Sat 100717 北千住と渋谷で講演会 「父母対象」はますます得意である 北千住の記憶 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 100717 北千住と渋谷で講演会 「父母対象」はますます得意である 北千住の記憶

 6月12日、北千住で講演会。6月13日、渋谷講演会。この2回は父母向けが連続する。対象年齢層が今井どん自身の年齢とピタリと重なるせいで、「父母向け」の盛り上がりはいつも以上のものになる。今井どんは生徒対象同様に父母対象の講演会が好きであり、得意であり、校舎からのオファーがあるのをいつも待ちわびている。
 高校生の父母と言えば、職場では中枢を占め、職場の若い職員を日々叱咤激励し、世の中を相手に一歩もひかぬ気迫で活躍している大人たちである。そういうヒトたちが、今日だけは学生時代に戻って、小さな教室の小さな机に向かい、固い椅子に小さく縮こまって、今井君の話を神妙に聞くのである。社会の中での評価は今井君なんか問題にもならないぐらい高い大人なのに、高校生か大学生の頃と同じように背中を丸め、「先生の話を拝聴する」という懐かしい体験を楽しんでくれる。
 だから、話す側も聞く側も、この2時間がたまらなく楽しい。言わば同窓会のようなものである。生徒が対象の時より爆笑の声は2倍大きいし、うなずくジェスチャーだって、恥ずかしがり屋が多い生徒たちより3倍も4倍も激しくなる。その状態で講師が楽しくないとすれば、それは単に講師のワガママである。
立錐の余地
(講演会で「立錐の余地もない」の具体例。東進・所沢校で)

 3年ほど前に、熊本で父母対象の講演会をして、400名以上の父母が参加。この今井君の記憶にも滅多にないほどの大成功だった。兵庫県加古川で、中3生とその父母が一緒に参加する講演会をしたこともあった。ホテルの大ホールに700名ものヒトが集まって、「高校入試に向けて」の催しのメインとして何故か今井君が登場したわけであるが、やはり父母の盛り上がりは最高潮に達した。茨城県水戸市で昨年一昨年と連続して同じような催しを企画し、やはり大成功であった。
 これから秋冬にかけて、東進の各校舎で父母または父母+中3生のイベントを開催していただけたら、嬉しいことこの上ないし、全国どこでも飛んでいく覚悟でいる。「覚悟でいる」などというより、意地でも飛んでいきたいのである。ぜひ積極的に企画を立てていただきたい。「ほら、CMにたくさん出てた先生だよ」とか「ほら、ドランクドラゴンの塚地が何度もパロってた、そのホンモノの先生だよ」とでも宣伝してもらえれば、たくさんの中3生が喜んで参加してくれると思う。
北千住
(北千住での講演会)

 北千住では、「昔の北千住は、大学受験予備校の存在は想像できない街だった」「こんなにキレイな街に生まれ変わるとは」という話から始まった。早くも大きなジェスチャーでうなずくヒト、ほとんど拍手しそうになりながら、真っ赤な顔でその衝動を抑えるヒト、「これは予想の5倍面白いや」という顔で固い机の上に上半身を乗り出すヒト、とにかく手放しで楽しそうなヒトばかりである。
 20年前、本格的に予備校講師として河合塾や駿台の教壇に立つ前に、東武伊勢崎線の春日部やせんげん台で塾講師をした時代があって、だから北千住は馴染みの場所である。住んでいたのが千代田線の新松戸。勤務先が春日部やせんげん台。ということになれば、北千住は毎日行き帰りに乗り換える駅であり、30歳寸前の男子が夜22時半過ぎに心身ともにヘトヘトでこういう街を通れば「一杯引っかけていくか」ということにならないほうが不思議である。
 北千住で降りて、まだ「戦後のドサクサ」のような薄暗い裏街を歩き回り、「よしよし」という工夫の余り感じられない屋号の飲み屋に「連日連夜」「3日にあげず」という感じで世話になった。23時近くに小上がりに上がって、終電は24時半。やがて「終電なんかにいちいち構っていられるか」という気分になるほうが多くなった。ビールが異様なほど好きな友人と「朝4時半の始発まで」「毒を喰らわば皿まで」「ちょっと一杯のつもりで飲んで、いつの間にやら今井の下宿でゴロ寝」そういう日々が連続した。
 小上がりの真ん中に「よしよし鍋」という鍋がいつもぶら下がっていて、食べてみると要するに何の変哲もない味噌汁なのであるが、その「よしよし鍋」をツマミに友人と始発まで飲んだビールの数は、言っても誰も信じてくれそうにない。
 いったん開けたビールにおしぼりのビニール袋でフタをして、それを松戸のアパートまでタクシーで運んで帰ったこともあった。コンビニでカンタンにビールの買えなかった時代。コンビニは23時で閉店し、しかももともとビールなんかコンビニで扱っていなかった時代である。たった1本のピールがどうしても惜しくて、友人とおしぼりのビニールで丁寧に瓶の口をおおい、タクシーをひろい、松戸まで30分。残念ながら、帰ってみると完全に気が抜けて、とても飲めたシロモノではなかった。
渋谷1
(渋谷講演会での大盛況 1)

 6月13日の渋谷講演会は、渋谷の西口か南口に立てばイヤでも目に入る例の巨大看板のある東進・渋谷校舎の中である。あれほどの巨大看板にもかかわらず、校舎はビル内のワンフロアに過ぎないが、この日もまた立錐の余地もない。50名入れば満員という会場に、100名超のご父母が集まるという大盛況であった。
渋谷2
(渋谷講演会での大盛況 2)

 渋谷校舎周辺ということになると、松濤や世田谷や南青山の超高級住宅地の皆様である。立錐の余地もないような教室で、机もなし、椅子だけ、という状況では誠に申し訳ない。本来なら「今井君なんかの話を聞く必要など皆無」という方々ばかりのはずだが、それでも90分間爆笑が絶えることなく、大切な日曜の午後を満喫して帰っていただけた。まずは、ほっと一息である。