Sat 090411 戦友・富士通LOOXとの別れ MAC君の奮闘 まもなく参考書原稿完成 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 090411 戦友・富士通LOOXとの別れ MAC君の奮闘 まもなく参考書原稿完成

 3月以降4月半ばにいたるまで、こんなふうにブログ更新が不安定になってきた原因は、もちろん講演会ラッシュもあったのであるが、それは3月23日まで。その後20日以上経過してさらにまだ不安定なのは、「参考書原稿の執筆」が全てである。3月中にも何度かブログの中に原稿を示し、進行中であることだけは表示してきたのであるが、ああいうのを毎日6ページないし12ページも書いていれば、さすがにブログどころではないというか、原稿のノルマを決めてノルマを書き終えたときには「もうキーボードを見るのもイヤ」という状態が続いたのである。もともとPCは苦手、キーボードを打つのだってちゃんと習ったわけではない、というより完全自己流。左手は人差し指と中指しか使えないし、右手も人差し指と中指プラスたまに薬指も使ってみる、それが現状である。


 それでも完全に日本語だけの文とか、英語だけの文とか、それならばまだ早いのだ。しかし参考書原稿で一番ムカつくのは「日本語&英語が半々ずつ混じりあうということ」。夢中でキーボードを叩いていると、せっかく頑張って打った1行分の日本語が全部「英字半角」になっていて「kono2tunozenntishino,tukaiwakegakiwametefukuzatudearu」(この2つの前置詞の使い分けがきわめて複雑である)という画面を見てカッとなったり、その逆に、英文を打っているつもりが「日本語全角」になっていて、「ア万田レセmbれsへrしsてr」(Amanda resembles her sister)という画面をみてムカついたり、そういう時間を2時間も3時間も過ごせば、まあ私みたいに我慢強い人間だからまだ耐えているが、普通ならパソコンを殴りつけて、もう3~4台はたたきこわしている頃である。


 実際、この参考書の執筆中に、すでに1台は壊してしまったのだ。「たたきこわした」というのではないが、壊れてしまったことは間違いなくて、おそらく「日本語&英語混合文」を処理することの煩雑さに耐えられず、パソコンとしても「こんなんだったら、オレはもう壊れたい」と思ったのに違いない。移動中や講演会前の準備時間にも書き進められるように、富士通LOOXの一番小さいのを購入したのが2年半前。最初から起動の遅いのに苛立たされたりしたのだが、来る日も来る日も「日本語&英語混合文」ばかり入力し続ける持ち主に愛想を尽かしたらしい。使用1年でまともに動かなくなり、起動するのに10分かかるとか、メール1本処理するのに15分かかるとか、「ようこそ」とかこの上なくムダな画面になったまま20分動かないとか、「しています…」とか言って一体何を「しています…」なのか知らないが30分「しています…」だったり、まあ要するに壊れかけていた。

 

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(戦友・富士通LOOX君)


 それをさらに昨年秋にはマドリードだのロンドンだの、いろんなところに連れて行って慣れない環境にさらし、飛行機の中でもヘビーにこき使ったのが悪かったらしく、「あたしゃ、もうお前さんには付き合いきれない」とへこたれはじめ、今年1月、ついに起動しなくなった。「ようこそ」と言って、または「起動しています…」と言って、まあとにかく「いい加減な返事」だけして、そこでキチンと固まってしまう。それでも何かの間違いでやっとのことで起動すると、執筆を始めて20分ぐらい経過して「予期しない理由で終了します」とか、まあ出来ればよしてほしい終了の仕方をしたりして、筆者の執筆意欲を激しい形で崩壊させることもあった。

 

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(ついにお別れすることになったLOOX君)


 ただ、そういう富士通LOOX君の態度も、私としては決して責めるつもりはないのだ。こんなに「日本語&英語混合文」ばかり打ち込まれたのでは、サボりたくなるのも仕方がないように思う。持ち主自身が何度でもサボりたくなって、参考書上巻の原稿が9月上旬に完成したというのに、下巻の原稿に取りかかったのが12月。その後も何度もサボりにサボって、本格的に下巻執筆に入ったのが2月下旬。それもブログの読者まで巻き込んで、読者に監視してもらって、それでやっとサボらずに進めている。そういう持ち主が毎日毎日いかにもイヤそうに、いかにもイヤイヤながら、書き間違えては深い溜め息をつき、英語を全角で打ってしまってはパソコンをののしり、日本語を英字半角で2行も3行も打ち込んでは世界をののしり、「もうイヤだ」と叫んでは4日も5日も執筆を怠ける、そういう状態でパソコン君ばかりが従順に仕事をし続けなければならない義理はないだろう。


 というわけで、現在使用中のパソコンはMAC。富士通が嫌いになり、LOOXなんか2度と見たくなくなり、WINDOWSまで大嫌いになって、昨年末、参考書執筆も思い切ってMACに切り替えた。おかげさまで、やっとのことで執筆が軌道に乗り、明日明後日中に、ついに参考書原稿は下巻まで全て終了しそうである。起動が夢のように早いこと、「ようこそ」とか「しています…」とか余計なことを言わないこと、「予期しない理由で終了」せずにキチンと仕事させてくれること、英字は黙っていても半角にしてくれること、私のようなパソコンのキライな人間にとってはMACへの切り替えは大成功だったようである。2年にわたる死闘に付き合ってくれた富士通LOOX君とは、これでいよいよお別れになる。

 

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(最近仲のいいMAC君)


 さて、4月11日の段階で、参考書原稿の残りは40ページ分。「受動態」12ページ、「否定」6ページ、「倒置」12ページと、上巻で抜けていた4ページを書けば、出版担当者を待たせ続けた原稿も、ついに完成するのである。MAC君にもホントに頑張ってもらって、下巻34講(約220ページ)の執筆はほとんどMAC君に任せてきたと言っていい。11日に受動態を完成、12日に否定と倒置の一部分を完成、13日に残りをすべて書いて、その日のうちに提出、そういうスケジュールである。


 ただし、それで終わりになるわけではない。そこから直ちに校正作業に入らなければならない。私は完成度の高い原稿を書くのが趣味で、ページ数もその中の行数もすべて完璧に揃えた原稿を完成中である。全ての講が「基本」2ページ「例題&例題解説」4ページで一貫しており、1行たりとも規格を外れることがないように書いているのだが、それでも版組をしてみると何故か「3行多すぎた」「4行足りない」の類いがたくさん出てくるのだ。原稿が仕上がったら、こんどはその作業が待っている。お正月のブログに「今年は7冊出版する」と宣言したのだが、どうもこの調子だと5冊ぐらいに留まりそうだ。ま、慌てる必要はないかねえ。

1E(Cd) Kirk Whalum:IN THIS LIFE
2E(Cd) Kirk Whalum:CACHÉ
3E(Cd) Kirk Whalum:COLORS
4E(Cd) Kirk Whalum:FOR YOU
5E(Cd) Kirk Whalum:HYMNS IN THE GARDEN
6E(Cd) Kirk Whalum:UNCONDITIONAL
7E(Cd) Sheila E.:SEX CYMBAL
10D(DvMv) EL CID
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