Sat 090530 なぜミジメな学部時代を告白し続けたか 図書館か自習室のヌシになりたまえ

　この２ヶ月、ブログでは私自身の学部時代の生活の悲惨さを、まあ面白おかしく書いてきたのであるが、２月３月の受験で大成功した人はともかく、何らかの失敗を味わい、大きな挫折感をかかえて一人暮らしを始め、５月の連休から６月にかけて大きな危機を迎えるであろう昨年の受験生諸君にとって、少しでも慰めになればと思って大昔の恥をさらしたのである。どれほど納得のいかない大学生活のスタートであっても、なかなかここまで惨めなものは考えられない。４月に書いた「悲惨な懇親会」「悲惨な入学式」から始まって、終電や始発まで酒を飲んで、授業からは次第に遠ざかり、マトモな生活をせせら笑い、ついには裸電球の下で空きっ腹をかかえて立ち尽くし、隣り部屋の騒音にムカつきながらフライパンの中のモヤシとひき肉をかき回し、何もかもに対して不平不満でいっぱい。そういうところまで追いつめられるのは、実は非常に簡単なことなのである。

（とお!!）

　こういう状態は、第１志望をあきらめて満足のいかない進学をした人たちばかりに訪れるのではない。第１志望はゆずれないと考えて浪人を選択した諸君にも、５月の末から６月の初めにかけて同様の危機が訪れる。浪人生活をしていれば、あるいは大学に進学しても、周囲の仲間たちの出席率がどんどん低下していくのがこの時期。出てこなくなった彼らは「意味のない授業を切った」と勇ましく豪語するのであるが、果たしてこのままでいいのかどうか、授業に来ている来ている者も来ていない者も、同じように深く悩んでいる。

　そういうときに、悲惨な生活に陥らないために有効なのは「図書館にこもる」または「自習室にこもる」ことである。５月中旬のブログにしばらく「図書館にこもる」生活について書いたが、もしあのころ悪友に出会わず、図書館の後の飲み会や飲み会での愚痴の言いあいが長引かず、東洋文庫でもいいからとにかく日々の読書に励んでいたら、私の学部時代ははるかに充実したものになっていたように思うのである。

（とお!!　別アングル）

　まず、第２志望に甘んじた諸君は、図書館にこもる生活を実践したまえ。朝９時に図書館の席を確保し、授業とサークル活動以外の全ての時間を図書館で過ごし、たとえ学部の専門書でなくとも、周囲が「あ!!」「お!?」と軽い驚嘆の声を上げるような読書に励みたまえ。私の学部時代の滑稽きわまりない生活を書いてバカバカしい話を長々としたのは、「なんだ、こんなミジメな学部時代もあるのか、それなら自分は、少なくとも今井よりはマシに４年間を過ごせそうだ」と安心してもらいたいのとともに、「ならば、このアホから１個だけヒントをもらって、朝９時から夜９時まで図書館で過ごして、図書館のヌシと呼ばれてみっかな」と思ってほしかったからである。そういう生活を６月７月と２ヶ月継続して、夏休みになってもできれば毎日図書館に通って同じ生活を続けていれば、何だか知らないが、道は大きく開けるのである。

（とお!!　少しだけ接写）

　同じことを受験生諸君にもオススメしたい。浪人生でも現役生でも、全く同じことである。浪人生は、何よりもまず自習室にこもって、「自習室のヌシ」と呼ばれることが望ましい。朝９時から夜９時まで自習室にこもり、授業時間以外の全ては自習室で過ごす。今日のテキストと明日のテキストを全部、ちょっと重くても（ちょっとカッコ悪いと感じても）リュックに入れて通学し、朝１番で自習室の席を確保し、教室と自習室の往復は早足で、いかにも忙しそうな早足で、悪友が「スタバで語ろうぜ」と声をかけてくるスキを一切与えないような厳しい表情の早足で行き来したまえ。

（とお!!　左に回り込んで）

　ついでにいうが、自習室にいれば必ず誘いの魔手が伸びてくる。その魔の手を振り払うのは最初は難しいが、「スタバで語らねえ？」と誘われたら、「お、きたな、ここだ!! 今井みたいにならないためのキーポイントは、ここだ!!!」と認識して、ちょっと手厳しく断りたまえ。「悪いな、ちょっと忙しくて、付き合えない」。その一言でわからないようなヤツ、それでもしつこく誘ってくるヤツ、「付き合いが悪いな」とかウダウダ言ってるヤツ、そういうのは、我慢して付き合ってやっても、どうせ碌なことにはならない。ちゃんとしたヤツなら、「お!!」と打ちのめされたような顔をして、翌日から自習室の向こうの方の席を確保して、恥ずかしそうにこっちに手をあげて、同じように自習室のヌシになるはずである。

　現役生も話は全く同じことである。夏休みの一番いい過ごし方は、夏休みだけでも自習室のヌシになること。話が長くなるからここから先は明日書くことにするが、まもなく部活も卒業なら、自習室のヌシになるのは簡単なことだ。ただし、この場合も難しいのは誘惑の魔手の振り払い方。すべては最初が肝腎である。

1E(Cd) Wand & Berliner：BRUCKNER／SYMPHONY No.4
2E(Cd) Wand & Berliner：BRUCKNER／SYMPHONY No.8 1/2
3E(Cd) Wand & Berliner：BRUCKNER／SYMPHONY No.8 2/2
4E(Cd) Wand & Berliner：BRUCKNER／SYMPHONY No.9
5E(Cd) John Coltrane：IMPRESSION
6E(Cd) Billy Joel：GREATEST HITS No.1
7E(Cd) Billy Joel：GREATEST HITS No.2
10D(DvMv) CARS
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