Fri 100625 7月上旬から中旬、講演会に伴う西日本大周遊(その1) 熊本、広島、松山 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 100625 7月上旬から中旬、講演会に伴う西日本大周遊(その1) 熊本、広島、松山

 7月上旬から中旬にかけては、今井君としてもなかなか多忙な生活になってしまい、特に中旬以降はブログの更新さえ思うにまかせない状況になった。「思うにまかせない」どころか、この5日ほどは完全に更新を放棄して、ブログはほぼ放置状態である。吉祥寺での授業収録が本格化し、その間を縫って全国行脚の講演会も連続し、しかもよせばいいのに「せっかく全国を回るなら、いろんな所を見てきたい」という欲求も高まって、なかなか落ち着いてパソコンの前に座る余裕が出来なかった。
 何しろ、7月だけで「西日本大周遊」とも呼べるような大きな旅行が3回も続いたのである。7月6日から9日にかけて、熊本→松山→京都→名古屋。10日には町田での講演会でいったん帰京。11日から12日が長崎。13日、吉祥寺での収録2本と新浦安での講演会。14日から16日にかけて、和歌山→福井→金沢→高円寺。17日は吉祥寺での収録2本と池袋での講演会。やっと人心地がついたのは18日である。
大周遊券
(松山から東京都区内のJRチケット。新大阪、京都、名古屋、新横浜で途中下車した)

 このスケジュールの中でも、授業収録のための念入りな予習も必要だし、あたりまえだが睡眠も食事も必要、映画も見たいし読書もしたい。酒を飲んでネコたちと長話もしたい。今井君は1時間半も風呂に入るから、それでますます時間がなくなってしまう。
 和歌山ではゲリラ豪雨で南海電車がストップし、福井に向かう湖西線&北陸本線の特急サンダーバードもゲリラ豪雨のせいで1時間遅れ。いろんな事情で時間がなくなり、疲労のせいか夏風邪までひいてしまい、風邪をひくとビールも何だか旨くない。「夏にビールが旨くない」などというのは、最大の不幸である。こんな状態では、「ゆっくりパソコンの前に座ってブログ更新」という気持ちにはなかなかなれなかった。
ざっし
(羽田空港ラウンジにて発見した雑誌広告。「雑誌愛読月間」の広告で、キャッチコピーは「先生、雑誌を教科書にしてください」。モデルさんの持つ雑誌のタイトルが、何と「ZASSHI」である。うにゃにゃ、「ZASSHI」という雑誌であるよ、諸君)

 7月6日、羽田からANAで熊本に向かう。この日の前後から南九州で梅雨前線の活発化に伴う豪雨が続いており、あえて熊本便をキャンセルして福岡便に乗り換えた。何しろ、熊本では300人近い高校生が公開授業に申し込んでいる。その状況で、「天候調査中」「天候が悪化すれば宮崎か大阪に着陸するかもしれない」などという乗り物に乗るワケにはいかないのである。
 福岡には時間通りに着陸。博多の駅で豚骨ラーメンを食べてからゆっくりJRに乗り換え、熊本に向かった。熊本での講演会については、写真とともに後日詳述する。宿泊は熊本ANAホテルスカイハイ。熊本駅から市電で1駅というきわめて中途半端な位置に、どうも「地元のホテルを買収した」という感じの中途半端なホテルがあって、それがどう「スカイハイ」なのかわからないが「とにかくANA系列のホテルだ」というだけで何とか威厳を保っている。
焼きガキつき
(広島駅「高砂」のお好み焼きデラックス、焼きガキ2個つき)

