Thu 090903 たいへんでごJAL 写真のみニューヨーク滞在記17 3つのNYランドマーク | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 090903 たいへんでごJAL 写真のみニューヨーク滞在記17 3つのNYランドマーク

 経営危機のJALがDELTAの資金援助を受けるのだという。これはたいへんな事態でごJAL。私たちは、もっとJALに誇りを持つべきで、かつては国営企業だった半官半民のフラッグ・キャリアを外資の支配に委ねるようなことを、決して許してはならないのでごJAL。今では鶴のマークではなくなってしまったにせよ、20世紀後半、JALの鶴のマークは我々の誇りであり続けた。よど号事件の時も、ダッカ事件の時も、JALだからこそ我々は声援を送り続けた。榊原郁恵のバカバカしいドラマだって、石立鉄男や風間杜夫のバカバカしい演技だって、「鶴のマークのお姉ちゃん」だからこそ我々は応援したのだ。

 

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(クライスラービル、22時)

 

 海外に旅行するたびに感じるのは日本の影響力の相対的低下。実は8月下旬からアイルランドとスコットランドに2週間旅行して(え、またですか?)3日前に帰国したばかりなのであるが、2~3年前までは海外のどこのホテルでも当たり前のように視聴できたNHK海外放送が、どこもかしこも中国のテレビ局に変えられてしまっている。なんでもかんでも、中国、中国、また中国である。

 

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(クライスラービル、18時)

 

 これでJALがDELTAの支配下になんか入ったりしたら、日本の地位は「イギリスに対するアイルランド」「アメリカに対するメキシコ」「ロシアに対するウクライナ」みたいなことになりかねない。DELTAなんて、つい4~5年前に破産した会社だ。その会社に吸収合併されたNORTH WESTだって、同じ頃に破産していた。そういうグループにJALが吸収されることに、日本国民全体の総意として、絶対にストップをかけなければならない。

 

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(クリスマスイルミネーションのエンパイアステートビル、19時半)

 まず、日本国民全体として「JALに乗ろう運動」を展開しなければならない。何だ、そんなに困っているなら、早く言ってほしかった。言わないでウジウジしているから、今井君の国内出張は「飛行機はANAにしてください」と会社側に要求してあった。素直に言ってくれれば「まあANAは大丈夫そうですね」「出張は全部JALにしてください」である。


 海外旅行をする時にも、日本のエアラインで検討するのはANAのみだった。何だ、何だ、そんなに経営危機に瀕しているなら、言ってくれればJALのビジネスシートぐらいいくらでも乗ってあげたのだ。12月中旬からプラハとブダペストに半月ほど滞在するから、今回は絶対JALを選ぼう。サービスだって何だって、ルフトハンザやエールフランスなんかが勝負できるレベルのものではないのだ。

 

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(エンパイアステートビル、午前0時)

 

 ただ、ダジャレ体質はどうしたらいいだろう。20年前、ANAの「早割」と対抗していたのは「JAL飛びサスケ」。おお。「猿飛佐助」をもじったのである。国際便でうどんを食べるとそれは「うどんですかい?」。「UDON DE SKY(空飛ぶうどん)」を「面白く表現した」のだと気づくヒトがどれほどいるだろう。たまったマイルで家族を連れて旅行すると、それは「おともでマイル」(JALのHP参照)。ANAなら「いっしょにマイル割」。どれほどオヤジギャグが蔓延しているか、溜め息が出るほどである。どうしてもオヤジギャグ路線から離れたくないのか、いまでも「JAL悟空」というキャンペーンをやっているが、これまた意味不明。


 おお。事態は深刻でごJAL。経営陣も、若い社員も、事態の深刻さに気づいていないのでごJAL。深刻な経営危機の今回は「がんばるJAL」。「レ・ミゼラブル」の「ジャンバルジャン」をもじって「ガンバルジャル」なのだろうが、ホンキなのかどうか、どうしても納得できない。だって「ああ無情」である。

 

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(白昼のエンパイアステートビル)

 

 今井君は日本が大好き、おそらく誰よりも大好き。秋田が誰よりも好き、だから高校野球で(かつて栄光を誇った)秋田代表が負けつづけるのは許せない。早稲田が誰よりも大好き、だから早稲田ラグビーが練習試合で苦戦するだけでもムカつくし、司法試験合格者でトップでないだけで大いに腹が立つ。まして、日本のフラッグ・キャリアが外資の支配下に入るなんて、言語道断である。

 

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(エンパイアステートビルからの夜景)

 

 諸君。BUY JAPANである。JALに乗りたまえ。早稲田を選びたまえ。秋田高校を応援したまえ。海外を旅していて、JCBカードの健闘ぶりを見てみたまえ。日本生まれで、もともと日本でしか使用できなかったクレジットカードが、寒風吹きすさぶスコットランドや雄牛が暴れるピレネー山麓で使用できると知った日本人の心をどれほど揺さぶるものか。想像してみたまえ。


 中国人の人口15億。日本人は1億ちょっと。「ふえる」ということがどれほど大事か感じるとともに、「ふえる」以上に大事なこと、1人で15人に打ち勝つのに必要なチームワークにも思いを凝らしてほしい。BUY JAPANである。JALに乗りたまえ。JCBを使いたまえ。それ以上に、日本人だ、日本人だ、そのことに大いに自信をもって、世界中で日本人であることを誇って回りたまえ。今井君は別に右翼でもなんでもないが、そういうことを言わなければ耐えられない状況なのでごJAL。

 

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(ダメなクマさんの目には、機能不全と停滞の象徴にしか見えない国連本部ビル。いつ行っても暗く曇っている)

 若い諸君、BUY JAPAN。JALで飛び、ANAで飛び、JCBを使用し、早稲田と慶応と東大を選び、日本のパソコンを買い、出来るかぎり日本を選択し、日本の株式会社の株を買い、そのかわり日本企業に厳しい努力を要求したまえ。マトモに税金を払いはじめて20年、すでに合算するのも恐ろしいほどの税金を、一度も、1円たりとも、一切ごまかさずに支払ってきたクマさんが言うのだ。それが若い諸君の最大の地域貢献であり、国際貢献である。