Thu 100826 広島なう 大盛況に感動なう カウンター席で一人で飲んで、酔っ払いなう | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 100826 広島なう 大盛況に感動なう カウンター席で一人で飲んで、酔っ払いなう

 広島なう、である。昨日14時半羽田発のANAで広島に着いた。機内に自民党の中川秀直・元幹事長がいた。今井君が2K、中川氏が1K。目の前に「上げ潮路線」の彼がいたわけである。おお。泥酔会見以後、気の毒なことになったのは故・中川昭一氏。彼とは全く別人で、同じ中川でクルマ寅次郎みたいなお顔のあの方である。
 この15年、飛行機のプレミアムシートや新幹線のグリーン車でたくさんの政治家を眺めてきた。野中広務、海部俊樹、安倍晋三、桜内義雄、森喜朗、堺屋太一、何故かみんな政権の中枢を終われた後で、SPもつけずに孤独にうつむきながら席についていた。今日の中川秀直氏にも、SPはいない。「貴重品は、ありません」とアテンダントに上着を手渡す姿も寂しげであった。
広島1
(東広島での講演会、感動の大盛況)

 今井君は、18時から19時半まで講演。講演会場は広島の中心部からクルマで30分ほどの東広島市。詳しく言えば西条と高屋であるが、爽やかな秋風にススキが揺れ稲穂が揺れる穏やかな田園地帯である。出席者240名。
 この出席者数がどれほどスゴいことかは、広島空港から東広島市の講演会場までの風景を実際に見た人しかわからない。クルマの窓から眺めた印象としては、この近辺に住むヒト全てを総動員しても、とても250名には届きそうにない。クマとタヌキとウサギも駆り集め、生徒の服装で席に座らせれば何とかなるかもしれない、それが正直な感想である。
 しかし、夢でもウソでも何でもなくて、250名収容の大ホールは最初から完璧に満員。その様子は写真に示す通りであるが、逆にいま、今井君の講演が始まった段階で、町はカラッポなんじゃないか、山のキツネやタヌキもみんなここに来ちゃったんじゃないか、そういう夢のような感覚に襲われた。
 しかも、ここに集まった240名の高校生が驚くほどいい反応を示してくれる。開始直後から、延長が10分ほどあって19時40分に終了するまでの100分間、ほとんど切れ目なく爆笑の連続であって、こんなのは吉本あたりの半端な芸人が10組集まっても不可能である。そんなことを言うと吉本のファンが「激怒なう」ということになるかもしれないが、残念ながらそれがホントなので、実際の様子を見もしないでやたら「激怒なう」は困るし、「ナニサマのつもり?」も困るのである。
 何しろこっちは、塚地だか何だかがパロディをやった対象。本家本元、本舗であり元祖である。パロディよりホンモノのほうが面白いのは当たり前なので、目の前で100分間真っ赤になって笑いつづけた高校生たちは、帰宅するころにはもうヘトヘトであって、自転車をこぐ体力も残っていない。彼らが連れ立ってひょろひょろ自転車をこいでいる姿をクルマの窓から眺めながら、「面白すぎてスミマセン」と思わず頭を下げる思いだった。
広島2
(東広島での講演会。そろそろ踊りだすクマさん)

 中国山地と田園とに囲まれたこういう田舎町で、これほどの出席者を確保した校舎担当者にまず感謝する。感謝というより、脱帽したほうがいいかもしれない。高2生115名という予測に対して113名、高1生70名という予測に対して68名、こんなふうに、予測と実際がキチンと符合するというのは、日頃の生徒把握が完璧に出来ている証拠であって、どんぶり勘定やイチカバチカの出たとこ勝負でやっているいい加減な予備校には、こんな芸当は不可能である。
 この時期に、高1&高2だけで250名近くを集めきるというのは、大都会の予備校でも至難のワザ。大都会の大予備校が大量の新聞チラシまで入れて、例えば「親子で参加する♡東大&早慶突破受験術」「高1高2♡難関大学合格物語」のようなタイトルで似たようなイベントを企画したとする。今井君は記憶しているが、まだ受験バブルの余韻の残る2000年ごろだって、せいぜい50名も集まればいいほう。東京本校ならまだしも、津田沼/柏/大宮/横浜/立川、そういう首都圏サテライト校舎だと、下手をすれば20名とかヒトケタとか、担当する講師が大恥をかくようなことになりかねないのが、この時期のイベントなのである。
 9月25日の東広島は、出席者数においても、出席した生徒たちの集中度においても、間違いなく第1級の大成功であった。もう1度担当者に心から感謝したい。この校舎は、「東大合格実績」でも表彰されるほどの校舎である。キチンと生徒を把握できている校舎でないと、難関大学への合格実績など決して出ないのだ。
 この校舎が3~4年前に開校した時、両親に頼み込んで「今井のA組」を受講し、A組35コマ分ずっと大爆笑して、見事に東大に合格した生徒がいたという話を聞いた。彼は今や立派な東大生だとのことだから、ぜひ今井に連絡をくれるように校舎担当者にお願いしておいた。
広島3
(東広島、踊るクマどん)

 東広島市から広島まではホントに遠い。広島空港は東広島の近くであるが、広島空港から広島市までは、高速道路を使っても1時間近くかかるのである。宿泊ホテルのHPによれば、タクシーなら15000円かかるらしい。それほどの距離をクルマで送ってもらって、宿泊先のリーガロイヤルホテル広島に着いた。
 今夜は「お食事会」がないので、大いに残念であり大いに寂しいが、まあやむを得ないものはやむを得ない。お食事会より、講演会の充実のほうが遥かに嬉しいことも確かなので、寂しさは振り切って、一人寂しくホテル内で食事をすることにした。
 ホテル内の居酒屋「酒仙」でのカウンター席で、広島の地酒「雨後の月」を4合。閉店時間まで30分ちょっとしかなかったので、4合を30分で飲んだわけである。要するに「ダラダラ一気飲み」であって、さすがに少しクラクラしたけれども、一緒に「小イワシ刺身」「小イワシ天ぷら」「イカ一夜干し」「のどぐろ若狭焼き」を一気食いした。後ろの席に座っていた家族連れの5~6歳の男の子が秀逸。「いま、おばあちゃんは病気なのよ」というママの言葉に即座に反応して、「病気って、おばあちゃん、腐っちゃったの?」には参った。5歳ぐらいの男子を眺めていると、こりゃまさに今井君とそっくりだねと実感するのである。
 なお、明日の予告をしておくが、明日のタイトルは「中国に激怒なう」「兄弟ゲンカを法で裁けるか」「負けた兄の進むべき方向性」である。