Mon 091026 24日水戸講演会 25日静岡講演会 JRの静岡に対する冷遇に憤慨する | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 091026 24日水戸講演会 25日静岡講演会 JRの静岡に対する冷遇に憤慨する

 24日、水戸の講演会は13時スタート、出席者200名弱、14時30分終了。中3生とその保護者、約90組強が参加した。半年後に高校入試を控えた中3生と保護者を前に、大学受験が専門のオジサンが何を語りかけたかは企業秘密である。しかし、どんな講演会であれ、今井が失敗するということはまず考えられない。何しろこっちは「口から生まれた口太郎」。桃太郎が5人や10人よってたかっても、そうカンタンに降参するクマどんではない。イヌ/サル/キジの3匹に、ニャゴロワ&ナデシコが襲いかかれば、家来衆も優勢。そういう図式である♨。
 

 ただし、中3生諸君には少し話が強烈すぎるかもしれないのを、こういう年齢層が相手の時は少し心配する。せっかく県内トップ高校を目指して頑張っているところなのに、「何をそんなに小さな目標で満足しているんだ」「県内トップ高校とか2番手高校とか、その程度の小さな目標で夢中になって争っていていいのか」と、そういうことをいきなり言われたら、ビックリしてその先の話が聞こえなくなってしまうかもしれない。しかし、まずママたちとパパたちとが、大きく激しく頷きはじめ、顔を真っ赤にして笑いをこらえ、やがて弾けるように爆笑し、最後には大きな拍手も出た。

 

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(24日、水戸での講演会 1)


 一番大受けするのが、パパたちが家庭で子供たちに向かってよくしてしまう、以下のような間違った発言やアドバイスについての指摘である。
(1)「ああ、受験英語か、あれはいくらやってもダメなんだ、証拠は、このお父さんだ」
(2)「いいか、入試まで残り4ヶ月、死に物狂いで勉強してみろ。それからはいくらでも遊べるんだ」
(3)「お父さんのころはな、塾になんか行かなかったもんだ。1冊の参考書をボロボロになるまで繰り返せ。そっちの方がずっと効果的だ」
両親がそろって参加している場合など、このあたりの指摘でパパとママがお互いにお腹をつつきあい、肩を叩き合って爆笑する。生徒諸君も下を向いて必死で笑いをこらえている。(1)(2)(3)のどこがどう間違いなのか、ここには書かないが、とにかく3つとも、つい一昨日か昨日か今朝、パパかママが子供に向かってしたお説教そのものなのである。

 

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(24日、水戸での講演会 2)


 「今日から、オレ、生まれ変わったぜ。奇跡を起こすんだ。明日から、生活を朝型にして、朝早く起きて勉強するよ」という「ミラクル君」の話で、つつかれるのは今度は息子や娘である。「基礎や基本がキライで、難しいことをやりたがるトマト君」の話まで来ると、一瞬場内が静まり返る。その発生のメカニズムに、誰にも思い当たる部分があり、そうなってしまった場合にどうするか、みんな身を乗り出して聞きたがるのである。


 そういうふうで、90分の講演が終わる頃には、中3生はみんな走って帰ってすぐにでも夢中で勉強したくてたまらなくなっている。「高校入試などという狭くて小さな目標ではだめですなあ」という認識に大賛成で、ママもパパも大喜びである。今日は最後に少しだけ新刊書の宣伝をしたけれども、最も暖かい熱心な拍手をいただいたのは、宣伝の最中だった。おお、さすが広告マンである。

 

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(市役所に隣接した講演会場の控え室で。古式ゆかしい会場だった)


 翌日25日は、静岡で講演会。昼頃の新幹線で静岡に向かった。静岡に止まる「のぞみ」はないから、「ひかり」または「こだま」で行くしかないのだが、何度出かけても、「なぜ静岡はこれほど冷遇されるのか」を疑問に感じ、ほとんど義憤のようなものを感じるほどである。今日は12時半ごろの「ひかり」で行こうとしたところ、窓口に座った職員が、済まなそうに「このひかり号は、静岡に止まりません」と言う。確かに、時刻表を見ると、豊橋には止まるが静岡にも浜松にも止まらない。静岡県内に2つの政令指定都市があって、それなのにその2つとも冷酷に通過、新横浜の次は豊橋である。


 別に豊橋をバカにしているわけでも何でもないが、この冷遇は余りにもひどいのではないか。のぞみを停車させないだけなら、コンセプトとして分からないわけでもない。しかし新幹線にとっては「準急」扱いの「ひかり」まで、これだけ広大な県の県庁所在地を通過、政令指定都市を2つとも通過。いったいこれだけの扱いをされるどんなイケナイことを静岡がしたのか、JR側の人間の見解を知りたいのである。


 利用客が極端に少ないというなら、理解できないことはない。しかし、この日の帰路に利用したひかり号は、グリーン車ですらほとんど満席。自由席は通路に立った客で車内販売も入れなかった(とアナウンスがあった)ほどなのである。せめて、ひかり号は100%静岡に停車するぐらいのことはすべきなのではないか。準急停車駅という程度の格の保証は、県庁所在地かつ政令指定都市への礼儀なのではないか。礼儀を欠くようでは、JR東海もJR西日本と同じような失敗をやがておかすことになるのではないか。ま、そんなことを考えた。

 

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(静岡での熱演。盛り上がりは、まず表情に現れる)


 静岡での講演は「高1高2の保護者対象」、出席者30名。今井の講演としては恐ろしく少ない出席者数であるが、雨模様の天候、かつ高3の保護者も生徒も一切入れないという前提なら、まあ仕方がないところか。数が少ない分、出席者の反応がまさに一騎当千という感じだったのが救いである。例外なく明るくよく声を出して笑い続けていただいて、前から2列目のお母様など、ほとんど「笑い死に寸前」という状況。とても30人しかいないとは思えないほどの大爆笑の波の中で、非常に楽しい90分を過ごすことができた。講演の幸せは、必ずしも出席者数で決まるわけではないのである。


 講演終了後、集まった高3の生徒たちのためにサイン会を実施。講演会開始直前、会場の教室前に、会場内を遥かに上回る高校生たちが集まって声をかけてくれたのを見て、急遽サイン会をやろうと決めた。おかげで、大いに楽しくこの日を締めくくることができた。

1E(Cd) COMPLETE MOZART/DIVERTIMENTI・SERENADES 11/11
2E(Cd) Harnoncourt:BEETHOVEN/OVERTURES
3E(Cd) Kempe & Münchener:BEETHOVEN/SYNPHONIE Nr.6
4E(Cd) Karajan & Wiener:BEETHOVEN/MISSA SOLEMNIS 1/2
5E(Cd) Karajan & Wiener:BEETHOVEN/MISSA SOLEMNIS 2/2
6E(Cd) Furtwängler & Vienna:BEETHOVEN/SYMPHONY No.7
7E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré
:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 1/9
total m147 y1512 d3755