Sat 090801 河口湖合宿クラス閉講式 ニヤニヤからニコニコへ スタッフが涙ながらに挨拶 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 090801 河口湖合宿クラス閉講式 ニヤニヤからニコニコへ スタッフが涙ながらに挨拶

 というわけで(すみません、前回の続きです)、5日が無事に経過して「河口湖合宿修了式」ということになる。美富士園には2名のナースも同行したが、幸いなことに「ナースが大車輪で活躍」という非常事態はなかった。

 今年は新型インフルエンザの流行の影響が懸念されたけれども、大きな問題は(私が知るかぎり)発生しなかった。やれやれ、よく勉強したものである。「たった5日間頑張ったって、そんなのは単なる精神論であって、実際の成果はそうカンタンに出るものではない。

 要するに疲れるだけなんじゃん?」みたいな陰口をたたくのは、こういう努力をした経験のない証拠である。4日努力すれば4日分、5日努力すれば5日分、キチンと成果が出るものであって、精神論だけ、ノリだけ、勢いだけ、新興宗教じみた馬鹿騒ぎ、そういうこととは全く違う。

 まあ、「実際にやってみた者にしかわからない」というハッキリした手応えがあって、生徒の満足感は非常に大きく、果実はしっかりと身が詰まって、ずっしりと重く、かっちり引き締まってカタく、大地に植えれば、そこから生える芽も根もきわめて健康である。

 

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(Tokyu Handsを占領)


 クラス閉講式では、まず優秀者の表彰を行う。「そんなところで表彰されても、ちっとも嬉しくネエゼ」というのも、また世の中をよく理解していないオコチャマの証拠。たった5日とはいえ、厳しい学習の日々を耐えぬいた諸君は、表彰されれば本当に嬉しそうな笑顔で表彰状を受け取る。

「ニヤニヤからニコニコへ」と私は表現しているが、当初は卑屈なニヤニヤしかできなかったヤツでも、努力の結果を認められれば、正しく、照れることなく、不必要にはにかむこともなく、堂々とニコニコ出来るようになる。それだけでも大きな成長である。

 

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(扇風機で夏を涼しく過ごす)


 表彰するのは「確認テスト総合点」「伸び率」「修了判定テスト得点」の3部門。「確認テストで高得点をとりつづけることこそ原点」と言い続けてきたわけだから、私が一番重視するのは「確認テスト総合点」である。

「伸び率」も表彰するから、最初全然ダメだったのに中盤から終盤にかけて一気に伸びてきた生徒も、しっかり表彰される。最初のうち小さくなっていたごく普通の県立高校の生徒や、無名の私立高校の生徒が、後半一気に追い上げてくる姿は、胸がすく思いである。

 

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(領土では、横柄に)


 表彰式がすべて終了してから、若いスタッフ諸君の挨拶に移る。スタッフと言ったって、20歳をちょっと過ぎた程度、一番年上でも30歳そこそこだから、なかなか感動を抑えることができない。

 ましてや4泊5日ほとんどまともな睡眠をとっておらず、特に昨夜はほぼ徹夜だから、感動を抑制するどころか、こみ上げてくる涙を抑えるのも容易ではない。5日間しっかり面倒を見た生徒たちの温かい拍手に包まれれば、声もうわずり、息が詰まり、涙ながらに静かに感動を語る。

 

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(私も、よろしいですか?)


 そういう姿を見て、生徒は更なる感動に浸り、スタッフ1名3~5分程度、全スタッフが語り終えるのに30分近く経過するけれども、アクビする生徒も居眠りしてしまう生徒も、この5年間全く見かけない。

 特に、自分の班を担当してくれたスタッフが何を語り、どこで涙するか、生徒たちはこのとき全く素直な心でハラハラしながら見守ることになる。これこそ「ニヤニヤからニコニコへの成長」、彼らの精神性は、確実にワングレード上昇したのである。