Tue 100427 明日から突然、話題が4ヶ月前に戻ります 読者層の入れ替わりについて | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 100427 明日から突然、話題が4ヶ月前に戻ります 読者層の入れ替わりについて

 Thu 100408の記事までの3ヶ月分が「この春の講演会まとめ」。2月から3月の講演会ラッシュの記録と感想を書き続けた。Fri 100409から昨日までの20日ほどは、講演会期間中に溜まってしまった「つぶやき」と「さえずり」を集大成したもの。ツブヤキは最後には「家政婦は見た」シリーズに流れ込み、しかもその評判が予想外によかったから、本来は2回か3回で終わりにするはずの家政婦シリーズは、気がつくと1週間も連続してしまうことになった。しかし、とにかく昨日の記事で「この春の講演会のまとめ」「ツブヤキ&サエズリ集大成」は全て終了である。
 すると、明日からのブログの中身は、それ以前に書き続けていた話題に、まさに突如として戻ることになるのである。「え? その前にどんな話題を書き続けていましたっけ?」と思うのも当然であって、「講演会の記録」が何の前触れもなく始まったのがWed 100120。大阪府茨木市での講演会の記録である。4ヶ月近く昔に突如として中断した「その前の話題に戻ります」と言われてすぐに納得のいく読者は、ブログというメディアの読者にはなかなか存在しないのが普通である。筆者自身「あれ?何を書いていたっけ」「どんな文体で、どこまで書いたんだっけ」という感じ。我ながら甚だ頼りない。
 4ヶ月もあれば、読者だって相当入れ替わっただろう。予備校講師という職業柄、読者は毎年3月4月で大きく入れ替わる。「卒業」というか「大学生デビュー」というか、とにかく予備校の世界を卒業した途端に「予備校講師の無駄話になんか、つきあっていられなくなった」という諸君が、4月の始めに相当数ブログからも卒業していく。その分「新しく受験生になりました」というヒトが新しい読者に加わってくるのである。事情がそういうふうであれば、5月中旬になって、「1月中旬の話題に戻ります」と言われても、読者のほうで「何のこっちゃ?」と感じるのは当然である。
フィグルミュラー
(「前の話題」が突然打ち切りになったウィーンの巨大カツレツ「フィグルミュラー」)

 「話題が突然切り替わった」のがWed 100120。その前日の記事(Tue 100119)を恐る恐る読み返してみると、おや何のことじゃ。今井カニ蔵くんはウィーンを旅行中である。右のヒタイには前年12月13日に猛スピードで土壁に激突したデカイ傷があり、その傷からはまだ汚いリンパ液がダラダラ流れ出しているのを、出発前の新宿駅で買った絆創膏を貼ってゴマかしていた。
 旅行記はウィーンに着いて2日目であり、ウィーンの名店「フィグルミュラー」の巨大カツレツを退治して、宿泊先のホテル・ザッハーに帰還したところで突然途切れてしまった。「2月と3月は全国講演会行脚である」という理由で、「中欧東欧旅行記は、講演会の記録が済んでから」ということになったのであった。
 試しに(読み返してもらうのも面倒だから)、旅行記が途切れた日の最後の記述をここにコピペしてみると、以下のようになる。

 「5年前、ベルリンの名店「マイネッケ」で巨大アイスバインとともにウィーナー・シュニッツェルも注文してしまったこともある。やがて登場した2つの巨大料理を狭いテーブルの上に並べられてしまい、周囲の客の爆笑を浴びて辟易した。ぜひここで思い出を語りたいところだが、KMな人たちの非難を浴びそうだから、今回は我慢して、大人しくクマ公を「ホテル・ザッハー」に帰して眠らせることにする。
 腹の中はトンカツの油でギトギト。しばらくはトンカツを食べたくなりそうにない、というか、胸焼けの予感でいっぱいで冬眠に戻る、ホントに厄介なクマ公である。しかし、冬眠しながらも、ホテルの窓からはシュテファン寺院の屋根が目に入る。ライトアップされた寺院の姿は、闇が濃くなれば濃くなるほど、雪が強くなれば強くなるほど、ますます鮮やかに輝きを増してくる。おお、さすがベテラン英語講師だけあって、すでに半分冬眠しながらも、こうやって「the比較級 … , the 比較級 … 」の構文がちゃんと浮かんでくるのである。げぷ。うげ。」

 おお。なお、途中で登場する「KMな人たち」というのは、当時ウワバミ閣下個人の中で流行していた「Kuso Majime」の略である。どうですか。あまりに昔の記述で忘れていたが、「この厄介なクマどんをしばらくウィーンで冬眠させる」という記述で、記事の最後を締めている。
ブダペスト
(懐かしい思い出になってしまったブダペスト地下鉄1日乗車券)

 思えばたいへん長い冬眠だったので、すでに5月も中旬。約4ヶ月の冬眠を経て、やっとクマどんはウィーンの森でムックと起き上がり、中欧&東欧旅行の続きにかかることになる。
 ま、4月は下旬になっても異様に寒い日が続いたのだ。3月末に中国四国で雪が降り、4月17日には東京で積雪。4月20日には福島でも雪が降った。そういう異常気象に免じて、クマの冬眠が長く続いたことは許していただきたい。しかし、さすがに汗ばむ季節になった。クマどんもウワバミどんも、さすがにそろそろ起きなされ、である。
チェコ
(プラハ地下鉄1日乗車券)

 さらに、この4ヶ月でブログ読者も大幅に入れ替わってしまったはずだということを再確認しておく。筆者としては全く意図していないことではあるが、どうしても読者には大学受験生が多くなってしまう。3月から4月にかけて彼ら彼女らの入れ替えがあって、4月は一番読者が減る時期である。
 顕著なのは、PCでの読者の割合が増加し、(当たり前だが)モバイル読者の比率が下がることである。受験生の立場では、ブログなんか読むのにいちいちPCを立ち上げるのは贅沢だろうから、筆者としては「モバイル読者の比率が上がる」=「受験生読者の比率が上がる」、逆に「PC読者の比率が上がる」=「読者層の入れ替えが終了、受験生以外の大人の読者層が拡大中」と判断するのである。
 この文字情報が異常に多い「目の乾くブログ」をモバイル画面で読むのはたいへんだろう。筆者自身、試しにモバイルで読んでみて、文字の小ささ、記事の長さ、目の渇き具合に唖然としたほどである。新しく読者層に加わってくれている2010年の受験生諸君には、そこをぜひ頑張ってついてきてほしいと熱望する。このブログは、英語講師のブログでありながら、「なぜか現代文の成績が上がる」という栄養タップリの役立つブログである。目薬さしながら苦労して読んで、長いキチンとした文章を読む力をつけてくれたまえ。