Wed 100331 講演会のパンパンパン 息苦しい程の超満員で、講演ラッシュの締めくくりへ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 100331 講演会のパンパンパン 息苦しい程の超満員で、講演ラッシュの締めくくりへ

 3月21日日曜日(すみません、昨日の続きです)、千葉県土気=高級住宅地チバリーヒルズの真っただ中での講演会に出かけた。この日は関東で強風が吹き荒れ、4月半ば過ぎに関東各地で積雪を観測する天候不順の気配は、このころからすでに濃厚になっていた。未明から早朝にかけて爆弾低気圧が通過し、テレビニュースも画面を小さくして天候と交通情報を外枠で流すという津波警報並みのあつかい。
 神奈川と千葉では鉄道の運転見合わせが相次ぎ、さっそく京葉線と武蔵野線と地下鉄東西線、首都圏の見合わせ三羽ガラスともいうべき3線の運転が怪しくなりはじめた。ウワバミどんが夕方から講演会を実施する千葉県土気はまさに直撃状態。午後になってもJRは大幅な間引き運転だったという。
 こういうときは、事前に参加申し込みを提出していても、普通ならドタキャンが相次ぐものである。ダメな予備校だと、たとえ100名申し込みがあっても出席者は良くて×0.8、下手をすれば×0.5を下回ることだって覚悟しなければならない。
 しかし、東進ではなかなかそういうことは起こらない。特にこの日は土気校の校舎で実施するから、そんな心配は一切無用といっていい。雨でも、嵐でも、吹雪でも、おそらく間違いなくパンパンの満員にしてくれる。この2ヶ月、何度も嬉しそうに(というより明らかに嬉しくてならなかったのだが)「パンパン」を凌駕する「パンパンパン」についてブログで報告してきたとおり、この2~3年の東進講演会は「雨も嵐も関係ない」と信じられるところまで成長した。
 土気の校舎責任者は、今井どんをたいへん上手に使ってくれる。とても上手で熱心なので、3年前には講演のダブルヘッダーを承諾したことさえある。会場が狭くてとても1回では受講生が収まりきらないから、70名ぐらいしか収容できない会場で、「90分ずつ2回やってくれないか」と頼み込まれれば、ウワバミどんは断るどころか、「そりゃ楽しそうですな」とその提案を丸呑みに飲んでしまった。新校舎として開校して間もないころだった。担当者の熱意は、誰でも嬉しいものである。
笑いニャゴ
(笑いニャゴ)

 今回も、本来なら3ヶ月前の12月中旬に、高2生の段階で今井の話を聞かせたかったらしいのだ。「まだ1年ある」と思ってのんびりしている時期に今井君の話を聞くのは、確かにベストタイミングかもしれない。しかし12月下旬近い日程では今井君のスケジュールが合わず、いったんは中止になってしまった。その後、2月20日ごろにもう1度土気の予定が入ったが、これも他校舎との調整で延期。最後の最後、3月21日でやっと調整がついた。3度目の正直みたいなものである。カニ蔵としても、いっそう気合いが入ろうというものだ。
 開始17時、終了19時、出席者90名。70名程度はいればパンパンの会場だから、そこに90名詰めこめばパンパンパンを超えて、少なからず息苦しさを感じるほどである。講師として、空調の具合に常に気をつけていなければ、生徒の中には気分が悪くなったり倒れたりする者も出かねない。2ヶ月に及んだ長い講演会ラッシュの締めくくりにするためにも、そういうことの起こらないように細心の注意を払いながら話を進めた。
 こういう時に自分で夢中になって「おお、ケッコ、ウケるじゃん」とか「オオウケ太郎!! オオウケ左衛門!!」「ウケ之助、参上!! この笑いをウケてみよ!! タアアッ!!!」とか、バカな自己満足をやっていると、JRの運転見合わせじゃあるまいし「数人の乗客が。気分が悪くなって病院に搬送されました」ということになりかねない。というより何と言っても一気に満足度が低下する。満足度20%台などということになれば、4月の鳩山首相や民主党政権の支持率みたいなものである。カニ蔵くんは決してそんなていたらくには陥らない。満足率100%のために、あらゆる努力を傾注するのである。
箱入りニャゴ
(箱入りニャゴ)

 努力は「どう早く切り上げるか」「どこを我慢して制限時間内に収めるか」「どう制限時間にピッタリ収めて、『ええっ、もう終わりなの?』『あれれ、もう90分経過しちゃったの?』と言わせるか」を含む。息苦しいほど超満員の状況での延長など、もってのほかである。保護者の参加もあって、一番後ろの席で顔を真っ赤にして笑いに耐えていらっしゃるのに目をやりながら、最高に楽しい90分を過ごさせてもらった。「ええっ、もう終わりなの!?」と叫びたいのは、実は話しているウワバミ閣下自身なのである。 
  東進の土気校は、都内の有名高校に通う優秀な生徒も少なくない。総武線快速をうまく乗りこなせば、ここから本郷まで1時間10分、駒場まででも1時間半。東京大学に合格したとすれば、十分に通学できる土地である。もちろん近くに千葉大があるから千葉大が一番通いやすいのだろうが、せっかく首都圏なのだ、周囲が呆れるほど勉強して、東大でも早慶でもどんどん合格して、頑張って通学してほしいものである。
居眠りニャゴ
(居眠りニャゴ)

 去年の生徒で、「早稲田大学に合格しました」と嬉しそうに挨拶にきたヒトがいた。河口湖の夏期合宿に参加していたヒトである。「早稲田まで、毎日通うんですか?」と尋ねたところ、「そんなの当たり前じゃないですか」という顔をされてしまった。土気→千葉(内房線)、千葉→西船橋(総武線)、西船橋→早稲田(東京メトロ東西線)、そのルートなら1時間半。おお、やっぱり通学圏である。「ええっ、乗り換えは錦糸町と飯田橋のほうがいいんじゃないですか」と乗りテツらしく尋ねてみると、「この辺のヒトはそのルートは選びません」と実にカンタンに却下されてしまった。
 このヒトは、「早稲田だけ合格した」という幸運な人である。第2志望以下はぜんぶダメで、第一志望だけ奇跡のように合格したというのである。いつかも書いたが、受験というものはそんなもので、「滑り止め」などと少しでも気を抜くと(「気」というものは無意識に抜けてしまうのだから仕方ないが)、試験会場の他のみんなはそこを第一志望と考えて必死で問題に立ち向かっている。痛い目にあうのは当たり前なのだが、まあそのぶん第一志望だけチャンと合格するのだから、神様はキチンとしているし、世間というものは実にうまくできている。
 帰りは、電車のダイヤも復旧して時刻通りに代々木上原に帰ることができた。昼の生暖かい南風は、風力をそのままに冷たい北風に変わっている。3月初めにコートの裏地をはずしてしまったのが失敗だったことを痛感する北風であった。
 なお、この日と翌22日は、いつものカメラを持参するのを忘れてしまい(いつもと違うカバンを使ったため)、おなじみの講演会写真を撮影できなかった。土気校と西葛西校の諸君で、ブログ写真を楽しみにしていたヒトには申し訳ないことをした。お詫びしておかなければならない。

1E(Cd) Casals:BACH/6 SUITEN FÜR VIOLONCELLO 1/2
2E(Cd) Casals:BACH/6 SUITEN FÜR VIOLONCELLO 2/2
3E(Cd) Preston:BACH/ORGELWERKE 1/6
6D(DMv) DANGEROUS LIAISONS
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