Sun 100627 ブライトンで熊本マリのピアノを聴く 「はねるのトびら」でパロってくれた | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 100627 ブライトンで熊本マリのピアノを聴く 「はねるのトびら」でパロってくれた

 7月8日、夜はホテルロビーでピアノのミニコンサートがあった。さすが京都ブライトンホテルだけあって、ミニコンサートといってもアーティストは熊本マリ。しかも立ち見なら無料、なかなかお得といっていい。
 馴染みのコンシェルジュさんに夕食の予約を取ってもらっていると、コンシェルジュデスクから10メートルも離れていないところで、今まさにその熊本マリがリハーサルの真っ最中である。しかし、普段着の熊本マリの後ろ姿を見ただけで「お、熊本マリだ」と気づくほどのファンではない。熊本マリの背中から10メートルほどの距離で「へええ、熊本マリがくるんですか!!」と絶叫してしまった。もちろん、熊本マリはその声を背中で聞いたはずだが、グッとこらえて無視を決め込んだ様子であった。
6月の三千院1
(6月中旬、大原・三千院の庭 1)

 まあ、同じような経験は、この今井グマにもいくらでも心当たりがある。この直後、嵐山と嵯峨野界隈をぶらついていた時に、人力車を引く若者に突然呼び止められた。おなじみ「今井先生ですか?」である。今井君のこの風体で「いいえ、私は今井じゃありません」とウソをついても仕方がない。「へい、あっしは今井でごぜえやす」と白状し、神妙にお縄をちょうだいすることした。
 人力車の彼は、今は京都の大学生。2~3年前に奈良の橿原神宮校で授業を受けていたのだという。うにゃにゃ、橿原神宮なら、ついこのあいだ講演会をやったばかりである。「え、熊本マリがくるんですか?」とか、のんきに大声を出している場合ではない。そこいら中から「お、今井だ」「わ、ドングリだ」の声が怒濤のように迫っているのだ。そういうことを思いながらも、夜は熊本マリのピアノに酔い痴れた。
 ただし、単に「酔い痴れる」ということなら、ピアノの前を聞くまでもなく、とっくの昔に5合の日本酒にすっかり酔い痴れていたので、ピアノは単なるダメ押しに過ぎない。1階から5階まで吹き抜けになったホテルロビーの、5階の手すりに片手でつかまって、身体全体でリズムを取りながらラテン系クラシックを堪能した。傍目でみれば、おそらくピアノに浮かれて踊りだした森のクマさんそのものだったに違いない。
6月の三千院2
(6月中旬、大原・三千院の庭 2)

 実は6月18日にも京都に宿泊した。奈良で公開授業があったのだが、奈良というところは宿泊する宿がなかなか見つからなくて、しかも「宿泊してみたら修学旅行生だらけ」という悲劇になる可能性が高い。特に今井君の場合、「修学旅行生と一緒の宿」という事態はどうしても避けたいので、万が一そんなところで「お、今井だ!!」「あ、今井だ!!!」が始まったら、のんびり口を開けてグースカ寝ていることも出来ない。
わらべ地蔵1
(京都三千院の「わらべ地蔵」1)

 この夏は嬉しくなるほどたくさんのテレビCMが流れた。サッカー・ワールドカップに至っては「この放送は、SONY、TOYOTA、東進ハイスクールの提供でお送りいたします」というたいへんな提供クレジットさえ入った。日本どころか、世界を代表する大企業二社と並べてもらえたのである。あんまりCMが目立ったせいで、とうとうCX系列バラエティ番組「はねるのトびら」の中で、東進CMのパロディまで作ってくれた。
 諸君、パロディが作られるというのは、きわめて大きな名誉である。つまらんものにはパロディなんか決して作らない。今井君は番組を見なかったけれども、「はねるのトビラ」放送直後から「パロディ見たぞ」「見ましたよ、パロディ」と、今井君に続々と報告が入った。「見とったケンネ」「見とったタイ」「見とったバイ」「見とったでゴアス」「見とったのジャア」など、尊王攘夷派の薩長土肥藩士たちから連絡も多くあった♨。有名な芸人さんらしいが、今井君のパロディとハッキリわかる演技をしてくれたそうである、
わらべ地蔵2
(京都三千院の「わらべ地蔵」2)

 おお、ありがたい、ありがたい。これからも、どんどん広告に顔を出していきたい。パロディで使っていただいても、全然構わない。ただ、今井君の周囲のヒトたちからは「もっとチャンと出演したら?」という励ましの声も数なくない。「CMと、そのパロディと、そういうところだけで目立って、チャンと番組に出演しないのは、どうよ?」という声である。ま、今のところは林家三平流に「どおも、すみません」でゴマかすしかないが、今井君の現状がその程度なのだから、これはどうにも仕方がない話である。
わらべ地蔵3
(京都三千院の「わらべ地蔵」3)

 もう1つ、ついでに言えば、パロディをやるならホンモノも出演させて確認すべきである。フジテレビの夏休みイベントで「お台場合衆国」を企画し、そのプロモーションで我々のパロディをやる。それは結構。おおいに結構。ドランクドラゴンにロバート、またまた大いに結構。しかしでござるよ。パロっても、本家本元を知らないヒトは何のことだかわからなくて口をあんぐり開けるのが精一杯でござる。それではチャンとパロッたことにならないでゴアスよ。おまんさあたち。
 もしキチンとパロディをやるなら、是非クマどんを呼びたまえ。是非ウワバミどんを呼びたまえ。是非Qカニちゃんを呼びたまえ。そうやって、本家本元と並んでみせてこそ、初めてパロディの本質にかなった芸とも呼べるはずでござるよ。拙者はそう愚考するでござるよ。かっっかっっかっっか。グワッホ、ミリッパ(なお、ミリッパとはサクランボのタネを吐き出す時の擬音でござりますだ)。

1E(Cd) Madredeus:ANTOLOGIA
2E(Cd) George Benson:ABSOLUTE BENSON
3E(Cd) Richter & Münchener:BACH/BRANDENBURGISCHE KONZERTE②
4E(Cd) Holliger & Brendel:SCHUMANN/WORKS FOR OBOE AND PIANO
total m114 y1036 d5135