Sat 100612 深夜、自転車に乗った元生徒と遭遇 早稲田英語、政経と国際は良問である | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 100612 深夜、自転車に乗った元生徒と遭遇 早稲田英語、政経と国際は良問である

 昨夜も一昨夜もそのまた前の晩も、さすがにちょっと飲み過ぎた。まあ、いまだにサッカー勝利の祝賀気分なのだから、連日いくら飲んでも飲みすぎにはならない。おお、「cannot … too」「cannot … enough」の構文の例文に使えそうだ。「impossible … over」という変形もござってのお、東京大学で出題歴がござるよ。
 しかし、とにかく一昨夜のクマどんは、飲み過ぎて、寝不足で、疲れていた。そろそろ29日夜の決戦に備えて心の準備をしなければならないが、祝賀のほうが忙しくて、なかなかその方向に気分が向いていかない。深夜、疲れて口を開けて歩き回っていたら、自転車に乗ったカッコいい若者(おそらく深夜トレーニング中)に声をかけられた。おなじみ「今井先生ですか」である。
「10年前、代ゼミで今井の授業を全部とっていた。学習院大学に合格し、無事卒業した。いまは名古屋で会社経営にあたっている」
とのこと。彼はクマどんとの出会いに感激して、涙まで流しながら「代表取締役」の名刺を2枚もくれた。おお、今後とも大いに努力してくれたまえ。今後の連絡を誓い合い、メルアド交換もして帰ってきた。
歓喜は続く
(いまだ歓喜は続く)

 さて、このところ続いている授業収録がなかなかハードで、少し疲労気味である。勝利直後の6月25日の午後は、早稲田大学政経学部2010年度の解説授業だった。政経学部の問題は、受験生の英語力をよく知り尽くした良問ぞろいである。問題作成者が普段から学部学生とキチンと付き合い、彼らの学力をよく知った上で、無理やムダのないピッタリのレベルで作問している。だから、4時間かけて全問の解説をしても「まだまだ行ける」という十分な元気が残っている。早朝のサッカー観戦も、解説授業には全く影響なし。むしろ、気分が昂揚していれば解説の質もぐっと上がってくるものである。
 それに比較して、同じ早稲田大学でも法学部の問題は、無理な難問を大量に揃えてみせる姿勢に、首を傾けざるをえない。特に2010年の第2問は、いくら何でもヒドすぎる。駿台と代ゼミと河合塾の解答速報が2箇所も3箇所も食い違っている。赤本にも予備校各社の解答と違う箇所がある。今井どんの公式見解としては「赤本の解答例が最も適切」であるが、問題は「どこの予備校(や出版社)が正しいか」ではなくて、そういう問題を作成した作成者と、それをOKとした学部とにある。
 普段から学部学生とキチンと付き合っていれば、受験生のレベルもわかるはず、というか、むしろ「痛感する」はずである。これほどのレベルの長文をわずか20分で読みこなせる学生が、自分の教える大学学部にどれほど存在するのか。自分のゼミの大学院生でも、果たして何割が読みこなせるのか。
 予備校講師や高校教師が辞書を引きながら何時間もかけて解いても、それでもお互いの答えが食いちがうほどの難問を20問近く出題して、それが「英語力重視」と言えるのか。読解に約20分、微妙で難解な選択肢をズラリと並べた20問近い設問を解くのに約20分、そんな限られた時間内でスラスラ解ける学生が、どのぐらい存在するのか。
歓喜を夢みる
(次の歓喜を夢みて眠る)

 出題者のあり方として、「単に難問を作成し、難問であることによって大学学部の体面を保つ」という方向性も、ありえないことではない。理想的学生像を示すのも、また入試問題の役割である。
「こんな難解な超長文をスラスラ読んで、これほど微妙な選択肢を『快刀乱麻を断つ』ように解きこなす、そういう学生を求めています」
という看板かポスターの役割を、試験問題に担わせることも悪いことではない。しかし、実態とかけはなれすぎれば、看板も貼り紙もキチンと役割を果たせなくなる。下手をすれば、お笑い草にもなりかねない。第1問が標準的な良問だっただけに、第2問の難問ぶりが際立ってしまっている。出題者は、もっと足許の学生たちとコミュニケーションをとるべきなのではないか。
 これと引き換え、国際教養学部の問題は政経学部に負けない良問ぞろいになった。英文のレベルも、設問のスッキリした形も、入試問題として理想的なものに仕上がっている。明日は吉祥寺のスタジオで2010年国際教養学部の全問を解説するが、今から大いに楽しみである。
新聞、片づけますよ
(新聞、もう片づけますよ。次の試合のことを考えなさい)

 さて、以下の数行は、一昨日のブログからの引用+αである。+α情報は「スミマセン、このテレ朝系CMは、残念ながら首都圏に限らせていただきます」というお断りである。関西圏では、おそらく同じ時間帯に現代文の宗先生のCMが流れる。「オレは関西圏」を自負するヒトは、ぜひ宗先生の映像を心待ちにしていてほしい。
 ついでに、「首都圏」とは正確にどこまでを指すのか、今のクマどんにはわからない。南関東4都県かもしれないし、関東全域かもしれないし、それに甲信越&静岡東部を加えるかもしれない。福島は?仙台は?、その当たりのことは不明。ウワバミコグマの映像がこの時間帯で入ったら、その地域は放送局が一般的に首都圏としている地域なのである。
 以下はほぼ完全な繰り返しになるが、何しろ「緊急告知」である。緊急の告知は、何度も何度も繰り返す価値があり、また繰り返されて然るべきである。

 25日早朝の歓喜の試合や27日のドイツvsイングランド戦は「今井2秒バージョン」だったからいいようなものの、今井単独の15秒バージョンも存在する。今井どんが1人で15秒ずっと語りつづけるというCMも、覚悟してもらわなければならない。なお、テレビ朝日系列のみのCMだが、「今井単独30秒バージョン」という、およそ美意識を度外視した激しいシロモノもある。放送予定を、ここで再度緊急告知する。
7月6日(火)06:00「やじうまプラス」で/7月7日(水)19:00「スーパーJチャンネル」と「学べるニュース」の谷間で/7月8日(木)23:10「報道ステーション」と「世界の車窓から」の谷間で/7月9日(金)11:00「おかずのクッキング」の中に挿入/7月10日(土)14:59(番組、未定のままでござんすよ)

以上、3日前の緊急告知に若干の修正と推敲を加えて、「緊急告知再掲」とした。