Wed 090318 石神井公園、大学1年の思い出 大泉学園での講演会 ついに帰京 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 090318 石神井公園、大学1年の思い出 大泉学園での講演会 ついに帰京

 15日、東京駅到着が12時半。東京駅から丸ノ内線で池袋まで20分。池袋から西武池袋線の各駅停車で大泉学園まで30分。池袋からは準急に乗るか、急行利用で石神井公園から各駅に乗り換えるかするほうが速いのだが、時間の余裕が十分にあったから、この1週間のうちにうらうらすっかり暖かくなった東京の各駅停車の旅を楽しむのも悪くなかった。西武池袋線は、懐かしい。もう30年近くも昔になるが、初めて一人暮らしをしたのが西武池袋線の石神井公園。住所は「練馬区谷原3丁目」。「鈴見さん」という名前の一軒家の、2階の部屋が3つ空いていて(確か息子さん3人が独立した後だったはずだが)、藤枝からきた学習院大学法学部の1年生が東側の1部屋、名古屋からきた学習院大学経済学部の1年生がもう真ん中の部屋、私は一番西側の6畳間を借りて、西陽を一杯に浴びる暑くてたまらない部屋で、大学生活の最初の半年を送ったのである。


 3人でカネを出し合って小さい冷蔵庫を買ったり、歩いて15分もかかる銭湯「富士の湯」に3人で通ったり、学習院と早稲田について情報交換をしたり、ビール2~3杯で他の2人が酔いつぶれてしまったり、とにかくこの西武線沿線には懐かしい記憶が詰まっている。つい3年前、石神井公園で講演会があった時、家を少し早く出て、鈴見さんの家を訪ねてみたのだが、さすがにもうすっかり古びてしまっていて、昔の面影は全く残っていなかった。


 大泉学園着13時半。到着が早すぎたためか、まだ控え室の準備もできていなかったが、著書にサインしたり、色紙にサインしたり、ミーティングをしたり、することはいくらでもある。それが終われば再びPCで参考書の原稿を書くだけである。今日は新山口からの移動中N700系で電源をずっとつないでいたから、バッテリーの心配もゼロ。心配しなければならないのは、原稿の進み具合だけであって、にわかづくりの控え室での執筆は、信じがたいほどに集中できた。1講6ページずつ全部で75講書くうち、ここまでに完成したのが53講。残りは20講と少し。よくここまで来たな、という感慨がなくもない。1講完成させるのに3~4時間かかる状況だから、どんなに頑張っても1日3講しか進まないが、それでも、努力さえすればあと1週間で原稿は完成することになる。約束では「3月半ばまで」ということになっていたから、それは守れそうにないが、「3月末までに」ということなら、編集者に完成原稿をミミをそろえて手渡せる可能性が高くなってきた。

 

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(大泉学園、久々にアットホームな講演会)


 講演開始15時、終了17時過ぎ。出席者70名程度。昨日までの大規模な講演とは違って、雑居ビルの中の小さな教室。本来なら45名しか入らない「自習室」から、机を全部撤去して椅子だけを並べ、やっとのことで70名詰め込んでの小規模な講演会である。アットホームな雰囲気になるのは当然で、生徒たちには私の講座の受講生が多く、会場は温めないうちから温まっているし、ツカミも何もしないうちから、すっかりなごみ、すっかりつかまれてしまっている。文教地区だから、何となく学力も高いし、何となく意識も高い。お嬢様系とオボッチャマ系が多いのだが、東進で鍛えられているから、やる気というかモチベーションというか、そういうものも高くて、授業タイプの講演会でも非常にやりやすい。昨日まで200人300人規模の大爆笑にすっかり慣れてしまった私としては、さすがに70人の大爆笑では物足りない気持ちになったが、もちろんそれは贅沢というよりも「無い物ねだり」であって、これはこれで十分としなければならないだろう。


 盛り上がりすぎて、16時45分終了予定のものが、気がつくと17時を回っている。同じ教室で次の催し(合格報告会)が17時半から予定されており、若いスタッフ諸君が少し焦り始めるのを見ながら、17時05分終了。終了後、サイン会を開催。先週ぐらいから、東大・九州大・早稲田大・慶応大、錚々たる大学の入試を突破した諸君がサイン会の際にたくさん訪れてくれて嬉しいのだが、別の報告にくる者ももちろんいる。今日来てくれた彼女は、早稲田大学文学部に合格。今年1年で英語が大きく伸びて、それが勝因だったという。しかし第1志望だった東京大学文Ⅲでは、数学がうまく行かず、敗退。迷ったが、東大を諦めることができず、これから1年しっかり数学を勉強して、来年の合格を期すのだという。そういう決意も、安易なものでない限り、もちろんたいへん立派な決意である。大いに頑張って1年を過ごしてもらいたい。というわけで、ついに帰京。長い講演旅行も一段落である。

 

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(大泉学園講演会、次第に盛り上がりつつあるクマどの)


    

(「原稿」部分省略)