Mon 100913 新潟県高田で講演会 雁木造とボローニャ 90秒に1度の大爆笑で大成功 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 100913 新潟県高田で講演会 雁木造とボローニャ 90秒に1度の大爆笑で大成功

 10月12日、新潟県高田で講演会があって、午前10時過ぎ東京発の新幹線に乗った。高田は上杉謙信の居城・春日山城の城下町で、日本有数の豪雪地帯。雪よけのための「雁木(がんぎ)づくり」の商店街が有名である。今井君は小学生のころ、学研の学習雑誌や小学館「日本地理の図鑑」の中で、「雪国では雪が深く積もると2階から出入りします」という挿し絵入りの説明をよく見かけたものだが、その雁木造の高田をついに訪れる機会ができた。
上越1
(上越教育大学での講演会 開始直後)

 元の高田市は40年前にお隣りの直江津市と合併、今は上越市の中心になっている。合併の相手の直江津は、去年のNHK大河ドラマ「天地人」の主人公・直江兼続で有名。よくわからないが、「直江の港だから直江津」という説が有力らしい。今井君が小学生の頃、秋田を通る羽越本線各駅停車の終着駅が直江津。ディーゼル機関車に引かれた6~7両編成の「直江津ゆき」を、秋田市土崎港の跨線橋の上から何度も何度も見送ったものである。
 東京から高田に向かうには、まず上越新幹線で越後湯沢に向かう。越後湯沢で金沢行き特急「はくたか」に乗り換え、第3セクター「ほくほく線」を通って、1時間弱で直江津に到着。直江津からはタクシーに乗り、2500円ぐらいで高田の中心に入る。
 ホントはタクシー病解消のためにも「信越本線の長野ゆき各駅停車に乗って10分」がいいのかもしれないが、「講演会の前に疲れるのはよくない」という言い訳に負けた。さらにこの日は「9月中旬並みの陽気」で朝から大汗をかき、「講演会の時に汗臭いのは最悪なんじゃないか」という言い訳も加勢に入って、カンタンにタクシー病が復活したのである。
直江津
(直江津駅)

 14時、「ロワジールホテル上越」にチェックイン。タクシーから雁木づくりの町を眺めながら、「おお、これはボローニャのポルティコに負けてはいない」「ボローニャと姉妹都市になるのも悪くない」と考えた。町おこしに躍起になっても、何でもかんでも上杉謙信と直江兼続では芸がなさすぎる。ポルティコと雁木が結ぶボローニャとの姉妹都市関係があれば、上越地方の旨い日本酒とエミリア・ロマーニャのワインも自然に結びつくだろう。3年前のボローニャ旅行を思い出すと、緑豊かな田園風景も新潟の風景と通じるものがあるように思う(Tue 080722から080831に至る「ボローニャ旅行記」参照)
 講演会会場は上越教育大学。国立の教員養成大学である。大学での講演会は、いつでも素晴らしくやりやすい。やはり講師にとって、広々とした教室と広々とした黒板は不可欠なのである。講演開始17時半、出席者200名弱。おなじみ「大爆笑の連続」であるが、主催者側のスタッフが測ってみたところ、平均して「90秒に1回のペースで大爆笑が起こる」のだという。90秒に1回のペースで90分なら、大の字のつく大爆笑が60回。なかなかのハイペースである。
 これに「小爆笑」や「中爆笑」もたくさん加わるから、なるほど講演の終わりごろには、講師以上に生徒諸君がヘトヘトで、「もう助けてくれ」「腹、イテエ」「アゴ、イテエ」になるのも当然である。生徒諸君以上に大ウケするのが、ご父母である。この日は20数名のご父母も参加。事前にそれをしっかり伝達してもらっていたから、用意周到な今井どんは当然ご父母用の爆笑ネタも追加して仕込んである。おお、パパも、ママも、「こんなに笑ったのは久しぶりだ」という真っ赤な顔で、机に突っ伏したり、机をコブシで殴ったり、本当に90°に上半身を折ったりして、絶え間なく笑いが続いた。
上越2
(上越教育大学での講演会 一気に盛り上がる)

 もちろん、講演会開始直後はそういうわけにはいかないのだ。新潟県での東進講師の講演会は今回が初めてだったのだという。連休の最後の日、「明日からまたガッコ」「明日からまた仕事」、ただでさえ悲しくて誰もが泣き出しそうになる夕暮れ時に、何が悲しくて大学なんかで予備校講師のハナシなんか聞かなきゃならないのか。生徒も、そのご父兄も、講演開始直後は不満顔、「憤懣やるかたない」という表情のヒトも少なくない。
 そこへムリヤリ拍手などさせられ、登壇した講師も揚げたジャガイモだか茹でたサトイモだかにそっくりで、要するにルックス的には「残念」まではいかないにしても「クマとイモの混合物に過ぎない」ことにまた不満が募る。なんで「クマイモ」や「イモグマ」のハナシなんか聞かされるのか。生徒の反応は敵意混じり。父母の反応は眠気混じり。そういうスタートである。
 もちろん今井君の闘志が最高に燃えたぎるのはこの瞬間である。ここから、一気に状況を変えるまでに約60秒しかかからない。いったん雰囲気を変えてしまえば、残り89分はノンストップで「腹、イテエ」である。かっかっか。ま、神業でゴアスよ。おお、楽しかった。
上越3
(上越教育大学での講演会 最後に花束をもらうイモグマ)

 ただし、これほどの大成功となると、講師自身の疲労もなかなかのものである。特にこの日は大汗をかいた。昨年11月の早稲田祭の時もそうだったが、ワイシャツどころかネクタイまでビショビショであって、講演終了後にネクタイを外そうと思っても結び目がうまく解けない。
 もちろん、そうなればそうなったで「測るだけダイエット」がまたまた楽しみになるし、講演会後お楽しみの「アブクの出る冷たく黄色い液体」はイヤが上にも旨くなる。そのお楽しみの会までキチンとセットされているのを知っていたから、講演ラストで花束をもらった時のクマどんの上機嫌は、まさに鼻歌が出そうなほど。イモグマは鼻歌グマに変貌したのであるが、その後のハナシはまた明日詳細に記録しようと思う。

1E(Cd) Midori & Mcdonald:ELGAR & FRANCK VIOLIN SONATAS
2E(Rc) Collegium Aureum:HAYDN/SYMPHONY No.94 & 103
3E(Rc) Solti & London:HAYDN/SYMPHONY No.101 & 96
6D(DMv) EL CID
total m41 y1481 d5580