Fri 100326 4月中旬も天候不順が続く クマもウワバミも天気予報を注視している | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 100326 4月中旬も天候不順が続く クマもウワバミも天気予報を注視している

 3月中もずっとそうだったが、4月になってますます天気は不順になるばかりで、4月14日の天気予報を見ていたら、水戸では15日午前中に雪のマークがついている。おっ、14日21時のNHK天気予報では、小田原にも明日午前に雪マークがついたよん。札幌や旭川で4月下旬に雪マークがついていても別に驚かないし、ウワバミ閣下みたいに長生きしていれば、
「まだ温暖化が始まっていなかった1980年代までは、毎年この時期の北海道なら普通に雪が降っていたものじゃよ、はっはっは、かっかっか」
「あのころは、日本中のスキー場が5月の連休明けまで営業を続けておったものじゃ。連休中も上野駅はスキーをかかえた若者でごったがえしておったよ、はっは、かっか」
と笑い飛ばすところであるが、さすがに4月中旬の小田原や水戸で雪マークがつくと、映画THE DAY AFTER TOMORROWの世界がいよいよ始まったかと少なからず心配になって、ウワバミの鎌首もヨロヨロと萎えかかりそうになる。
ニャゴ投手1
(先発のサウスポー・ニャゴロワ投手、1球目は得意のスライダーで1ストライク)

 こういう時に頼りになるのが「どうせ天気予報なんか当たるわけないよ」という経験則である。もともと今年は暖冬のはずだった。3月も4月もこれだけ毎日「寒いですね」「寒いですね」「いったいいつまで寒さが続くんでしょうね」が挨拶代わりになるほど寒くても、それでも「暖冬の予報ははずれていなかった」と詭弁を弄する気象庁という存在は、すでに「オオカミ少年」もいいところ。どうせ15日朝の雪マークだって、当たらないに決まっている。
 「確かにこの冬は寒かったという印象はあるだろうが、気温を平均してグラフをならしてみると、やっぱり暖冬だったのだ」という詭弁には恐れ入る。たとえ3月末に四国や九州で雪が降っても、「ならしてみれば暖かい」。4月中旬になって、北海道はともかく、とっくに桜が散った後の小田原や水戸で雪が降っても、「ならしてみれば順調に暖かくなっている」。おお。詭弁、ここに極まれりである。
ニャゴ投手2
(ニャゴ投手、緩いカーブで冷静にファウルを打たせ、2ストライク。後ろの黒いヤツは、セカンドを守るナデシコ選手)

 3月下旬に「4~6月の長期予報」というのが出たから、マジメ一方のクマどんは、オオカミ少年の予想をマジメに読んでみた。冬眠から覚めて行動に移るのはいつ頃にしようかな。長い冬眠だったけれども、いつまでも冬眠していたら次の冬が来てしまう、そろそろ起きて行動しようと思うけど、また雪でも降ったらイヤだな。一心同体のクマ将軍とウワバミ閣下は、気象庁の長期予報を参考にこれからのスケジュールを一緒に立ててみたかったのだ。詳細は記憶していないが、その趣旨だけは記憶していて、およそ次のようなものである。
「4月は次第に暖かくなり、後半には初夏の陽気の日もあるでしょう」
「5月は爽やかな晴天の日が多いですが、一時的に雨の続くこともあるでしょう」
「6月に入ると、湿度の高い日が多くなり、中盤から鬱陶しい雨の蒸し暑い日が続くでしょう」
 おお。うーん。がお。なるほど、当たっている。4月11日や13日は確かに間違いなく「初夏の陽気」、海辺で遊ぶ子供の姿がニュースになったりもした。しかし、この程度の長期予報が、天気予報でメシを食っている専門家でなければ予報できない内容かどうか。考えると言葉もでない。クマは黙り込み、ウワバミはトグロを巻いて怒りを抑える。こんなの、横丁のオジーサンでも、スーパーでシシャモ買ってるオバサマでも、番茶に塩を入れてヒナタボッコしている小津安二郎の老夫婦でも、誰でもわかること。お手玉遊びに退屈してフラフープを欲しがっている昭和のザシキワラシでも予報できる程度のことである。
ニャゴ投手3
(ニャゴ投手、高めのツリダマで冷静に1球はずし、バッターの身体を浮かせる。1ボール&2ストライク。セカンドのナデシコ選手は、居眠りしていても大丈夫である)

 こういう頼りない予報をモトにしてこれから先の行動を決めなければいけないクマやウワバミとしては、タバコのパッケージに書かれているのと同じ注意書きをテレビの画面にテロップで流してもらいたいと思うことがある。「健康を害する恐れがあります。吸いすぎに注意しましょう」みたいなヤツで、
「実現する可能性の低い与太話に過ぎません。ホンキで信じて損をしないように気をつけましょう」
こんな感じである。まあ、友愛国家、友人の過ちに対して過度に寛容であるこの国家では、なかなか実現できることでもなさそうだ。「5月末には必ず」「少なくとも県外」「命をかけて」「高速道路無料」、いろいろありすぎて、とても友人の過ちなんか責められない。しかも、我々自身がそういうヒトたちに大量得票を許し、税金で彼らの収入をまかなっているのである。
ニャゴ投手4
(左腕ニャゴロワ投手の力投。キメダマはもちろん炎の剛速球。相手4番を三振にうちとってオタケビをあげる)

 仕方がないから、このところ海外に短期脱出する計画ばかり立てて生きている。春のうちにポルトガルに2週間、夏の終わりにスペインの2週間、そこまで計画が完全にできて、いつのまにか4月が半分過ぎてしまった。

1E(Cd) Philip Cave:CONONATION OF THE FIRST ELIZABETH
2E(Cd) Rachel Podger:TELEMANN/12 FANTASIES FOR SOLO VIOLON
3E(Cd) Sirinu:STUART AGE MUSIC
6D(DMv) THE HAND THAT ROCKS THE CRADLE
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