Mon 100301 久留米で講演会 JR九州の言葉遣い ホテルのコーヒー店での就職面接 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 100301 久留米で講演会 JR九州の言葉遣い ホテルのコーヒー店での就職面接

 久留米到着12時過ぎ。講演会は15時開始、17時終了、出席者約100名。久留米付近の名門高校の生徒諸君が中心で、九州大学かそれ以上の難関大学を目指している諸君がほとんどである。
 こういうときは、2月末の京都駅前と同じく教材も講演もBタイプのものがいいと思ったが、事前にAタイプのものが配布されていたので、「モチベーションアップ用」の話を2時間近く、すでにモチベーションの十分に上がっている生徒諸君を相手にせざるを得なくなった。ある程度以上の学力のある諸君から見たら、きっとわかりきっているであろう退屈な話が多いはずである。
 しかし、そのせいで盛り上がらない講演会になってしまったかといえば、そんな心配は全くないので、優秀な生徒たちほど「基礎と基本を大切に育てる必要性」の確認は大喜びしてくれる。この種の話を聞いてイライラしたりムカついたりするのは、なかなか思ったように成績が上がらなくて焦っている諸君のほうなのである。焦りは焦りを呼び、今井君が「トマト君」と呼んでいる状態に陥るのである。
久留米1
(久留米での講演会 1)

 「トマト君」は、フルーツに憧れているがフルーツになりきれず、しっかり&ガッチリ&ミッチリと基礎固めに励んでいるマジメな野菜にもなりきれない。しっかりした野菜たちの中に入って、クニャグニャ弱々しく、ブヨブヨ腐りやすく、プライドだけ高くて、歯ごたえもなければ保存も利きにくい。飽きやすく、不平不満でいっぱいで、本来責めるべきは自分であるのに、近くで支えてくれる者全てにトゲトゲした敵意をまき散らす。ま、何だか可哀想な存在である。
 今日の久留米は、男子女子ともに質実剛健な九州のシッカリ&ガッチリという好ましい雰囲気が溢れていて、そういうトマト君みたいな生徒はほとんど存在しなかったようである。今井どんの話のあらゆるツボにキチンとはまりこんでくれて、笑ってほしいところでは正しく爆笑、聞いてほしいところでは正しくノートをとり、100分の講演の全体を通じてトゲトゲしたところは感じられなかった。彼ら彼女らのこれからの1年に大いに期待するものである。
久留米2
(久留米での講演会 2)

 久留米から博多に戻る列車の時間に余裕があったから、会社が手配したチケットより30分早い特急に飛び乗った。というか、チケットを変更する余裕がなかった。久留米駅の窓口が3つのうち1つしか開いておらず、そこに4組か5組の客が並んでいて、列に並んだのでは「30分早い特急」に間に合いそうになかったのである。
 そこで、「有明」のままのチケットで「リレーつばめ」に乗り込んだのであるが、すかさずグリーン車アテンダントがやってきて「本来なら乗車は出来ません、今後は注意してください」とのお言葉である。おお、おお、何とも勇気あるお言葉。この恐ろしいイマイ・カニゾービッチ・ウワバミノフスキーに向かって、「今後は注意してください」ときたのである。こういう言葉遣いや接客態度を放置したのでは、彼女自身がかわいそう、彼女自身がミジメである。さっそく車掌を席に呼んで、以下のような苦情を述べ、指導を求めることにした。
「1つしか窓口を開けていないのは、久留米駅の怠慢。それを乗客のせいにして『今後は注意してください』という言葉遣いはおかしいのではないか。短時間の癒しを求めてグリーン車に乗る乗客にトゲトゲしい言葉遣いと態度で対応するのが、JR九州のアテンダントの役割なのか。外部委託するなら、もっとキチンと乗務員教育をすべきである」
 昔なら「いつまでに、誰が、どういう責任をもって乗務員教育にあたるのか。その詳細をいつまでに私に連絡してくれるのか」まで報告を求めたものであるが、さすがに今井カニ蔵も老いた。昔みたいにハサミがギラギラ輝いてはいない。
久留米3
(語るウワバミ)

 18時、博多駅前の全日空ホテルに戻る。おっと、「ANAクラウンプラザホテル」である。うーん、やっぱりスッキリ「全日空ホテル」のほうがいい。何でこんなに面倒なことになったのかサッパリ分からない。こんな変な名前にするから、ホテル前の景観も救いようのない惨めなものになってしまう。ホテルの部屋という部屋、レストランというレストランからの全ての眺めが「代々木ゼミナール」の巨大な看板に占拠されてしまっているのだ。
 おそらくそんな事情もあるのだろう、福岡市民の意識においても全日空ホテルの評価は下がってしまっているようである。一流ホテルらしい華やかな雰囲気が感じられないばかりか、このホテルのコーヒーショップを職員採用面接の場にしている企業があって、ロビーにはシューカツスーツ姿の若者が目立つ。30歳代半ばの社員が面接にあたっているから、シューカツとしては最初の段階、第1次面接と思われる。今井どんが観察したところでは、1人15分ほど面接して、(1)大学時代の経験や自己PRを求め(2)将来の希望や夢を語らせ(3)会社の現状を示した上で「ではあなたはこの会社で何をやりたいのか」を尋ねる。まあ、ごく基本的な面接であって、マニュアルさえあれば、主任クラスや係長クラスにでも出来る単純な話ばかりである。
 ウワバミどんの意見としては、いくら何でも「ホテルのロビーで面接」というのでは学生が可哀想すぎる。ここはあくまで公共の場であって、「結婚式前の親族」などという晴れがましい人々も、お茶を飲み談笑する場。その隣りのテーブルで過去を語らせ、未来を語らせ、夢を語らせるのは残酷である。特に学生たちはついこの間まで今井君の生徒であった年齢層。もうちょっと大事にして、面接ぐらい会社の中でしっかりやってあげるように心がけてほしい。
 「次の面接に進んでいけだける場合はまた電話(メール)します。電話(メール)がなかったら、ご縁がなかったということで」などという冷酷な宣告を最後に学生を立ち去らせ、(今井どんはずっと観察を続けたのだ)学生が去った後、主任クラスの若手社員どうしで、その学生の評価を始める。これは反則である。周囲の客も聞いている中で、「今の学生はダメですね」「今年は不作ですね」「いい学生、なかなかいねえよな」などとニヤニヤ笑いを交わすのは、完全にレッドカード。即退場にしてやりたいほどである。

1E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 13/18
2E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 14/18
3E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 15/18
6D(DMv) KINGDOM OF HEAVEN
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