Fri 091030 ちょっと疲れて、更新が4日も途絶えてしまった 10月30日、町田で講演会 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 091030 ちょっと疲れて、更新が4日も途絶えてしまった 10月30日、町田で講演会

 4日間も更新を怠けていたのは、さすがにちょっと疲労したせいである。オジサンは、いろんなことで疲労する。町田、大牟田、講演会が2回連続しただけで十分疲労するし、その他若い人たちにはなかなか想像もつかないことでも疲労する。こんな頑丈なクマオヤジでもこんなにカンタンに疲労してしまうのだから、普通の中年のマジメなオヤジたちにおいておや、である。若い諸君は、expecting mothersや高齢の人たちに優先席を譲るだけでは、まだまだ優しさが足りない。電車内で疲れた顔をして突っ立っているオジサンたちを見つけたら、積極的に席を譲ること。


 その場合、いかにも「譲りました」という仕草で譲ったのでは、オジサンの自尊心を傷つける。オジサンというものは、自尊心を傷つけられることを何より嫌うから、その大切な自尊心を傷つけてしまったら、席を譲った優しさそのものが何にもならなくなってしまう。席を譲ったことが+10としても、自尊心を傷つけたことで-20。差し引き–10。ならば、最初からそんな優しさは無用だったのである。おお、優しく生きるのは難しい。素知らぬ顔で席から立ち上がって、素知らぬ顔で向こうの方に姿を消すべし。素知らぬ顔をするためなら、電車を降りて次の電車を待つぐらいでなければならないのだ。

 

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(町田講演会。開始直後、まだ何だか疲労を感じ、調子は出ていない)


 で、いろんなことで少し疲れたクマオヤジは、代々木上原から町田の講演会に向かうのに、何故か小田急線で新宿に向かった。完全に逆方向であるが、新宿始発のロマンスカーで新宿からゆっくり座っていきたいと思ったのである。講演会は19時スタートだから、18時には町田の校舎に入っていなければならない。会場に1時間前に入るのは、大人の常識。首都圏だから「1時間前」でも構わないが、地方での講演会の時には2時間前に会場に入ることになっている。「間に合いさえすればそれでいい」という学生時代とは、まったくワケが違うのだ。


 18時前に町田に着くためには、代々木上原を17時20分頃の急行電車に乗ればいいのだが、疲れたオジサンにとって、夕方5時過ぎの急行電車はつらい。「痴漢と間違えられたらたいへんだ」とかいうことも少しはあるが、そんなことより、夕方の通勤ラッシュには優しさのかけらも感じられないからである。特にこの10年、ホントに「かけらも感じられない」というか、電車全体が敵意のカタマリみたいで、そこいら中から冷たい舌打ちの音が聞こえるような気がすることがある。


 まず、誰も道を譲り合う気持ちがない。相手が譲るものという前提で、自分のルートを直進してくる。路上でも、混雑した駅の中でも、狭い電車の中でも、事情は全く一緒である。容赦なく身体をぶつけてきて、ちょっとでも気に入らなければ、激しい舌打ちとか、睨み合いとか、「おかしいんじゃね?」という罵声とか、とにかく相手を傷つけることさえできれば何でも構わない、そういうスタンスで行動する。

 

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(町田講演会。調子はまだまだである)


 こちらは元気いっぱいのクマオヤジだから、相手がそういう行動に出てもちっとも怖くないし、もし守るべき者が一緒にいれば、きわめて激しい反撃に出て相手を叩きのめすこともやぶさかではない。その反撃はきわめて強烈である。「もうそのぐらいで」と誰かが止めてくれないと、反撃は簡単には止まらない。


 しかし、問題なのはクマオヤジが1人でいる時である。1人でいて、優しくない人々の行動をみると、心から悲しく寂しくなって、打ちのめされたように疲労してしまうのである。そういう疲労から立ち直ることは困難で、ブログの更新が3日も4日も遅れたりするのは、実はそういう時が多い。

 

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(町田講演会、開始30分前後。ほぼ全開の状況)


 代々木上原から夕方の急行電車で町田に向かうのを避けたのは、それ以前の段階でそういう事情で疲労していたからである。新宿からロマンスカーの指定席に座って、大きく深い溜め息をつきながら行けば、いくらか疲労から立ち直ることもできそうだ。座席を回転させることができなくて困っていたお姉サン4人組を手伝ってあげて、あとは町田まで鼻で溜め息をつきながら30分、大人しく車窓を眺めていた。すっかり日が短くなって、5時をちょっと回ったぐらいなのに、下北沢、梅ヶ丘、豪徳寺、そのあたりを通過する頃にはもう真っ暗になった。


 町田の講演会は、つい2週間前の日曜にやったばかりだが、前回は保護者対象、今回は高1&高2の生徒対象である。出席者70名強、終了21時。町田は塾と予備校ばかりの街、しかも「本校」と呼べるものはほとんどなくて、塾と予備校のサテライト校舎ばかりで埋め尽くされた街である。これほど飽和状態の街で、しかも受験を直前に控えた高3生の出席は認めないという講演で、出席者70名強は立派なものである。

 

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(町田講演会、クライマックスに近づいて「誰かが止めてくれないと」という盛り上がりである)


 講演はいつもの通り爆笑の連続で、1分に1度は確実に爆笑しながら100分。最後にはみんなヘトヘトという感じだったが、これが今井どんの理想である。英語の授業もしっかりやって、授業にも雑談にも笑って笑い疲れた。「さあ、ではこれから走って帰って、今日からすぐに本格的な基礎の充実をはかろうではないか」。「半年後に、単語と文法とを完成した状態で高3の春を迎えようではないか」。メッセージはそれだけのごく単純なものであるが、確かに彼ら彼女らはしっかり走って帰るのである。

1E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 2/10
2E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 3/10
3E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 4/10
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6E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 7/10
7E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 8/10
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