 この頃、今井君のCMが全国で大量に放映されていて、「お、アイツだ」「お、今井だ」「お、ドングリだ」という視線にそこいら中で出会った。「スカイハイ」でも、ホテル前でタクシーの誘導や客の出迎えをしていた20歳代後半の男子が、「お」の視線と「あ」の態度でお出迎え。ただし、「お、今井だ」という無礼な態度ではなくて、「あ、今井先生だ」のほうの嬉しそうな笑顔であった。
 翌日は四国・松山への移動。熊本から松山へは、つい2~3年前までは「天草航空」という航空会社のボンバルディア機が1日に1便だか2便だか飛んでいたのだが、いろいろ検索してみてもなかなか見当たらない。「駅探」だと、熊本から電車で鹿児島に出て、鹿児島から飛行機で松山に移動する、そういうふざけたルートが表示されてしまう。
 会社からもらったチケットは、「熊本→博多→岡山→瀬戸大橋→宇多津→松山」という瀬戸内海大周遊ルート。瀬戸内海をデッカク「コの字」型に大回りするルートで、確かに「駅探」では第2の選択肢として表示されるが、あまりの迂回路であり、かつ6時間も電車に乗りっぱなしである。
野菜タップリ
(野菜嫌いの今井君も野菜をタップリ食べる広島お好み焼き)

 ヨーロッパでも乗りテツぶりをイカンナク発揮している今井どんとしては、こういうムダな巨大コの字ルートに従うのは屈辱である。そこで、新幹線を広島で下車することにした。広島駅構内「高砂」で、お好み焼きデラックスセットを注文。イカもタコもブタもみんな入った野菜タップリのお好み焼きに、焼きガキ2個もついて、なかなかお得である。
 隣りのテーブルに座った長距離バスの運転手サンたちが、「酒を飲んで運転したことが上司にバレた」という困った内容のバカ話を、余りにも大胆にアケッピロゲにしているのを聞いて呆れてしまった。
 いつもなら話に割り込んででも「そういう話はマズいだろう」「その勤務態度もマズいだろう」と直言するところである。しかし、出張中の身でもあり、松山でも250人の高校生が待っているし、目の前に焼きガキとお好み焼きの幸福な風景が横たわっている。「お、今井だ」「あ、先生だ」「げ、ドングリだ」の視線が今井君をたくさん追いかけてもいる。万が一広島でケンカ沙汰にでもなったら、マズいだろう。まあ穏便に済ませることにした。
広島市デン
(広島港に到着した広島市電)

 広島港までは、タクシーで2000円ほど。広島駅から乗ったタクシーの運転手さんと、高校野球の話ですっかり意気投合してしまい、3年前だったか4年前だったか、「広陵高vs佐賀北高」の疑惑の判定の話で盛り上がった。佐賀北の劇的な逆転満塁ホームランが飛び出す直前、誰が見てもド真ん中の投球が「ボール」の判定で、押し出しフォアボール。「ありゃ、ヒドいですよね」と運転手さんが叫びつつ、彼は明らかにハンドルから両手を離してコブシで宙を打ってみせた。おお、恐ろしや、恐ろしや、である。
フェリー
(広島から松山に向かう高速フェリー)

 あとは広島港から松山までフェリーで1時間。たった500円余計に払えばフェリーの2階のスーパーシートでゆったり瀬戸内海を横断できる。進行方向右側の席を選んでしまったせいで、瀬戸内の午後の直射日光を1時間浴び続け、右腕だけがすっかり日焼けしてしまったし、全身汗まみれにもなった。まあいいか。夏真っ盛りだし、日焼けも汗まみれも悪いことではない。
 松山での講演会の様子も、写真とともに後日詳述する。6月から7月に20数回連続した講演会の中でも、最高の出来映え。大成功中の大成功であった。夜は若いスタッフ諸君と心ゆくまで祝勝会をして、翌日は少し二日酔いの頭をフラフラさせながら、京都に向かうことになった。

1E(Cd) Harnoncourt:BACH/WEIHNACHTSORATORIUM1/2
2E(Cd) Richter & Münchener:BACH/BRANDENBURGISCHE KONZERTE 2/2
3E(Cd) Joe Sample & Lalah Hathaway:THE SONG LIVES ON
4E(Cd) Argerich:RACHMANINOFF 3/TCHAIKOVSKY 1
5E(Cd) Ricci:TCHAIKOVSKY CONCERTO/PAGANINI CAPRICES
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