Mon 100405 新宿にラーメンを食べにいく 明治大学4人組との出会い 「おお、明治」 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 100405 新宿にラーメンを食べにいく 明治大学4人組との出会い 「おお、明治」

 今年の春の講演会ラッシュはホントに長かった。毎年2月3月はこんなふうに講演会ラッシュになり、正式名称「特別公開授業」が20件から30件集中する。1年間で最も忙しい時期であるとともに、最も楽しい時期でもあるのだ。今年の春は合計31回。この5年で一番多かった。今井君のブログの書き方からすると、講演会に付随した「スキアラバ」のプチ観光が前面に出過ぎているような気がするが、もちろん最も楽しいのは講演会で、普段は会えない生徒諸君や校舎スタッフ、保護者の方とも直接話ができることである。
 ただ、あまり優等生的な書き方をすると、やはり何となく企業広告の一環みたいになって面白くない。スキアラバ観光についての記述がついつい多くなってしまうことぐらいは、まあブログなのだ、許してもらいたい。今年のスキアラバ観光のハイライトは、やはり2月上旬の秋田と「寝台特急日本海」の旅、「東京都区内発/東京都区内着」の不思議なチケットを駆使した魔法の絨毯の旅であった。京都の北野天満宮、岩国の錦帯橋、安芸の宮島、倉敷、道頓堀、すべて楽しかった。
 しかし今年の春の最もうれしかったのは、このブログでも頻繁に触れてきた通り、「むかし受講してました」「先生ですか?」「ありがとうございました」と街で声をかけられる経験が激増したことである。「ニヤニヤ遠巻き」は10年このかたずっと気になっていたが、その時代は終わったようだ。これからも遠慮せず、どんどん声をかけてほしい。ウワバミどんに時間があるかぎり、立ち話がいくら長くなってもかまわない。
平塚美術館1
(平塚市美術館の「長谷川潾二郎展」ポスター。京王線の明大前駅ホームで発見した。どこかでこの猫を見たような気がする)

 昨夜も同じことで(さてここからが「スミマセン、昨日の続きです」になります)寿司屋でのムカつきのぶつけどころを探し、「ラーメンでも」と考えて、夜の新宿東口に出た。寿司も中途半端なところで食べるのをヤメて出てきたから、お腹がひどく空いていた(昨日は忙しくて朝食も昼食も食べられなかった)のである。
 その新宿の賑わいも一番ディープなあたりで、「今井先生だ」「お、今井先生だ」「ホントだ、今井先生だ」と、異常に盛り上がっている男子大学生が4名。その雰囲気を背中に感じて振り返ると、あっという間に取り囲まれ、あっという間に握手攻めになった。さっそく4人と並んで写真も撮った。4人とも「いま、明治大学に通っています」という。ディープな新宿のディープな酔っ払いたちも、みんな振り返ってジロジロ見守るほどの大騒ぎであった。
平塚美術館2
(平塚市美術館「長谷川潾二郎展」、拡大図。これだけのことで、猫と長谷川潾次郎と明大前が好きになる。オジサンとは困った存在である)

 おお、明治か。今井君は、明治大学が大好きである。野球でもラグビーでも、早稲田を徹底的にライバル視して(というよりほとんど敵視して)、思いっきり、何の手加減もせず、力の限りぶつかってくる彼らの闘志が大好きである。「手加減をしない」というのがライバル同士のエチケットなので、明治や慶応の諸君ほどこのエチケットをキチンとわきまえている諸君は少ない。
 おお、明治。今井君は「いつか明治大学の学園祭で講演会をやりたい」という希望をもっている。去年の11月に早稲田祭に出演して、約800名もの学生諸君に集まってもらった。あれは間違いなくこの10年で一番楽しい経験だった。しかし、早稲田祭にはすでに4回も出演している。いくら大好きでも、同じ大学の学園祭にばかり5回も6回も出演するのは、何だか変な話である。昨夜の諸君に「明治の学園祭に呼んでくれないかねえ」と話したところ、何だか知らないがまた大いに盛り上がってくれた。
 要するに彼らもまた陽気にディープに酔っ払っていたのである。昨日は立ち話で終わってしまったが、近いうちに彼らとちょっと飲みながら、その話をさらに盛り上げてみようかと思う。だって、明治大学のある「明大前」の駅(当たり前だが)は、ウワバミどんの自宅のすぐ近く、授業収録や会議で吉祥寺に出かける時は、いつも井の頭線の明大前で乗り換えだ(カンケーねえんじゃね?)。
酷似1
(酷似したネコはここにいた 1)

 で、ラーメンであるが、新宿東口では結局ウマそうな店が見つからず、またまたムカついて(よくムカつく人じゃのう)京王線の笹塚まで移動。笹塚から環状7号線を左に曲がれば、そこにいくらでも並んでいる人気ラーメン店のうちの1つに入って、不平ばかり言っている我が胃袋をなだめることにした。
 笹塚から代々木上原は近い。深夜1時過ぎ、マズい寿司と旨いラーメンと大量の日本酒の混合物がお腹でチャポチャポ揺れている。その変なお腹をかかえ、よその大学の校歌「おお、明治」をコッソリ歌いながら、笹塚から代々木上原まで上機嫌で歩いて帰った。ウワバミどんは、よその大学の歌が好きなのである。
 カラオケで歌うのも、最近では慶応大学の応援歌「陸の王者」である。去年の秋だったか、カラオケスナックに一緒に入った古文の超超大物講師が「今井サン今井サン今井サン今井サン。何で慶応なの?」と納得のいかない顔をしていた。今井君は自分が歌う時は「全員、起立!!」と叫んでその場にいる人全員を立たせて歌うのが好きな迷惑千万のオジサンだが、超超超大物講師も渋い顔をして立ち上がりつつ「何で何で何で何で?」と尋ねたものである。
酷似2
(酷似したネコはここにいた 2)

 昨夜は一人だから、実にコッソリ「おお、明治」と絶叫した。コッソリ歌ったつもりでも、「酔っ払いのコッソリ」だし、コッソリ絶叫しても絶叫は絶叫である。毎年12月の第一日曜日、ラグビー早明戦の日に、涙を流しそうになりながら国立競技場でみんなと一緒に歌う「おお、明治」を、そんなにコッソリ歌えたかどうか、定かではない。
 笹塚から代々木上原にかけて、桜の散った静かな緑道沿いの住民が、ウワバミ閣下に安眠を妨害されて迷惑したかもしれない。猫はすばやく物陰に隠れ、犬は驚いて吠えたかもしれない。ま、もしそうだとすればたいへん申し訳なかった
 しかし、同じ住民の中にはおそらく明治の卒業生がたくさんいて、早稲田の卒業生もたくさんいて、「お、『おお明治』だ♨」「新歓コンパの帰りかな」と暗闇でニヤニヤしてくれていた可能性も、やっぱりある。「ハメをはずすのもタマにはもいいけど、急性アル中には気をつけろよ」と闇に向かって呟いてくれたかもしれない。どんなに年齢を重ねても、母校やライバル校の新入生が大好き。6大学の伝統とは、そのようなものである。

1E(Cd) Schreier:BACH/MASS IN B MINOR 1/2
2E(Cd) Schreier:BACH/MASS IN B MINOR 2/2
3E(Cd) Hilary Hahn:BACH/PARTITAS Nos.2&3 SONATA No.3
6D(DMv) INSIDER
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