Mon 090615 津田沼講演会 津田沼予備校支店戦争の歴史 久しぶりの講演会で楽しかった | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 090615 津田沼講演会 津田沼予備校支店戦争の歴史 久しぶりの講演会で楽しかった

 12日、久しぶりに講演会があって津田沼まで行ってきた。考えてみれば、3月23日に土砂降りの静岡で講演会をしてから2ヶ月半が経過している。その間はひたすらデスクに向かって地道に英文法の参考書の原稿を書き、原稿が上がった後は、その原稿ゲラの校正作業その他でまたまたデスクにかじりつき、確かに半月のドイツ旅行はあったけれども、2ヶ月半の間の仕事はほとんどデスクデスクで、デスクというものにウンザリしてしまっていた。久しぶりの講演会で、誠にせいせいしたというか、もしこのままデスクに縛りつけられていたとしたら、あとほんの少しのところで「こんな仕事、もうイヤだ」と呻き声を上げていたところである。本当はもっともっと全国をまわり、もっともっとナマの講演をしたいのであるが、今年の6月7月はいつもの年に比較して講演会の設定を遠慮していただいたようだ。おお、腕が鳴り、喉が鳴る。喉が鳴れば、また熊の肉だのイノシシの肉だのが食いたくなるし、カラオケだのドーナツだの、そういう碌でもないものに触手が伸びる結果になりかねない。いかんいかん、自重自重、である。

 

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(侵入の決意)


 で、津田沼であるが、駅前には大予備校の津田沼支店が林立し、大宮・藤沢・町田・立川と並ぶ予備校支店大戦争地域である。ほんの6~7年前まで、津田沼にあった予備校は「研数学館」と「代々木ゼミナール」の2つだけだった。老舗の研数学館が撤退し、代ゼミも長年にわたって主力講師陣を投入し続けた割には、あまり成果が上がっている様子はない。むしろ、あまりよくない評判のほうが先行し、浪人生はともかく、現役生であえてここを選ぼうとする者は少数派のようである。この2社に代わって、今の津田沼で目立っているのは河合塾と駿台の2社。両者とも、かつて千葉地区の本拠は千葉市においていたのだが、この4~5年で千葉を捨てて津田沼に地区本部を移したという経緯がある。


 大昔の話になるが、駿台は20年ほど以前の千葉校設立当初にちょっと面白くない事件があって、「あそこはダメだ」というウワサができてしまった。事件の内容は、昔の話だから、今さら蒸し返さない。第一、真相は薮の中だったし、私も当時はまだ新人で詳しい事情は全く知らされず、声をひそめた噂話をとぎれとぎれに聞いただけだったから、語る資格はない。要するに、千葉校で主力になるはずの有名講師たちが、突如「千葉には来ない」ことになってしまった、突然駿台を辞めてしまった、そういうことである。その後、英語担当の室井師(いまはもういらっしゃらないと思うが)が現役駿台講師として芥川賞を受賞したりしたのだが、学校の評判は全く上がらなかった。だから、できるだけ早く拠点を移動させたかったのだ。

 

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(努力をあきらめない)


 千葉地区河合塾の拠点は、かつては西千葉だった。しかし各駅停車しか止まらない西千葉では、たとえ千葉大学の目の前であっても、明らかにロケーションが悪すぎる。こちらが津田沼への拠点移動を考えたのも当たり前。こうして2社がそろって津田沼に移動したのが5年ほど前である。たった5年では、よい評判も悪い評判も、定着するには早すぎる。悪い評判が定着していない分、有利なのは当然。新しい綺麗な校舎が有利なのも当然。こうして、今のところはまだ、「津田沼駅前の大予備校」2社に一定の生徒の流れができて、流れはまだ完全には止まっていない。


 今日の津田沼講演会は、出席者130名弱。以上に書いた通りの予備校支店大戦争の真っただ中であるから、駅を隔てて反対側とはいえ、目立たない雑居ビルのワンフロアという校舎形態で、講演会にこれだけの出席者が集まれば、十分立派なものである。校舎職員の皆様に大いに感謝したい。19時開始、21時終了。予定より15分ほど伸びてしまったが、出席していた高校生諸君は非常に熱心で、よく反応してくれた。本来60数名しか入らない教室に、130名近い人間が入れば、空調はうまく機能しなくなる。椅子だけで机のない蒸し暑い教室で120分、というのは可哀想であるが、だからこそますます盛り上がる、というのもまた確かである。空調のことは校舎担当者も事前に見越していて、窓という窓を開け放ち、入り口のドアも開けたままにして対応した。

 

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(達成の栄光)


 それでもあっと言うまに耐えがたいほど蒸し暑くなって、私自身は水をかぶったような大汗をかいたが、生徒諸君はそれほどきつくはなかったようで、大爆笑の連続。2ヶ月半ぶりではあっても、調子が出ないとか、勘が鈍っているとか、そういうことは全くない。むしろ「休養十分」というプラス面ばかりが目立って、おお、自分の勢いが止められないほど元気である。ま、さすがベテラン♡大物♡ぷるぷる講師だけのことはある。にゃごにゃご。熊の肉がきいたのかもしれない。熊の肉にからめて大量に食べた「行者ニンニク」の臭いが2~3日経過しても消えず(自宅のデスク周辺は、いまだにニンニク畑のようである)、ちょっと心配もしたけれども、「気づかれた」という感触は全くなくて、これもひとまず安心である。帰りの電車でワイシャツの襟に触ってみると、講演会終了から1時間が経過しているのに、まだぐっしょりと濡れている。よほど噴き出すような大汗をかいたに違いない。

1E(Cd) Ibn Baya:MUSICA ANDALUSI
2E(Cd) T.Beecham:BERLIOZ/LES TROYENS 1/3
3E(Cd) T.Beecham:BERLIOZ/LES TROYENS 2/3
4E(Cd) T.Beecham:BERLIOZ/LES TROYENS 3/3
5E(Cd) Zagrosek & Berin:SCHREKER/DIE GEZEICHNETEN 1/3
8D(DvMv) THE BOURNE SUPREMACY
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