Sat 100703 今井の目の前でtwitter ただいま合宿中 風邪に悩まされる 熊、出没 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 100703 今井の目の前でtwitter ただいま合宿中 風邪に悩まされる 熊、出没

 7月12日、長崎から博多まで「かもめ」に乗り、福岡空港からANA便で東京に戻った。いま考えてみれば、このあたりから梅雨の終わりの豪雨のせいで交通機関がうまく機能しなくなりつつあった。「かもめ」は正常に走っていたが、佐賀に近づいたあたりで進行方向右の空が真っ暗になり、近くの山々も濃い靄に覆われた。その時間帯に佐賀県全域でゲリラ豪雨になっていたのである。
 福岡からのANA便も遅れた。空港ラウンジで聞いたアナウンスでは「羽田上空の混雑のため、東京からの到着便が遅れた」ためである。要するに機材のやりくりがつかなかったのだ。どういうわけか機内はガラガラで楽だったが、羽田到着は22時。翌日13時から吉祥寺で授業収録があり、収録後は新浦安に移動して公開授業。そのスケジュールを抱えて、22時過ぎから延々と電車を乗り継いで代々木上原まで帰るのは、肉体的にも精神的にも余りにつらい。結局、何となくタクシー乗り場に向かった。高速道路を避け、環状7号をグルグル回りながら、大森/五反田/三軒茶屋/羽根木経由で帰宅、23時半を過ぎていた。
 13日、吉祥寺での授業収録を終えたのが17時。中央線で新浦安に向かっていると、西荻窪から乗ってきたカップルが今井君の目の前に立った。誰がみても大学1年生カップルとわかる急造カップルである。ふと、男子のほうが突然ソワソワしはじめて、「ビビったあ、ビビったあ!!」と女子のほうに小さく叫んでいる。
 おお、これはマギレもない「今井発見!!」の雰囲気。しかも「内気で声をかけられない」という最も気まずいタイプ。急造カレシがケータイをチョコチョコっと操作し、急造カノジョに画面を見せ、今井君のほうをアゴで示しながら「予備校のヒト。超有名。CMにも出てる」の類いをヒソヒソ声で囁いている。せっかく声をひそめても、目の前の本人にも、周囲のヒトビトにも聞こえるようではヒソヒソやっている意味がない。
 「うーん、声をかけてくれればいいのに」と考えていると、まだ「ビビったあ!!」を繰り返す。こりゃ、よほどビビったのである。「ツイッターでツブヤイとこ」と急造カレシがツブヤイて、またまたケータイを操作。おお、カレシはおそらく「今井、はっけーん。今井、はっけーん。うわ、超ビビリました。オイラは今、彼女といっしょに中央線どえーす」みたいな陰気なツブヤキを発信したのである。
 2人は新宿でそそくさ降りていった。電車から降りて、降りたところでまた2人爪先立ちになってこちらを眺めて曖昧にニヤニヤしている。何だ、内気なヤツじゃのう。声をかけてくれれば楽しい思い出になるのにねえ。
富士
(現在、東進河口湖合宿の真っ最中。富士山がよく見える)

 これを書いている時点で7月28日である。21日から河口湖での東進合宿が始まり、あと2日河口湖で過ごすことになっている。4泊5日の合宿が2クールあって、1クール目は25日で終わり。26日から2クール目が始まって、今日はその3日目である。1クール目と2クール目で生徒はもちろん入れ替わるが、講師のほうは10日間ビッシリ授業がある。初心に戻ってしっかり英文法中心の授業をするが、1日3コマで10日連続は、まあ普通考えるほどつらいことではない。
開講式
(河口湖合宿開講式。こういう会場がさらに5~6箇所で、すべて2クールである)

 ところが、今年は7月14日に引いた風邪をもう半月も引きずっていて、体調の悪いことこの上ない。合宿1クール目は、ずっと喉がガラガラで鼻も詰まり、マトモに英語が発音できない状態で、生徒たちに申し訳ない思いだった。2クール目に入って喉と鼻は治ったけれども、今度は熱に悩まされている。
 26日、2クール目初日の夜におそらく38度5分ぐらいの熱が出て、熱中症患者続発の猛暑の中にも関わらず「寒さに震えが止まらない」という奇妙なことになった。この時は布団にくるまり、Tシャツ5枚がビショビショになるほど汗をかいて、一気に治してしまった。
部屋
(今井君が10日間を過ごす「ホテル美富士園」の部屋)

 ところが、「力ずくで治した」といい気になって油断したのが悪かったのか、28日午後4時ごろ、再び「猛暑の中で寒さに震える」状態になった。症状は2日前よりヒドくなって、夕食時間になっても食堂に降りていくことが出来ない。
 そこで再び「Tシャツ5枚ビショビショ」の荒療治を実行。21時からの授業ではもう元気一杯で「もう誰にも止められない」というギャグラッシュで生徒のアゴがはずれそうになった。ここまで来ればもう心配はいらないかもしれないが、とにかく油断は禁物である。少なくとも、風邪を8月に持ち込むことは避けたいと思う。
Tシャツ
(汗でグショグショになったTシャツ5枚をタオル掛けで干す)

 なお、7月28日、河口湖からすぐそばの富士急ハイランドあたりにオスのツキノワグマが現れて大騒ぎになった。体長70cmというから、考えてみれば大したことはないが、木に登ったまま一晩降りてこないという頑固で元気ないいヤツであり、テレビ画面で見るかぎり、小さな目のなかなか可愛いヤツである。合宿の授業中、「近くに現れた熊って、オレのことかな?」と言ってみたところ、どんなギャグよりも生徒が笑い転げ、盛んな拍手まで湧き上がった。
 「住宅地なので猟銃が使えない」という理由は気に入らなかったが(だって、使えるなら無慈悲に射殺するということなのだ)、吹き矢で麻酔をうって捕獲、富士山の山中に放してあげた。素晴らしい処置である。「熊が現れたら何でもいいから射殺」の傾向が目立つ中、富士山の山中に逃げていく熊の意外にすばしこい動きは、人をホッとさせるものがあった。吹き矢で麻酔を打ったヒトが、また今井君とそっくりな人でビックリ。熊の生態について愚直に語る姿が秀逸。おそらく、熊をホントに愛している素晴らしいヒトなのである。

1E(Cd) Richter & Münchener:BACH/BRANDENBURGISCHE KONZERTE 1/2
2E(Cd) Brian McKnight:BACK AT ONE
3E(Cd) Rampal:VIVALDI/THE FLUTE CONCERTOS1/2
4E(Cd) Rampal:VIVALDI/THE FLUTE CONCERTOS 2/2
total m12 y1060 d5159