Sat 090314 勝手知ったる名古屋マリオット 神戸へ ホテルオークラ神戸の一夜 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 090314 勝手知ったる名古屋マリオット 神戸へ ホテルオークラ神戸の一夜

 12日は名古屋マリオットホテルに宿泊したのだが、もともと会社から指定されていたのは「岐阜都ホテル」。自分でキャンセルして、自分で名古屋マリオットに予約を入れ、ちょっと高いけれども差額分は全て自己負担で、マリオットに宿泊した。何しろ2月の「千里阪急ホテル」の件がある(Fri 090213参照)。本当なら、会社から指定されたホテルに素直に宿泊したほうがいいのだろうが、さすがにこれだけ講演会が連続して疲労しきっている時に、またああいう目に遭うのはどうしてもイヤである。名古屋のマリオットなら、この10年で何泊したかわからないほど泊まっていて、まさに「勝手知ったる我が家」のようなもの。8年にわたって代ゼミ名古屋校の夏期講習や冬期講習の期間中は毎回必ず5連泊していた訳だから、おそらく合計で200泊はしている。


 代ゼミを辞めて東進に移籍する決心をしたのもこのホテル。代ゼミ最後の年、名古屋校の冬期講習期間中、早朝4時に起き出して、東進のパンフレットに載せる原稿を書いたのもこのホテル。「今井が辞める」の報を受けて代ゼミのお偉い方々が「辞めないで」の説得に訪れたのもこのホテル。こんなに勝手知ったホテルがあるのに、「岐阜都ホテル」という新しい選択肢はなかなか考えられない。もちろん、きっと「岐阜都ホテル」だって問題なく素晴らしい滞在ができたはずなのだが、トラウマというものは恐ろしい。千里阪急ホテルでの2月の体験は、どうしても私に冒険を許さなかった。

 

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(不満。クマはどこへ行った?)


 岐阜「花串亭」でのイタいほど痛快な一夜のせいで、翌日目を覚ますと既に11時である。会社が送ってきたスケジュールでは、今日はいったん東京に戻って、明日朝9時の便で羽田から山口宇部に飛ぶことになっている。9時の便に乗るには、代々木上原を出るのは朝7時。何の因果でそんな激しい移動を実行しなければならないのかサッパリわからないが、送られてきたスケジュール通りに動けば、「岐阜都ホテル」発が朝10時、代々木上原着15時。翌朝7時代々木上原発、山口宇部空港着11時。その後4時間も待ち時間があって、講演会開始15時。このスケジュールに従って行動していたら、ほとんど奴隷みたいなものである。そこで私が代わりに自分で用意したスケジュールは、名古屋マリオット発12時半、新神戸着14時。ホテルオークラ神戸14時半到着。翌朝10時新神戸発、新幹線で新山口12時着。もちろん神戸のホテルの宿泊費は全額自費負担である。金銭的には損するが、しかし、まさに人間らしい、ゆったりとしたスケジュールで、ムダはほとんどない。


 こういう自分勝手な行動に対して、会社のロジスティックス担当がそれなりに不満を感じるのは当然だし、「指定のホテルにちゃんと宿泊したかどうか」を電話で追跡調査するようなこともしているらしいのだが、私はなかなか言いなりには動かない。泊まりたくないホテルには泊まりたくないし、やたらに東奔西走して疲労するだけの猛烈な移動スケジュールに盲従する趣味もない。乗りテツとさえ呼ばれ、ヨーロッパでもトーマスクック時刻表1冊で縦横無尽に驚くべき巧みな移動を成功させる男である。怒られるのはイヤだが、ムダに疲れるのはもっとイヤ。この2月3月は、航空券の日付が違っていたり、女満別に行くのにわざわざ新千歳で乗り換えるチケットが送られてきたり、特急があるのに高校生満載の各駅停車で移動させられたり、15時から大泉学園で講演があるのに羽田着14時の飛行機を指定されたり、正直ストレスが小さくはなかったのだから、この程度のワガママでいちいち不満顔をされる言われはないような気がする。


 と言う訳で、会社指定のスケジュールとは全く違うのだが、ワガママを通して神戸に向かう。あいにくの雨模様で、神戸観光は出来そうにないが、神戸に宿泊するせいで、精神的には余裕たっぷりである。新神戸到着、14時過ぎ。おお、余裕余裕。これこそ人間らしい移動であって、これから半日、じっくり原稿執筆に励むことが出来そうだ。神戸の雨はオシャレである。ホテルの窓から神戸の港を眺めながら原稿執筆、などというのは、もしもそれが英文法の参考書の原稿であることさえバレなければ、それはそれはカッコいいだろう。明日の朝は早いが、それでも9時起床で十分だ。ちょっと疲れたらホテルのバーにでも行って、あくまでオシャレに1日を過ごせば、遅れがちな原稿だってどんどん進みそうである。少なくとも、午後の3時に東京に戻って翌朝7時にまた羽田に出発、などという過密スケジュールと比較すれば、こんなに精神的に豊かなことはない。

 

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(つまらん。イモ類はどこに行った?)


        
(「原稿」部分省略)