Wed 100901 切れ切れ人生とキレキレ人生を改善する決意 中途半端なおでん屋 のこと | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 100901 切れ切れ人生とキレキレ人生を改善する決意 中途半端なおでん屋 のこと

 一連の尖閣諸島問題を通じ、中国のエライ人々の反応や表情を見ながら、今井君は一つ強烈に感じることがあり、これまでの「切れ切れ人生」と「キレキレ人生」を大いに反省した。その結果、これからの今井君は「常に笑顔の温厚おじさま」になろうと思う。色紙に「温厚おじさま」と大書して机の前に掲げることはさすがにしないが、心には深く「切れ切れ禁止」「キレキレ禁止」と刻み、もう切れ切れとキレキレは一切しない温厚な中年オヤジとして生きようと決意したのである。
 こういうのを「肝に銘ずる」というので、肝に彫刻刀で彫りつければもう滅多なことで決意が消えることはない。座右の銘などという恥ずかしいものは今までもったことはないが、尖閣諸島事件をキッカケに「温厚おじさま」「キレキレ禁止」「切れ切れ禁止」の3つの座右の銘が同時に出来ることになった。キッカケになった中国漁船船長に感謝&感謝である。
新聞
(新聞が大好きだ)

 「切れ切れ」の原因が「キレキレ」だったという訳ではない。だから本来「切れ切れ禁止」と「キレキレ禁止」には何の関係もないが、大切な決意は1度に2つしてしまったほうが気持ちいい。「禁酒」と「禁煙」には何の関係もないのに、昔からこの決意を同時にするのが日本人の伝統なのと同じことである。お正月の書き初めに「禁酒禁煙」と書いて決意も新た、いくら何でもそこまでバカなことはしないが、決意の固さは決してヒケをとらない。三日坊主で終わるようなことはありえないのである。
 タバコの大幅値上げに伴って、日本中のおじさまに禁煙行動が広がっているという。素晴らしいことであるが、今井君が心配しているのは、禁煙行動に「禁酒もしたほうがいいんじゃないか」というクダらん尾ひれがくっついて、今井君の生活を脅かすことである。
 昨日は西新宿のおでん屋「ごだいご」でお酒を楽しんだが、隣りの個室に陣取った10名ほどのサラリーマングループは、宴が佳境に入っても、誰一人タバコに手を出さなかった。店にはタバコに匂いが染み着いていて、個室の壁からも天井からもかつてのタバコ大将の勢いが感じられるのに、ホントにみんなしっかり耐えている。おお、禁煙ブーム恐るべし。やがてこれに連動した禁酒ブームが巻き起こることを恐れるばかりである。
 もっとも、昨日のおでん屋「ごだいご」はメニューが余りに中途半端で、おじさまグループとしてもあまり気分が盛り上がらなかっただけなのかもしれない。おでん屋なのに昆布も豆腐もない。焼き鳥もメニューにあるのに、「すなぎも」なし、「ぼんじり」なし、「きんかん」なし。そのくせ「ぼんじりポン酢」などという奇妙な料理を発明して、せっかくのボンジリどんも寂しそうである。
配線
(配線いじりも大好きだ)

 さて、タバコ大幅値上げのせいで、禁煙と並行して「ゴールデンバット」「しんせい」「わかば」「エコー」「いこい」など3級タバコ復活現象も見られるという。今井どんの父・今井三千雄は、若い頃「しんせい」のファン。助役だったか係長だったかから晴れて職場長に昇進したとき、ホントに誇らしそうに笑いながら「職場長にもなったし、これからはハイライトにすべか」と呟いたものである。
 昔は、タバコの銘柄と社会階層が密接に関係していて、平社員が少しでも高いタバコなんか吸っていると、上司にしっかり叱られた。叱られてキレる部下もいなくて、そういうこと教えずに自分を育てた家庭のダラシなさを恥じるほうが先決なのであった。
 おお、ハナシがそれていく。「切れ切れ禁止」と「キレキレ禁止」と「温厚おじさま宣言」と、その原因になった中国のオエラガタの行動と、そのことを書こうと思って書きはじめた今井君の決意は、いったい何だったんだ? うにゃにゃ。いくらゴーゴリが好きでも、こうまでゴーゴリそっくりになったのでは、読まされるほうがたまったものではないだろう。
 諸君、ゴーゴリほど本題から離れたところで異様なほどに盛り上がれる作家は存在しない。ゴーゴリを読みたまえ。「死せる魂」を読みたまえ。「なんだこりゃ、今井の性格と同じオジサンが、19世紀のロシアにいたんじゃないか」と叫びつつ、コブシで机を一つコンと叩いて見たまえ。そのときこそ、おめでとう、諸君はホントに読書が好きな読書家=「役にたたないことほど大好き」「テーマに無関係なことほど大好き」という本当の読書家に成長したのだ。
暗闇
(暗闇での沈思黙考が大好きだ)

 さてと、いい加減に本題に入るとして、おでん屋は新宿NSビル29階である。あれれ、本題は? まあ、落ち着いて聞きたまえ。今井どんは電通を辞めてから河合塾講師になるまでの空白の期間、学究社という小さな塾(一応ジャスダック上場企業なのだが)でアルバイト気分で働いていた。その学究社の総務本部だったか教務本部だったかがこのNSビルにあったから、昨夜の久しぶりのNS訪問は懐かしかった。
 当時は何だか「尾羽うち枯らした」という気分で、いつどうやってこの境遇から抜け出すか、それだけを考えて泣きそうな気分であった。これが「切れ切れ人生」の始まりである。で、誠に誠に申し訳ないが、続きは明日にさせていただく。ハナシは長くなるし、長くなれば「長すぎて読めない」という脆弱な読書力の諸君が憤懣を爆発させかねない。おお、こわ。おお、こわ。爆発も噴火も激怒も、今の温厚おじさま=今井どんは大キライなのである。