Tue 100713 暑い熊谷の熱い講演会 暑い熊谷の熱いウタゲ キング・スイートルーム泊 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 100713 暑い熊谷の熱い講演会 暑い熊谷の熱いウタゲ キング・スイートルーム泊

 8月7日、熊谷で講演会。8日からは東京でも大雨が降ってぐっと涼しくなったから、7日は猛暑の連続だったこの夏の最後を飾る華々しい猛暑の1日だった。さすが立秋というか、「目にはさやかに見えねども、風の音にぞおどろかれぬる」である。
 猛暑の夏の締めくくりを猛暑日本No.1の熊谷で過ごすというのは、むしろ爽快、かえって晴れ晴れした気持ちである。駅に降り立つと、「少しでも涼しくなるように」という人工の霧が散布されていて、さすが猛暑の街である。群馬県館林、岐阜県多治見、そして埼玉県熊谷。せっかくの猛暑なら、ついでのことに限界に挑戦しているこういう街を訪れたいものである。
講演1
(熊谷講演会 1)

 19時半講演会開始、21時終了、出席者200名弱。150名も入れば満員の会場で、「立錐の余地もない」を実感する。会場の奥のほうでは、柱と壁がジャマになって、せっかく会場を訪れたのにナマ今井を見ることが出来ない生徒たちが30名ほど出てしまった。モニターに映る今井どんだけを見ながら、90分も大人しく我慢しなければならない。おお、可哀想である。
 クマさんは大盛況になればなるほど盛り上げる。「ぎゅうぎゅうづめの状態で生徒たちもツライでしょうから必ず90分で終了します」と宣言していたにも関わらず、思わず盛り上がりすぎて10分延長。20時40分で終了のはずが、気がつくと時計の針はどんどん9時に近づいていく。したい話はまだまだいくらでも残っていたけれども、生徒の疲労度をまのあたりにし、歯を食いしばって20時50分で終了。
講演2
(熊谷講演会 2)

 終了後、講師控え室を訪れた高3の生徒を中心に軽くサイン会を開催。今井君の基本は「サイン会はしない」「講師はタレントではない」「生徒だって、サインなんかもらってキャハキャハしているヒマがあったら、英文法問題を20問でも30問でもトレーニングしたほうがいい」である。しかし、これほど熱く明るく押し寄せる生徒たちをムゲにするのも忍びない。まあ主義主張は引っ込めて、余りに熱く明るい生徒たちに驚きつつ、30分ほどサインに応じることにした。熊谷は、こういうところまで熱いのである。
 今夜は熊谷に宿泊することにしているから、講演会終了後すぐにホテルにチェックインする。熊谷なら、22時半すぎ発の新幹線最終に乗れば、真夜中前に代々木上原に帰れる。だから今までは必ず終電で帰宅していたのだが、2010年1月に「今度おジャマしたらお食事会に徹底的にお付き合いします」と約束してきたので、今夜の今井君は心の準備ができている。ホテルは「キングアンバサダーホテル」。「熊谷にもこんな立派なホテルがあったのか」と驚くようなホテルで、豪華結婚式場を兼ねている。というか、神式でもキリスト教式でも仏式でも、とにかく熊谷の近郊近在全ての結婚式を一手に引き受け、若者たちの憧れを一身に集めているというホテルである。
スイート1
(キングアンバサダーホテル キングスイート。夜写す)

 今井君の宿泊する部屋は、そういう晴れがましいホテルのそのまた最上階(と言っても12階でござる)。このホテルの中でも最上級のキングスイートルームである(と言っても1泊14000円でござる)。このホテルで結婚式を挙げた熱い熱いカップルが、熱い熱い愛を誓い合うに相応しい、たいへん神聖な部屋である。熊谷の暑さにすっかりへたってしまった中年グマなんかがグダグダ酔っ払っている部屋ではないのだが、会社のロジ担当者がせっかく頑張って予約してくれたのだ。ムゲにするわけにはいかない。
 それにしても、余りにもムダな広さに唖然とする。これが東進河口湖合宿だったら、生徒20人はラクに宿泊できそうな部屋である。万が一この広さで名古屋マリオットとか京都ブライトンだったりしたら、おそらく1泊20万円は軽く行きそうだ。おお、さすが熊谷。熊谷バンザイ、キングスイート=ホントに1万4千円なのである。
スイート2
(キングアンバサダーホテル キングスイート。朝写す)

 講演会の大成功と、キングスイートルームの広大さにすっかり気をよくして、いよいよお食事会にのぞむ。今年の1月、たった1時間のお食事会に出席するまでは、東進の熊谷校舎がこれほど熱い校舎だとは思いもよらなかったのである。5年前、代ゼミから東進に移籍した直後、最初に講演会に呼んでくれたのが熊谷校。しかしそれから何度か講演会をして、「何となくおとなしい校舎だな」「ホントに今井どんを呼びたかったのかな?」とちょっと首を傾げたこともあった。
 ところが、2010年1月から熊谷についての感じ方が完全にひっくり返った。やっぱり、お食事会は大切である。熱い若者たち、熱い幹部の方々、熱い女性職員。今井君の駿台講師時代に、今井君の特設単科を受講して「英語は楽しいな」と実感してくれたヒトも、今や幹部の先生として大活躍しておられる。
 今夜の話題の中心は、大学ラグビーと大学野球である。野球の早慶戦(慶応サイドとしては慶早戦であるが)、ラグビー早慶戦と早明戦、そこで今年大活躍しそうな選手たちや過去の名選手たちの話。さすが「ラグビーの街・熊谷」である。
 何と言っても驚くのが塾長先生のラグビー通ぶりである。この今井君だって大学ラグビーについては通のつもりでいるが、その今井君でも十分に舌を巻く。「今年は、やはり三木に注目ですよね」と言って、それですぐにウィング三木の話が盛り上がるというのは、やはり大いに嬉しいことである。
ラグビーの街
(ラグビーの街・熊谷。駅前のオブジェ)

 アルバイト職員の中に「今井先生の授業を受けて早稲田大学商学部に合格したばかりです」という青年がいて、宴の途中からは彼がターゲットになった。せっかく早稲田に合格したのに、この春の東京6大学野球野球・早慶決戦に行かなかったというのである。
 これではターゲットになって当然。もちろん、彼をターゲットにしたのは決して今井君ではない。ターゲットにされて彼もなかなか嬉しそうであったが、早稲田や慶応の学生になったのなら、例え単位を2つ3つ落とすハメになっても、それどころか1年留年するぐらいのハメになっても、意地でも早慶戦とラグビー早明戦には駆けつけなければならない。
 その話が熱く熱く続いて、気がつくと時計はすでに午前2時を軽く回っている。飲み屋が板の間だったので、女性職員の皆さんは相当につらかったと思うのだが、クマどんもいつの間にかそんな気遣いをすっかり忘れていた。
 「明日のこともありますから、そろそろ」と腰を上げたのが今井君であったのにも、自分でビックリする。何があろうと最後まで残ろうとする意地汚いウワバミちゃんが「もう帰りましょう」と促すほどに、このウタゲは熱かったのだ。
 「おお、この時が来てしまったか」と、ウタゲの終わりを惜しむ心からの絶叫があって、解散は2時半。キングアンバサダーホテル最上階、キングスイートルーム14000円には、どうやって帰ったのか正確な記憶がない。おお、飲んだ。おお、喋った。おお、口内炎はすっかり治った。楽しければ、病気は治る。その代わり、二日酔いの気配だけが確実に忍び寄る。その気配を濃厚に感じながら、熊谷のクマどんは前後不覚の深い眠りに落ちていったのである。