Thu 091126 予備校カケモチに疲れ果てていた頃 遠隔地からの通勤 風邪をひきました | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 091126 予備校カケモチに疲れ果てていた頃 遠隔地からの通勤 風邪をひきました

 所属している予備校を代表するような講師になったら(スミマセン、昨日の続きです)、もうカケモチはできるだけ避けるべきだというのが、むかしの熱い今井君の、たいへん熱い考え方。そういうことを公の場でおおっぴらに口にして、いろいろ衝突もあった。今思えば懐かしいが、あの頃はひどく真剣で、「トヨタの常務がホンダの常務も兼務したら、会社法違反だ」「上杉の家老が武田の重臣も兼務していたら、許しがたい裏切りだ」とか、それこそ怒り心頭に発して、顔も頭も真っ赤にしていたのを記憶している。今井もむかしは、バカバカしいほど熱くなったものである。


 しかし、事の当否はどうあれ、人の生き方に関することがらを公の場に持ち出すのは、それこそ反則である。それも予備校講師の仕事を大袈裟に考えすぎるから、そういう激しい発言になるので、もっともっと気を楽にもって「紅白にも出るが、レコード大賞にも出場」「TBSのニュースショーにも出るが、日テレのトーク番組にもでる」「早稲田でもゼミを担当しているが、明治の教授でもある」というふうに話を軟らかくすれば、それで済んだことである。ま、「夢中だった」「予備校講師の仕事に命をかけるようなつもりだった」とはいえ、肩に力が入りすぎていろいろな人に迷惑をかけた。

 

2028
(久しぶりのニャゴロワ。相変わらず元気である)


 そういう熱すぎる考え方だったから、その翌年(昨日の話の翌年=1993年秋)、駿台でお茶の水本部校舎の東大スーパークラスを担当するようになって、予備校のカケモチをスッパリ一切ヤメることを決意した。未練はあったけれども、河合塾を100%すべてヤメてしまったのである。考えてみれば、そのほんの2年前には、早稲田ゼミナールだの筑波ゼミナールだのともカケモチをしていたわけで、精神的にもホントにつらかった。だから、この決断のおかげで、信じられないほど楽になった。97年に代ゼミに移った時に、下北沢に引っ越して(正確には代沢4丁目)、肉体的にも楽になった。


 だいたい、何故あのころ「埼玉県北葛飾郡東鷲宮」に無理してマンションなんか購入したのか、今となっては不思議の極みである。しかし、まさにバブルの最後のアブクが日本中を覆っていたあの時期、「どんなに通勤がつらくても、通勤が可能でさえあれば、遠隔地にマンション購入を考える」というのが流行だったのだ。栃木県や静岡県から毎日東京に通う人もいた。那須塩原、三島、熱海、安中榛名、軽井沢、新白河、そういう駅からの新幹線通勤も流行した。

 

2029
(ナデシコも久しぶり。相変わらず控えめである)


 「始発駅から座って通勤すれば、ちょっと遠くても大丈夫」と思った人も多かった。もともと「重役クラスになったら、逗子から横須賀線のグリーン車で通勤する」というのは、昭和の日本人の憧れのうちの一つ。モノクロ映画の舞台に鎌倉付近が多いのは、その憧れの反映であり、今になって横須賀線が北関東とつながってしまったことに、この地域の中高年が反発し、「籠原行き」「小金井行き」の湘南新宿ラインに乗る時に何となく首を傾げているのは、ふと「若い頃からの夢を踏みにじられた」と感じるからである。

 

2030
(1ヶ月で、こんなにボロボロにしました)


 同じようなことを考えて、津田沼、我孫子、土浦、高尾、中央林間、小田原(この場合は小田急線だ)、小金井(宇都宮線)、籠原(高崎線)、そういう地域のマンションは高値がついた。今井君も、そういう流れにちょっと乗ってしまったところがあって、千葉の佐倉とか成田(京成線)、栃木の黒磯や喜連川(きつれがわ)、そういう遠隔地の土地を見に行ったこともある。喜連川は国鉄からJRになったばかりのJRが「温泉つき」と大宣伝をして発売。あれから20年近くなるが、いまだに多くが売れ残って、2009年になっても車内広告を見かけることがある。

 

2031
(ナデシコの頭のシマは、1ヶ月経過してもチャンと5本である)


 さて、話がどこまでもそれていって、「毎年この時期に1回は風邪をひく」「この習慣性を生んだ原因は何か」という思索からはどんどん懸け離れてしまい、変なところをぐるぐる巡っている。え? いけないんですか? これ、論文じゃなくて、ブログですよ、と開き直るところであるが、まあ読む人の手間も考えて、さっさと本題に戻ったほうがよさそうだ。


 で、本題って? あれれ? 何だっけ。一瞬呆然と立ちすくんだのではあったが、要するに、そういう習慣性が今年も発揮されて、11月24日朝、目が覚めてみると喉が痛い。唾を飲み込むのに苦労するほどである。どうやら「1年に1度この時期に」という風邪をしっかりひいた。2~3日は寝込むことになりそうである。私は子供の頃からずっと喘息に悩まされてきたから、季節と密接に絡まりあって症状が表面化する病気には敏感である。今ではすっかり影を潜めているが、私の喘息は10月末から11月いっぱいにかけて激しい発作のでるタイプ。どうも、大人になってから、喘息が風邪にとってかわられたようである。

1E(Cd) The State Moscow Chamber Choir:RACHMANINOV/VESPERS op.37
2E(Cd) Brendel(p) Previn & Wiener:
MOUSSORGSKY/PICTURES AT AN EXHIBITION
3E(Cd) Sinopoli & New York:RESPIGHI/FONTANE・PINI・FESTE DI ROMA
4E(Cd) Dutoit & Montréal:RESPIGHI/LA BOUTIQUE FANTASQUE
5E(Cd) Rubinstein:CHOPIN/MAZURKAS 1/2
8D(DvMv) HOW TO MAKE AN AMERICAN QUILT
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