Sun 100704 再び「東京都区内→東京都区内」の切符を購入する 濃厚・特濃な大阪なんば | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 100704 再び「東京都区内→東京都区内」の切符を購入する 濃厚・特濃な大阪なんば

 話が元に戻るが、7月14日が和歌山、15日が福井で、それぞれ講演会があった。翌16日には高円寺で公開授業だから、夕方には帰京しなければならない。そこで、今井君が設定したルートは「東京都区内→東京都区内」。そのチケットが下の写真である。
きっぷ
(東京都区内から東京都区内へ)

 東京→京都山科→(湖西線)→福井→金沢→(北陸本線/ほくほく線)→越後鵜沢→東京というルートでチケットを1枚にすれば、これだけの距離を移動しても14000円ちょっとで済む。

 これにプラスして、山科から大阪市内のJR往復切符と、難波から和歌山市駅までの南海電車の切符を購入すればいいのである。

 今年2月の「東京→秋田→(北陸本線/湖西線)→京都山科→東京」の大周遊にはわずかに及ばないが、「東京発→東京行き」の大周遊を1年に2回も出来るのは、なかなかの幸せである。

 14日、東京駅10時すぎ発の新幹線で新大阪に到着したのが13時。予定通り、昼メシに駅地階一番奥の串揚げ屋に入った。まだ十分に昼飯時なのに、ひどく空いている。他に客は4人連れの1組だけ、それもすぐに帰ってしまった。

 後から一人オジサンが入ってきたけれども、このオジサンはむしろ店の人にあまり好かれていないというか、あまり来てほしくないヒトというか、「あらら、また来ちゃったよー」という感じの応対を受けていた。

 食べ物にうるさい大阪のヒトビトのことだから、昼飯時にこんなに空いているとすれば、おそらくここは彼らにとって「安くて旨い」ではないのだ。

「高くて旨いは当たり前」と言うほどの店ではないから、残る選択肢は「安いがマズい」だけだが、今井君は味にそんなに難しいことを言わないので、この店でも十分に旨いと感じる。

 代ゼミ時代、大阪南校に出張で訪れると必ず立ち寄った懐かしい店である。今日空いていたのは偶然かもしれないが、まあこれからも頑張って営業を続けてほしい。
快晴の富士
(河口湖合宿進行中。快晴の夏富士)

 雨が強く降ってきたから、新大阪から難波までタクシーに乗った。宿泊先は難波のスイスホテル。会社のロジ担当者が予約してくれたのは和歌山のホテルグランヴィアだったけれども、明日の講演会が福井であることを考えれば、和歌山に泊まるより大阪に泊まるほうが安全である。

 ちょうど近畿地方でゲリラ豪雨の被害が連続していたから、もし大雨で和歌山から大阪に出られないような事態になったらたいへんだ。

 そんなことになったら、和歌山からすぐ近くの関西空港に向かい、「関西空港→羽田空港(または福岡空港)→小松空港→福井」というアクロバット的な移動をせざるを得ない。ならば、今夜のうちに大阪に戻っておいたほうがいいだろう、そういう判断である。

 実際、淀川を渡る高速道路から見ると、余りにも凶悪な暗黒の黒雲が南東方向の空一面を覆っている。運転手さんにそれを言うと「あれは、ヤオのほうやな。たいへんやで。ヤオのほうには行かんほうがええで」と大袈裟なことを言った。

 ヤオ、と言われても、クマどんはよくわからない。ヤオという南国の響きが、実際には八尾という大和言葉であることはわかっても、それがどの場所をさすかピンと来ないのである。

「和歌山のほうに行くんですが」と言うと、「それも、今日はたいへんそうやで」とのこと。元気で、頑固で、おしゃべり好きな「いかにも大阪のオッサン」という楽しい運転手さんであった。
ケロリン
(河口湖合宿進行中。宿泊先「美富士園」の客室にあった、懐かしのケロリン洗面器)

 スイスホテルは、これもまた代ゼミ時代、大阪南校への出張のたびに必ず宿泊した思い出のホテルである。ここから大阪南校へは、難波のドロドロに濃厚なピンク街を延々と横切っていかなければならず、濃厚すぎるピンク街をやっとのことで横断して向こう側に出ると、今度はラブホテルが林立している。

 代ゼミの正面もやっぱりラブホ。「プロバンスの街へ」という名前だったと記憶するが、おお、予備校の立地としてはなかなか素晴らしい場所であった。当時、今のスイスホテルはまだ「南海サウスタワーホテル」。何かに事情で「スイスホテル」に名称変更したが、難波や道頓堀に「スイス」はどうしてもミスマッチのような気がする。

 これほど街がドロドロに濃厚で、街ゆくヒトビトも特濃、お好み焼き、ヤキソバ、たこ焼き、そのそれぞれのソースの焦げる匂いも濃厚、そういうものに満たされた街である。

「スイス」からイメージする爽やかな高原の冷涼な風景とは完全に異次元、草原の牧歌的な風の香りも微塵もない。これほどのミスマッチは、お互いに不幸である。
教室
(河口湖合宿進行中。今井どん担当の「ハイレベルクラス」風景)

 ホテルの内部もこの5年でずいぶん変化した。中国人の団体でいっぱいなのである。昼も、夜も、翌朝も、ロビーは中国人団体の喧噪で満たされている。ウワバミどんは、中国の人の1人1人は別に嫌いでも何でもない。これから大いに交流を深めていくべきだとも思う。

 しかし、集団になったヒトビトや団体旅行のヒトビトは、どうしても好きになれない。日本人だって同じことだが、集団なり団体なりになると、どうしても傍若無人さが遠慮会釈なく表に出てくるのだ。今のところ、日本国内でもヨーロッパ各地の観光地でも、この点についてはまだまだ改善の余地があるように思われる。

1E(Cd) Ashkenazy & Philharmonia:SIBELIUS/SYMPHONIES1-7 3/4
2E(Cd) Ashkenazy & Philharmonia:SIBELIUS/SYMPHONIES1-7 4/4
3E(Cd) K.Shimizu:LISZT/SONATA IN B MINOR 他
4E(Cd) K.Shimizu:LISZT/SONATA IN B MINOR 他
total m16 y1064 d5163