Tue 090310 和歌山での講演会 成績優秀な生徒たち 東大理Ⅲ合格者 最上級表現 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 090310 和歌山での講演会 成績優秀な生徒たち 東大理Ⅲ合格者 最上級表現

 昨日は和歌山で講演会、出席者150名強。主催は成績優秀者が多いことで有名な塾で、サイン会をしながら1人1人に志望校を聞いてみると、確かにごく自然に「東大理Ⅰです」「東大文Ⅰです」「京都です」という答えが実に素直に返ってくる。モジモジしたり、頭を掻いたりする様子もなくて、表情も態度も「お、大人だな」と感じさせるものがある。講演終了後、現高3生が2人挨拶にきて、「明日、東大の合格発表です」という。受験した学部を聞くと「理科Ⅱ類です」「理科Ⅲ類です」とのこと。おお、優秀である。後で塾長先生に質問してみたら、理科Ⅲ類を受験した男はバイリンガルで、子供時代の6年だか7年だかをアメリカで過ごし、高校の先生方も彼に発音を確認したりするのだという。東大模試の英語は120点満点中100点以上は確実に得点し、しかも平然として奢るところがない。本当に頭のいい子というのは、実に素直で、実に大人っぽいものなのである。なお、後日確認したところでは、この男子生徒(坂口君)は見事に東京大学理科Ⅲ類に合格していた。ちゃんと挨拶に訪れた生徒が、立派に合格を果たしているのを見るのは涙が出るほど嬉しいものだ。


 そういう優秀な生徒ばかりがずらっと150人も並んだ講演会場は、やはり壮観である。私は成績優秀者ばかりが好きな訳では決してなくて、むしろ成績が伸びずに苦労している生徒たちの手助けをしたり、英語が大嫌いになってしまった生徒をあっという間に英語大好きにしてしまう仕事のほうに魅力を感じるのであるが、だからと言って成績優秀者がキライなのでもない。バイリンガルみたいなスゴい生徒も含まれる会場で英語を解説し、英語の効果的な学習法を述べ、「基礎基本を繰り返すのが王道だ」「音読が大切」みたいな余りにもわかりきったことを90分も話すのは、ちょっと気恥ずかしいというか、居心地が悪くないこともないが、優秀な生徒ほど、そういうわかりきった話をニコニコしながらじっくり聞いてくれるものである。

 

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(和歌山での講演会 1)


 夕方から降り出した雨が、講演開始直前から本降りになった。雨が降る日の講演会は出席者が減るのが常識。事前に申し込んだ出席予定者の80%から90%ぐらいしか集まらないこともある。まして、今夜はWBCの東京ラウンド・日韓第2戦である。第1戦でコールド勝ちした後だから、第2戦も勝てそう、そうなると、特に男子は予備校講師なんかの講演を聴くより、野球を選んでも何の不思議もない。和歌山を担当する東進のスタッフは、前職が芸能関係だったという非常に明るい快活な人間だが、ミーティング中それらのことを少なからず心配している様子だった。


 しかし、実際に始まってみると、欠席者も遅刻者もほとんどいない。会場内の飾り付けも生徒たちで行ったというし、運営もすべて生徒。司会者も生徒で、少し緊張気味ではあったが落ち着いたしっかりしたし司会。講演中の私語もなし、笑うべきところも(というか、90分間ほぼすべてが「笑うべきところ」であって、最後には笑いすぎてグッタリするほどなのだが)しっかり笑い、かと言って、甲高いうるさすぎる笑いではなく、落ち着いた本当に楽しそうな笑いである。おお、さすが一生懸命勉強し続けている成績優秀者の集団は、一味も二味も違うのである。早く大人になるには、懸命に勉強するのが一番なのだなと実感する一夜であった。


 終了後、和歌山ではいつでも連れて行っていただくお寿司屋さんでお食事会。昨年も一昨年も和歌山はこの店だった。和歌山の地酒「黒牛」が旨い。もちろん、寿司も旨いが、職人が出しゃばってこないのが最高である。ウニを握って「あまーいでしょ」とか、そういうチャラいグルメ番組みたいな余計なことを一切言わないで、マジメに黙々と出してくれるのはたいへんありがたかった。寿司屋だって、成績優秀者と同じで、いい寿司屋ほどマジメなのである。大いに飲んで、11時頃にホテルに戻った。

 

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(和歌山での講演会 2)



(「原稿」部分省略)