慶応にも明治にも負けそうだ」と、人知れず1ヶ月もクヨクヨしていたのである。
かご4
(カゴ入りネコ/ナデシコ編。保護色のせいで、何が何だかわからない)

 11月23日の慶応戦、12月第1日曜日の明治戦、この2つは早稲田OB&OGにとって年に2回の大イベント。「今年はつらいイベントになりそうだねえ」と、ホントに暗くクヨクヨして、国外脱出さえ計画したほどである。よかった、ホントによかった。
 清宮監督時代と違って、FWが耐えに耐え、満を持したフォワードが一気に相手を振りきって走り回る、昔の早稲田スタイルに回帰。安心して見てはいられないけれども、FWが耐えに耐える姿に絶叫し、やっとボールがBKに回ったのを見て、学生/OB/OGが一斉に立ち上がってまた絶叫する。そうやって絶えず絶叫させてくれる早稲田ラグビーが戻ってきた。これからの2ヶ月は大いに絶叫して過ごしたい。

1E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 2/18
2E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 3/18
3E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 4/18
13A(γ) A TREASURY OF WORLD LITERATURE 11:PUSHKIN/GOGOL/TURGENEV:Chuokoronsha
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