Thu 100805 地方国立大学の解説に夢中 長崎県諫早講演会 福井講演会 高円寺講演会 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 100805 地方国立大学の解説に夢中 長崎県諫早講演会 福井講演会 高円寺講演会

 昨年までは「人間赤本」として早稲田大学に集中していたが、今年からいろいろな国公立大学の過去問についても3年分ずつ「人間赤本」をやることになった。8月中に収録した「名古屋大学対策英語講座」20コマ分を皮切りに、8月下旬から10月上旬にかけては怒濤の収録ラッシュになる。
 「名古屋大学対策講座」は、以前も書いた通り、単なる過去問演習講座ではない。オリジナル問題も含め、類題をいろいろなところから集めた超良問ぞろいの総合講座であって、名古屋大学の受験を全く考えていないヒトが受講しても、間違いなく実力のつく最高の講座に仕上がった。
 しかし、8月下旬からは完全に過去問題を素直に解説するだけの、地味&地道な人間赤本をやっている。三重大学/熊本大学/広島大学/岡山大学の4大学の解説3年分ずつである。早稲田の解説をするときとはうってかわって、ここでは今井君はひたすら全訳に努めている。
 もし設問を解くだけなら、決して全訳なんか必要なくて、三重大学でも熊本大学でも、下線部と下線部の前後5~6行を読んだだけでウソのようにカンタンに合格点がとれるのであるが、授業では1問約60分かけてシッカリ解説し、平均40行程度の英文をガッチリ全訳して授業を進める。それが3~4問あるから、13時に開始した解説授業収録が終了するのは、18時が近づいた頃である。その間ずっとスタジオに詰めっきりなので、日も暮れかけた猛暑の吉祥寺の街に出る頃は、正直言ってもうヘトヘト、今井君は融けて流れていきそうである。
いさはや
(長崎県諫早の講演会。ウワバミどんは早くも盛りあがっている)

 繰り返すが、こういう国公立大学の英語は、もしも問題を解くだけならホントに下線部と下線部の前後数行を読むだけでよくて、全文和訳などという作業はほとんど余計である。解説授業だって、もしその方法をとるなら、1問20分程度。4問あったってせいぜい2時間もあれば1年分が終了する。和訳問題と、和訳問題に毛が生えた程度の記述問題だけ。ホントに昔ながらの、ホントにクラシックな問題が、40行の英文に5~6問ずつくっついているだけなのである。
 しかし、矛盾と言われるかもしれないが、早稲田のときとは正反対に、今井どんは三重/熊本/広島/岡山大学の受験生諸君のために、どうしても全文をしっかり訳してあげたいのだ。この辺の今井君の成長は「講演会で全国を飛び回ったおかげ」と言っていい。地方の国公立大学を受験する諸君は、落ち着いてじっくり悠然と問題に向き合ってほしい。慌てふためいて「速読だ」「スピードだ」と大騒ぎしなけれならないほどの分量の英文が出題されていることはまず考えられないからである。
あくまでかわいく
(あくまで可愛らしく)

 三重大学なら3問合計して120行。熊本大学も全問合計で120行。早稲田や慶応の1/3あるかないかの英文量で、構文も内容も平易、複雑な構文も、難解な内容も見当たらない。それで制限時間は早慶と同じ1時間半程度。出題者が、日本の高校生の英語の実力をしっかりと見据えて作成した良問ばかりである。慌てて読んでも、落ち着いてじっくり読んでも、結局のところ制限時間以内に解けるのだ。
 どうせ間に合う長さの問題に、慌てふためいただけの速読だの飛ばし読みだの、よく理解できていないナントカ・プルプル・リーディングだの、そういう特殊なテクニックを持ち込んで、失敗のモトを作る必要は一切ない。落ち着いて全文読み、じっくり解いて合格できるなら、そうすることが最も望ましい。今井どんが国公立大学の解説ではうってかわって全訳に励み、じっくり悠然と解くことの大切さを訴えかけるのは、そういう判断である。
 7月11日、長崎県諫早で講演会。梅雨の終わりの嵐の日で、諫早もどんより曇って強い風が吹き荒れていたが、会場には100名を超える高校生が集まった。開始前の1時間、かつて野球をやっていたという立派な体躯の塾長先生と、諫早高校の素晴らしい合格実績を語り合った。国公立大学への合格率は九州で1~2位を競い合うぐらいだというのである。その諫早高校の高1高2の生徒たちを中心に、夏の制服で真っ白に埋まった会場が印象的だった。
いさはや2
(諫早講演会。とにかく会場が白かった)

 確かにこのあたりには、九州大学を始めとして、長崎大学/熊本大学/鹿児島大学など国立の名門が多い。熊本と鹿児島は(ウワバミどんが酔っているのでなければ)戦前のナンバースクールだし、(クマどんの記憶違いでなければ)長崎大は長崎高商や長崎医専の流れを継ぐ名門。落ち着いてじっくり勉強してじっくり悠然と合格するには、環境は素晴らしく整っている。東進で講演会なり公開授業なりを年間60本も70本もこなしていると、こういう土地にたくさん出会うのである。

1E(Cd) Wand:BRUCKNER/SYMPHONY No.9
2E(Cd) Sinitta:TOY BOY
3E(Cd) Gregory Hines:GREGORY HINES
4E(Cd) Goldberg(v) & Lupu(p):SCHUBERT/MUSIC FOR VIOLIN & PIANO 1/2
5E(Cd) Goldberg(v) & Lupu(p):SCHUBERT/MUSIC FOR VIOLIN & PIANO 2/2
total m25 y1243 d5342