Fri 100312 3月12日、下北沢で講演会 飛行機からの眺望が大好き そのあげくに | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 100312 3月12日、下北沢で講演会 飛行機からの眺望が大好き そのあげくに

 12日夕方は、下北沢で講演会。普通より30分遅く19時半開始、21時半終了、出席者100名弱。昨日が550名強だから、100名という数字は比較すれば少ないが、近隣の渋谷にも三軒茶屋にも市ヶ谷にも荻窪にも高円寺にも東進があって、それでも講演参加者100名というのは立派なものである。会場の部屋が小さいから、100名でもお馴染みのパンパンパンになった。
 下北沢は背後に世田谷の高級住宅街を控えていて、人も羨むような超有名高校の生徒たちが多い。「人も羨む超有名高校」とは、中学受験の塾が「合格実績」といってチラシや新聞にデカデカと広告を出すような学校である。出席者名簿を見ると、思わず「へえ!!」「ううぉ♨」「ううぁ♡」と声が出そうになり、声は溜め息にかわる。「こんな超有名高校の生徒たちが、何もウワバミどんなんかの公開授業に出席する必要ないんじゃないかねえ」と思うのだが、今日もまた気合い十分。優秀な諸君も、残念ながらまだ優秀でないごく普通の諸君も、最後まで大爆笑しながら実に楽しそうに聞きつづけてくれた。
下北沢1
(下北沢講演会。この日はカバンの中身の入れ替えをしたせいで、いつものカメラを忘れてきた。いつもはスタッフに撮影をお願いしているのだが、仕方なくケータイのカメラで、講演の合間に自分で撮影することにした。今井本人が写っていない理由はそれである)

 ごく普通の諸君が1日も早く今井の授業を受講し、受講し終えてどんどん優秀になってくれること、すでに優秀なヒトビトはもっともっと優秀さに磨きをかけてくれることを祈って、今日も無事に講演終了。「最近まで授業受けてました。明治学院大の国際に合格しました。これから東進でアルバイトします」という合格ホヤホヤのヒトも嬉しそうに挨拶にきてくれて、外は怪しい風が吹き荒れていたが、楽しい晩はますます楽しく更けていくのだった。
 どんなに疲れていても意地でも飲みにいくところが、さすがにウワバミどんである。せっかく下北沢にきて、一杯も引っかけずに代々木上原に帰ってしまっては一生の不覚である。このごろ急激に馴染みになってきた南口の居酒屋「斗」に立ち寄って、ぬる燗の日本酒を大急ぎで4合ほど空っぽにした。
 ただ、その「大急ぎ」がいけなかったのかもしれない。久しぶりに自宅の部屋に帰って赤ワインを飲みながら雑用をこなしているうちに、椅子に座ったままふと眠りこんでしまった。目を覚ましたのが午前3時。頭痛がして、肩が重くて、目の奥が熱い。右のほうの首から肩ががひどく凝っているようで、引きつれるように痛い。ありゃりゃ、である。昨年12月13日夜の土壁激突事件がまだ後遺症になって残っているのか、である。
下北沢2
(下北沢講演会 2)

 この頭痛と首&肩痛は、その後3日ほど続いて消滅した。今(4月4日)考えてみると、あれは大阪からの飛行機の中で無理な姿勢を続けていたのが原因の筋肉痛である。恥ずかしながら、今井君は飛行機からの眺めが大好き。不幸にして窓がちょうどいい位置に来なかった場合、首を90度にも120度にも捩じ曲げて、息もつまるほどつらい姿勢になって、それでも窓から雲を見るのがウワバミ主義である。
 せっかく飛行機に乗っているのに、雲や地上の眺めをそっちのけで読書しているヒトとか、スポーツ新聞のゴシップ記事を読みふけっているヒトを見かけると、つくづく「アホやねえ」と思うタイプのクマなのだ。これほどの絶景が2時間近く眼下に広がるのに、何でスポーツ新聞なの? 高層ビルからの夜景だの、タワーからの眺望だの、飛行機の高度に比べればとるに足らない下らない眺めに1000円も2000円も払って有り難がるクセに、飛行機からの絶景より、女子アナの男性関係や、国家公安委員長の女性スキャンダルを優先するの? 
 そういうことを思うと何だか悔しくて、この日の昼は伊丹から羽田まで約1時間、ひたすら左の窓から下を見つめながら過ごしたのである。不幸なことに窓は座席よりぐっと後ろに下がったところにあり、首の角度は150度ぐらいに折れ曲がって、息も絶え絶えのていたらくで羽田に降りた。首や肩の痛みが目にまで回り、それが椅子にもたれて居眠りしたことで爆発してしまったのである。こういうアホなオジサンも世の中には存在するのだ。
 翌日13日は茨城県竹園で講演会。痛む首と肩を撫で、熱い目をペットボトルの水で冷やしながら、秋葉原からの「つくばエキスプレス」に乗った。新幹線や飛行機をつかって大名気分の旅行を楽しめる出張と違って、首都圏近郊への出張は気分的にかえってつらい。首と肩が痛くて、目の奥が熱ければなおさらである。
竹園
(首と肩とが痛い中で始まった竹園講演会。表情も何となくつらそうである)

 いくらTXが出来て便利になりましたと言っても、次から次へと現れるエレベーターを乗り継いで、秋葉原駅のTXホームに降りるまで10分近くもかかる。そこから本数もあまり多くない電車に揺られて、秋葉原から南流山まで25分、守谷まで35分、つくばまで50分、不便なことはあまり変わらない。代々木上原を15時に出て、つくば着17時。目を冷やしながら、肩を回しながらの2時間は結構厳しかった。
 今日は講演会終了が遅くなるし、その後お食事会も予定されている。翌日は熊本県八代で17時から講演会だから、いちいち自宅に帰っていられない。「ホテルオークラフロンティアなんとかかんとか」、変に長ったらしい名前のホテルに宿泊して、明日10時の電車で羽田に向かうスケジュールになっている。こういうふうだから、茨城県竹園での講演はおそらく相当つらいものになりそうだという予感があった。