Wed 100818 落合シェフの店で静かに始まった宴会 宴タケナワ、ミクニに移動する | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 100818 落合シェフの店で静かに始まった宴会 宴タケナワ、ミクニに移動する

 9月16日、バルセロナから今井どんが駆けつけたのは、銀座一丁目のラ・ベットラ・ダ・オチアイ。TVでタレント顔負けのトークが人気の落合務シェフの店である。2か月先だか3か月先だかまで予約でいっぱいで、滅多なことでは入り込めない店ではあるが、古文の超大々先生が10日前にポーンと予約を取ってくれた。うにゃにゃ、素晴らしい。大いに素晴らしい。
 「久しぶりに飲みましょう」と決まったのは9月7日。バルセロナ滞在5日目、早くも佳境を迎えたクマどんのケータイにY野先生からメールがきて、話は簡単に決まってしまった。他にも代々木上原「寿司勘」とか、淡島通り「韓てら」とか、いろいろ候補はあったのだが、4人のメンツの中に翌朝10時に羽田から飛行機に乗らなければいけないヒトがいるとかで、この銀座の店に決まった。
モンセラートの修道院
(バルセロナから電車で1時間ちょっと、巨大な岩山の上のモンセラート修道院。今井どんがここを訪れた日に、今回の宴会が決まった)

 今井君は極楽トンボだから、リスボンやロンドンやバルセロナやクラクフで遊んでばかりいる。同じ飛行機で飛び回るのでも、マジメな先生は明日もまた羽田から小松へ飛び、小松か福井か金沢で講演会、その翌日は授業収録までこなす。しかも「これから冬までに80コマも収録するんです」と張り切っていらっしゃる。おお、あまりにも立派である。ホントに頭が下がる思いがする。たかがバルセロナから直接飲み会に駆けつけた程度のことで、大きな顔なんかしていられないのである。
 落合シェフの店では、(Y野先生も書いていたが)まだ穏やかな大人の食事会。まあ、大人は大人らしく仕事の話で、静かに静かに始まったわけである。しかし、最初の白ワインの旨さに4人で思わず唸り声をあげ、唸り声はどんどん高まって「もう1本」「さらにもう1本」とボトルを開けるうちに、そろそろ「宴もタケナワ」になった。
 「もう1本」の声は「もう1軒」にすり替わる。「本」が「軒」にすり替えわったぐらいで、メクジラ立てる難しいヒトはもういない。いつの間にかタクシーが1台、店の前に呼ばれていた。というか、「タクシー呼んじゃいましょう」と言い出したのは、何を隠そうこのウワバミどんである。
えび大王店内
(再びバルセロナ「EL REY DE LA GAMBA(えび大王)」店内。全てのガラスにエビの描かれた、こういう楽しい店に今井君はずっと居座っていた)

 たった790円で着いてしまう短距離の乗車だが、すでにこの4名の高揚感は誰にも止めることが出来ない。「あそこを右折だ」「いや左折だ」「せっかくだからUターンだ」「あれれ、行き過ぎた」「戻って戻って」「ありゃりゃ」「うにゃにゃ」「ごろ」という大混乱は、ドライバーのオジサンを閉口させるに十分であった。
 Y野先生にオマカセ&オンブにダッコで、2軒目は丸の内のワインバー「ミクニ」。おお、ミクニ、ミクニである。今井君を除く超大々先生3名は「何をそんなに驚くことがある?」という平然とした表情と態度でミクニの店内深く入っていく。しかし、今井君はついさっきまでバルセロナで「えび大王」だの「えび之助」だの、そういうフザケた店のフザケたTapasを肴にフザケたワイン安ワインをグビグビ飲んで泥酔していたフザケた男である。というよりウワバミと熊の中間のバウンド男。ワインの銘柄も「えび大王」だった(このあたり、すべて昨日の記事参照のこと)。
エビ大王ワイン
(なぜかオリーブ油に焦点が向いてしまったが、ワインの銘柄は間違いなく「えび大王」と読み取れる。もちろん、ラベルにもエビ大王のイラストが)

 落合シェフからミクニさんでは、高級すぎて少々ムズガユい。ホントは有楽町のガード下の焼き鳥屋で脂臭いケムリに巻かれながら、徳利入りのアヤシイ日本酒を次々とカラッポにするほうが向いている。しかし、何しろ古典と英語と数学の大先生がメンバーだ。「有楽町のガード下」などという薄暗い場所に案内して、万が一のことがあったら取り返しがつかない。用心、用心。ミクニの奥で大人の付き合いを続けるに限る。
 さて、今日はいつもに比較して短すぎるようで申し訳ないが、ここでいったん区切りを付けたい。何故かというに、ここがちょうど区切りがいいからである。区切りがいい時に区切りをつけないと、ウワバミなどというものは元々ウンザリするほど長くて長くてウンザリするものであるから、正常な頭脳の持ち主はみんなウンザリしてしまう。
 こういうフザケた今井クマどんの文体に日頃から慣れていない健気な諸君も、今日はたくさん臨時の読者として参加しているはずだ。ま、いつもの2/3程度の長さだが、常連諸君、今日ばかりは彼ら&彼女らの基準に従って、短めに切り上げることを許していただきたい。