Sun 100905 世界文化遺産としての一党独裁国家 日本の愚かしさを冷笑する彼らの目 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 100905 世界文化遺産としての一党独裁国家 日本の愚かしさを冷笑する彼らの目

 一党独裁国家のオエラガタが傲慢不遜で高飛車なのは当たり前で、この広い地球上で東洋のそのまた東の果てに2つポツンと残った一党独裁国家では、巨大なほうでも、そうでないほうでも、オエラガタの威丈高は全く変わらない。マルクスとエンゲルスとレーニンが遺産として残した一党独裁国家はそのまま世界文化遺産に指定していいぐらいで、ついでに「世界遺産・居丈高」「世界遺産・傲慢不遜」「世界遺産・横紙破り」などというのも、考え方としては、まあそれなりに評価できる。
 「巨大でないほう」の国の、20世紀前半の遺物のような超巨大ポスターは、まさに世界遺産の世界遺産たるディーテイル(日本のジャーナリズムではディテールと発音するようであるが)の全てを備えている。兵士と労働者と農民とが手をたずさえ、輝かしい未来に向かってひたすら前進。兵士は銃を、農民は鎌を、労働者はハンマーを構え、愚かしいブルジョア支配打倒を叫び、不当な搾取からの解放を訴える。未来を夢みて輝く彼らの瞳が見つめるのは、あくまでマルクス&レーニン主義のユートピアである。
 もしもこれを世界文化遺産と認めないなら、イタリアやフランスやスペインで「石を投げれば当たるほど」に大量に存在する世界文化遺産には、その資格を疑問視されてしかるべきものが少なくない。いやはや、ユネスコどんは、ヨーロッパにばかり世界遺産を乱発しすぎ。日本からノコノコ出かけていったはいいが、「ええっ、ホントにこれが世界遺産なの?」と絶句するようなのもないとは言えない。
仲違い1
(仲の良くない日もある 1)

 話がどんどんそれるが、久しぶりに丸一日休みになったので、5年ぶりぐらいに「笑っていいとも!!」を見ていた。無名の外国人タレントを雛壇に座らせた「ここが変だよ、日本人」みたいなコーナーがあり、イランからきた男が「日本のテレビニュースは、世界の重大事件をちっとも扱わないのがヘン。北千住のニュースばっかりなのはおかしい」と発言。おお、北千住じゃないぞ、それは北朝鮮の間違いだ。しかも、もし北朝鮮が世界遺産並みの存在なら、日本のマスメディアがその国のニュースばかりで溢れているのも、あながち間違いではないのだ。
仲違い2
(仲の良くない日もある 2)

 さて、「巨大なほうの世界遺産」のオエラガタの傲慢不遜も、文化遺産としてこれまた代表格である。何しろ13億人だか15億人だか、地球の全人口の1/5をマインドコントロールしておかなければならないとしたら、ちょっとでも迷ったり自省したり、躊躇したりすることは一切許されないのである。
 だから、今井君みたいな気の弱いウワバミどんは、中国のエライ人が恐ろしい。みんな目がすわって、自らの正義を一切疑うことなく、相手の根本的な愚かしさを常に冷笑するからである。「一党独裁以外の全てが愚かしい選択で、愚かしい国家の国民であることもまた愚かしいことである」という信念はまさに確固としたもの。どんな巨大地震にもどんな大嵐にも、微動だにしない。
 国家主席クラスももちろんのこと、一部の週刊誌に「北朝鮮かよ」と揶揄された中国外交部の姜瑜報道官だって、一党独裁を国の方針としない日本人の愚かしさを冷笑しているからこそ、ああいう類いの笑顔になる。おー、こわ。おー、こわ。おーこわである。
 スペインの新聞だか雑誌だかによれば、インターネットによる「世界で最も美しい政治家」のアンケートで37位に入った美貌の持ち主♡。は? それなのに、あの冷笑ではせっかくの美貌♨が台無しである。もっとも、日本の誇る美しすぎる八戸市議・藤川優里氏が同じアンケートで「世界5位」らしいから、まあ余り心配する必要もないかもしれない。
仲違い3
(仲の良くない日もある 3)

 日本の国連常任理事国入りに強硬に反対しつづけた外交部副部長・王光亜氏も、同じような笑顔の持ち主。
「歴史認識さえ間違いだらけの愚かな国・日本が、国連常任理事国入りなどチャンチャラおかしい。『尖閣諸島が中国固有の領土である』という世界中の常識すら理解できない愚か者のクセに、どうして国連の舵取りに色気を出すのか、それもおヘソが茶を沸かす類いの愚かしい希望である」
王光亜氏の冷笑が示すのは、以上のような尊敬すべき賢明な判断である。おー、こわ。おー、こわ。おーこうわ。もちろんそれは、「おーこうあ」という名前から、愚かな日本人の愚かさをさらに煮詰めて蒸留したかと思うほどに愚かしいツキノワグマ・今井君が考えたダジャレであって、そんなダジャレには日本の女子高生だって冷笑/憫笑/失笑するしかないのである。
仲違い4
(仲の良くない日もある 4)

 で、愚かさの蒸留酒であり、愚かな賞状コレクターにすぎないツキノワ君が「キレキレ禁止」を決意するに至った経緯は、次のようなものである。旧カニ君(おお、懐かしいね)は、そういう傲慢な「世界遺産の殿さまたち」を小学生の頃からずっと尊敬できないでここまで来たのだが、温家宝首相だけは別扱い。あの温和なオジサマの笑顔は「年をとったらああいうふうにニッコリ出来るようになれたらいいな」と思わせるものがあった。
 ところが、中国の国内世論に配慮しなければならなかったにしても、尖閣諸島事件から一気に緊張が高まった時、対日制裁だか対日報復だかを公然と口にする温家宝首相の顔を見て、「おお、イヤな顔になってるな」と痛感。マインドコントロールされた若者たちの「日本をもっと懲らしめなければ」という発言を引き出したのも、あの顔である。
 今井君は直ちに深く、深く、深く反省。マリアナ海溝よりも深く反省して、3日前の記事のタイトル「反省の大将」と化したわけである。つまり、今井君が「キレキレ」をやっているときの顔って、ああいうイヤな顔じゃないのか。正義感から出たものとはいえ、今井君は頻繁に「キレキレ」になったり、他人が聞いたら「コワいオジサン」と思うような発言をするのだが、そういうときのボクチンの目つきは、ああいうふうになってるんじゃないか。おーこわ、おーこわ、おーこうわである。その反省こそが、今回の「キレキレ禁止」「目指せ、温厚おじさま」という決意に直結したわけだ。