Thu 090618 16日春日部講演会 大好きだったユッケジャンクッパと、翌日のゲリラ活動 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 090618 16日春日部講演会 大好きだったユッケジャンクッパと、翌日のゲリラ活動

 6月16日、懐かしい「ジャンボハンバーグ・インドの極辛」で満腹になってから、17時半、春日部の校舎に入る。あんなデカいハンバーグとあんなに辛いカレーを平らげた後だから、少し心配でないこともない。辛いものを食べた後というのは、そういう心配がつきまとうものである。尾籠な話で申し訳ないが、人前で話をする直前には、余りものを食べないことにしている。ものを食べて人前に出て、危うくそういう恥のかき方をしそうになったことが何度かあるのだ。代ゼミ時代の福島での講演会で、本当に危なくなって「10分休憩」というのを入れたし、サテラインでの全国生中継中に、耐えられなくなって教室を飛び出しかけたこともある。


 あのころは、焼き肉屋でのシメに、真っ赤なユッケジャンクッパを食べるのが好きだった。ユッケジャンクッパがその実力を発揮するのは、食事のちょうど12時間後、翌朝午前9時から10時にかけての時間帯である。金曜日の1時間目、5~6年前の代々木のLW1組の諸君は、そういう切羽詰まった状況の講師が、心にも身体にも辛い辛い脂汗をかきながら英文法(確か形容詞&副詞のページだったと思うが)の説明を続けていたことに気づく様子はなかった。ましてや生中継の画面を見ていた全国の校舎のLVクラスの諸君には気づくすべもなかったはずだ。

 

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(あなた、臭いわよ。もしかして...)


 ただ、万が一気づいたとしても、優しく気遣ってくれる生徒が少なかったであろうことは予測がつく。「講師アンケート」の全盛期で、とにかく講師への視線がどこまででもキツくなっていた時代である。風邪を引いて声が出ない先生には「体調管理ができていない」。インフルエンザで休講または代講などということになると「健康管理が不十分だ」。せっかく緊張をほぐそうとして頑張って雑談を5分だけ入れると「雑談ばかりで緊張感がない」「いつもニヤけている」「厳しさがない」。授業に集中して一切の雑談を省略すると「チョー、ネミー」。そんな時代に「いやー、ユッケジャンクッパで下痢っちゃいましてね」とか白状してしまったら、「体調管理ゼロ、自己管理ゼロ。責任感皆無」ということになりかねない。


 まして当時は「今井の酒好き」は有名。浪人生のクラスでは、教卓の上に生徒から差し入れのビールが林立し、日本酒やウィスキーまで並び、もちろん教室で飲んだりはしなかったにしても、それが常態化していた。いま思えば非常識きわまりない話で、フジテレビ「とくダネ」の取材(「GTOは予備校にいた」という企画で、河合塾の里中先生と当時代ゼミの今井の特集だった)があったときにも、小倉智昭が例の目をますます大きく見開いて「あの教卓の上のビールは何なんですか」とレポーターに尋ねる場面さえあった。そういう状態で「昨夜のユッケジャンクッパ」を大目に見てもらえる可能性は限りなくゼロに近かったはずだ。

 

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(モモンガになった夢)


 そこで私もすっかり悔い改め、すっかり成長して、人前に出るときは前の晩から飲食物には少しは気をつけるし、人前に出る半日前からは食べ物を口にしないことにしている。地方に講演会に出かけると、主催者側で気を遣って昼食の席をもうけて下さったり、軽食が準備されていたりすることがあるが、申し訳なく思いつつも必ずお断りすることにしている。途中で切羽詰まって腰のあたりをトントン叩いたり、真っ青な顔で演壇を駆け下りて廊下の先の小部屋に駆け込んだり、「突然ですが、10分休憩です」と宣言したり、マイクのスイッチを切り忘れて小部屋の様子の実況中継を行う大惨事になったり、そういう危険性は最初から排除するに限る。


 ただ、今日の春日部での「原点確認」だけは、どうしても必須の行動だったので、これは例外である。しかも17時半に控え室で打ち合わせを済ませ、講演会開始は19時。1時間半にわたって控え室でお腹の様子を見ながらじっと大人しくしていれば、おそらく大丈夫だろう。静かな控え室で、じっとお腹の深いところに耳を済ませながら、「そういえば代ゼミの講師室のトイレはいつでも満員だったな」「神経性の下痢で悩んでいる講師が、きっと多かったんだろうな」という感慨に耽った。講師というのはもともと芸人でもタレントでも何でもないので、一般人が日常的にカメラの前に立たされて週8コマも全国生中継ということになれば、お腹の具合が少しは悪くなって当然なのである。

 

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(UFOを発見)


 というわけで、19時、無事に春日部講演会開始。出席者120名。最後に、春日部女子高校の全国ディベートコンクールでの大健闘の話をして締めくくり、21時終了。生徒諸君の反応も非常によく、密かに心配していたカレー君の反乱もゲリラ活動も自粛してもらえたらしく、いつも通りの大成功となった。ちょうどこの時間帯に東京都内は激しい雷雨に襲われたらしいが、春日部では「まあ強め」程度の雨が降り、雷も「遠くはない」程度のものが2~3回轟いただけで、大荒れの予報はうまく外れてくれた。代々木上原着23時。そのころには、都内の雨も傘がいらないぐらいまで弱まっていた。

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