Tue 091013 10月12日、錦糸町での講演会 「面白すぎてヘトヘトになった」と言わせたい | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 091013 10月12日、錦糸町での講演会 「面白すぎてヘトヘトになった」と言わせたい

 錦糸町に限らず(すみません、昨日の続きです)、比較的新しい東進の校舎では、コックピットタイプのレセプションにも、ぜひ注目である。むかしながらの古いカウンター方式の受付では、内部の人間と外部の人間とを、敵と味方に分けるような、いわば対決の図式になってしまう。例えば代ゼミの受付カウンターだと、おそらくセキュリティーを考えてのことなのだろうが、内部と外部がガラスだかアクリルだかの頑丈なボードで仕切られていて、外にいる生徒と中の職員が、物理的にも精神的にも敵味方に分かれてしまうのだ。


 新しい東進の校舎の、外に丸くせり出したコックピット方式なら、そういうことは起こりにくい。職員と生徒との密接なやりとりが可能になるように、実にうまく設計されていると思う。ちょうど、病院のナースステーションの感覚である。


 ちょっとだけ心配なのは、生徒の列をうまく交通整理してあげないと、列がオダンゴ状になってしまいそうであること。ヨーロッパのキップ売り場でよく見かけるオダンゴ状の列は、割り込みのできない正直な気質の人間にとってはイヤなものである。日々そういう細かな点にも気をつけてあげて、校内のキレイできちんとした環境を保持してあげられれば、今の生徒たちは「雑居ビル」みたいなことはあまり気にしないのではないだろうか。

 

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(錦糸町講演会、開始1分後。最初のツッコミで盛り上がる)


 さて、連休の最終日の夕方、日本中のお父さんたちは、夕暮れが近づくにつれて不機嫌になっていく。だって、お休みが終わって、明日からまた会社で働くのだ。お相撲をやっている時期なら、小結や関脇が登場する頃からが不機嫌の頂点。それ以外の時期は、サザエさんかちびまる子ちゃんが始まって、夕食の支度がどんどん進んでいく気配が漂う頃が頂点。あああ、お休みは終わりか。あああ、連休は終わりか。明日はまた出勤か。あの満員の快速電車(急行電車/準急電車/快速急行電車)に詰め込まれて、大汗かいて、痴漢に間違われないように冷や汗もかいて、5日も6日も出勤か。1日中仕事して、帰ってくるのは夜10時か。あああ。そういう不機嫌である。


 夕食が終わって、「天地人」が終わって、「何だ、上杉景勝も直江兼続も、一言で言えば結局ただのジリ貧じゃんか」とか、テレビに向かって1つか2つイチャモンをつけた頃には、あきらめがついて機嫌も直る。とにかく、一番いけないのは夕暮れ迫る時間帯である。そういう時間帯に「錦糸町駅前で予備校の講師の講演があるから、出席してほしい」という通知なり電話なりがくると想像してみたまえ。


 今井君なら、きっと「行かない」と言い張る。「絶対行かない」と断言したのに、予備校からは「来てください」、家族からは「行ってください」としつこく迫られれば、まず間違いなく、ものすごくムクれる。ムクれ放題ムクれて、果ては酒を飲みに逃げ出すかもしれない。そのぐらいダラしないのが、何を隠そう、この今井グマである。

 

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(錦糸町講演会、開始10分後。盛り上がりはじめた頃)


 だから、70名近く集まっていただいた教室で、ご父母の顔を見渡しながら、まず考えるのは
「決して退屈な話にしてはならない」
「お相撲より、ペナントレースより、サザエさんより、絶対面白いものにしなければならない」
「今日帰宅してから、『あれは面白い先生だな』『今日は思い切って出かけてみてよかった』と息子なり娘なりに向かって言ってくれたらいいな。『そうだろ、オヤジ』『そうでしょ、お父さん』と息子や娘が答えてくれたらいいな。久しぶりに親子の会話が盛り上がるようにできたらいいな」
ということである。


 この間の南浦和では、クシャミと鼻水と悪戦苦闘しながらも、それに成功したと確信する。今日の錦糸町も、大成功であった。本来は40名も入れば満員になる教室から、机を全て撤去してイスだけ残し、それで70名を無理やり詰め込んだ形である。元来、ご父母を相手にお話しするのに「机がない」というのは失礼なのだが、そんな状態で90分も独演会をして、一切不満が出ないどころか「ああ面白かった」「ええっ、もう終わりなんですか?」という感想にもっていかなければならない。


 で、そういう努力に今井が失敗することはまず考えられないのである。はっは。自慢である。自慢なら、いくらでもする。今井はそういうことにかけては天才的なのである。「的」の字をつける必要さえ、ほとんど感じない。大爆笑につぐ大爆笑で、室内の気温がどんどん上昇するほどである。

 

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(錦糸町講演会、佳境に入った頃)


「連休の最終日にこんな場所に引っぱり出されたお父様方はきっと不平不満でいっぱいかもしれない。だって、中学生高校生になった息子さんや娘さんは、もう親のいうことなんか聞こうとしないのだ。親に向かって話すヒマがあったら、子供の面談でもしてほしいと思っていらっしゃるに違いない」
と、冒頭からまず鋭いツッコミを入れるところから始まる。ごく正直な気持ちを図星で言い当てられて、ここですでに爆笑。お互い正直になってしまったところで、もう「ツカミはOK」というわけである。


 ただし、そこから先の講演本体の内容は秘密。というより、正確には「企業秘密」である。余りに面白い話の連続なので、帰る頃にはご父母はもうヘトヘトである。18日には町田、25日には静岡で同じ講演があるから、興味のある方はぜひ出席していただきたい。ま、11月7日13時からの早稲田祭も同様である。出かけてみて、損することはまず考えられない。はっは。

1E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.2
2E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.3
3E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.4
4E(Cd) Menuhin:BRAHMS/SEXTET FOR STRINGS No.1 & No.2
5E(Cd) Baumann:MOZART/THE 4 HORN CONCERTOS
6E(Cd) Solti & Wiener:MOZART/GROßE MESSE
7E(Cd) Rilling:MOZART/REQUIEM
8E(Cd) Jochum & Bavarian Radio:MOZART/THE CORONATION MASS
9E(Cd) Kremer:MOZART/VIOLINKONZERTE Nos. 2 & 3
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