Fri 100611 長いサッカー観戦歴で初めての経験 今井どんのテレビCMに反響の嵐 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 100611 長いサッカー観戦歴で初めての経験 今井どんのテレビCMに反響の嵐

 今井どんのサッカー観戦歴は長い。その長さたるや、日本の歴史を凌駕するほどであり、ナイルもドナウもミシシッピも、今井君のサッカー観戦歴に比較するなら「長い」と形容することすら滑稽である、うにゃ、そのぐらい長い。意地でも長い。ホントに長い。長さにおいて比肩できるのは、誰が書いているのか知らないが、とてもブログと思えないブログ「風吹かば倒るの記」ぐらいである。
 釜本・杉山・輝紀&征勝のダブル宮本、その時代から見始めた。ロングスローの小城、「スイーパー」片山、キーパーは横山、ボランチなどというオシャレな言葉はトンと耳にしなかった時代である。その後一度も挫折することなく、日本リーグの冬の時代に、雨の降るガラガラの国立競技場からのテレビ中継「フジタvs古河」をチャンと見ていたヒトは珍しい。
 かつてファンだった多くのヒトは、お正月に「他に何にもやってないから仕方なく天皇杯サッカーで我慢」という程度。おそらくそこで途切れてしまった。逆にJリーグから見始めた人はまだ観戦歴20年に満たない。おお、だから今井君の観戦歴はウワバミのように長く横たわっているのだ。
ジャンケン
(試合前のジャンケン)

 その長い観戦歴の大半を、攻めても攻めても得点を奪えない試合の連続で、欲求不満にどっぷり浸かり、常に顔を歪め、口を尖らして過ごしてきた。サッカーを見るたびに、眉間のシワが深くなり、ヒタイのシワが1本増えたものである。
 その結果だろうか。今では眉間のシワの深さはマリアナ海溝より深く、ヒタイに刻まれたシワの数は須磨の浜辺の真砂より多い。うにゃ。何と中途半端な古典文学の知識であることよ。実際にはシワもシラガも年の割に少ないのが悩みで、ヒゲを中心に何だか黒々しすぎ。面倒なぐらいである。
 とにかく、3点でござるよ。3点とるなんて。ありゃま、守備重視って、このゲームではやっぱりこんなにいいことなんですね。はっは。もう1つ、何と言ってもCMが素晴らしかったですな。要所要所で今井どんの巨大ドングリみたいなお顔が挿入されて、「コツコツ」「基本」「音読」を愚直に繰り返しました。受験も愚直、サッカーも愚直、愚直に愚直にひたすら地道に繰り返す。これしかありませんな。はっは。次も楽しみですな。はっは。大いに溜飲が下がりましたな、かっか。NHKのアナウンサーだかキャスターだかの「CMがありませんから」という発言は、そういうCM効果を知らない暴言ですな。
熱戦
(息づまる大熱戦)

 もっとも、深夜の巨大ドングリを目撃して「げ」「うげ」「ゲロピ」「うぎゃ」などの叫びを漏らした人も多いと思う。「かつて今井ファンだった」という大人なら「あ、今井だ、ヒッサシブリー♨」で大喜びだっただろうが、代ゼミ時代には「アンチ今井」もチラホラしていたはずだ。
 アンチもいないようじゃ講師として情けないから、当時アンチの存在はたいへん楽しかった。2010年、就職活動やら何やらでいくつもの辛酸を乗り越え、彼ら彼女らもすっかり大人になっただろう。そういうヒトたちのせっかくの夢や幸福に、もしドングリちゃん映像がジャマしたとすれば、おお、マコトに申し訳なかった。
応援
(手に汗を握って観戦する)

 確かに可哀想である。ポテチにビールに日本酒に、サッカー観戦必須アイテムをソファに揃え、「どれ」「さて」その他のツブヤキをもらしつつテレビをつけた瞬間、元アンチ君&元アンチさんの目の前に巨大ドングリが登場。「基礎基礎基礎の愚直な繰り返し」「それから音読」、そういうウザイことをニタニタ顔で繰り返す。うーん、キミたちの盛り上がりには大いに水を差した。すまんねえ。これからもまだまだ続く。ホント、スミマセンな。
寝
(うかつにも、目を閉じる)

 現在の生徒諸君からも、「いきなり現実に引き戻された」「せっかく夢を見ようとしていたのに」という反応が、わずかながらあるようだ。諸君、あんまり難しいことを言いなさんな。いいから、「あ、今井だ」と叫んで、大喜びで家族を呼び集めればいい。
「父さん、あれ今井先生だぜ」
「何だ、お前の先生ってドングリか?」
「ちげーぜ」
「だって、ドングリじゃないか。なあ、かあさん」
「ホントねえ」
「本人は、ウワバミとか、クマとか、最近はコグマちゃんとか言ってるぜ」
「さすがに、コグマはないわよねえ」
「Qカニってのもあるぜ」
「なあに、キューカニ?」
「半年前に市川カニ蔵を発明したのに、SMAPに横取りされて悔しいんだとさ」
「あらら、可哀想にね、コグマちゃん」
「ハンガリーで温泉に入って、そのネタだけでブログ20ページも書いたんだぜ」
「やるじゃないの、コグマちゃん。ママ、カニノスケのファンになっちゃった」
「カニノスケじゃなくて、カニ蔵だって」
「あら、いいわねえ。よく見ると、昔ふうの、けっこういい男かも。なんで2秒しか映らないの?」
「なんだ、なんだ、かあさん。韓流一直線じゃなかったのか?」
「昔から、短足が好みなのよ。アナタ以上の短足が、こんなところに」
「頭頂部が、何だかちょっと薄くないか」
「気のせいよ。ライトの当たりかたのせいかも」
「ケッコ、肩もつな、オマエ」
「だって、いい男じゃないの、カニ太郎」
「カニ太郎じゃなくて、元・カニ蔵。旧カニ蔵だからキューカニ。先週だったか、キューティー・カニーとか言って、自分でツッコミいれてたぞ」
「お前、勉強してんのか? そのブログだかツイッターだかで遊んでばかりいるんじゃないか? そんなことばっかりやってると、鳩山みたいに辞任に追い込まれるぞ」
「ママは、ネクラな感じの居眠り菅サンより、夢みる感じの鳩山サンが好きだった。クリクリの目が可愛かったし、顔全体もクリのイメージ」
「オマエ、クリやドングリ好きだな」
「オトーサンだって、クリステル好きでしょ。斜め45°滝川とか、大昔はシルビアとか」
「別れてもー、好きなヒトー、か」
「それは違うシルビア」
「父さん母さん、暗号の会話ヤメてくんないかな。ほら、もうキックオフじゃん」
「いいか。サッカー勝ったら、すぐ勉強だぞ。いいな」
「わかってるに決まってんじゃん、いちいちウザクね?」
「いいから、約束しろ。勝ったら、勉強だ。ドングリの言う通り、音読しろ。基礎を徹底的に繰り返せ」
「そ。カニ次郎だっけ? カニ三郎? カニ五郎? とにかくああいう落ち着いたオジサンのいうことは、間違いないわよ」
 まさにその通り。「サッカー勝ったら、すぐに勉強だ」「そのぶん、全力で応援せよ」。それを現役受験生諸君に忘れさせないために、コグマどんは今日もCMに出演をつづける。