Mon 090309 つくば「ノバホール」講演会、出席者700名。この大成功に、感謝、感謝。 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 090309 つくば「ノバホール」講演会、出席者700名。この大成功に、感謝、感謝。

 昨日は茨城県つくば市の「ノバホール」で講演会。土浦・牛久・石岡・つくば・荒川沖など、県南部の中学生やその親御さんを中心に700名弱。たいへんな数の出席者が集まり、本来ならオペラとかクラシックコンサートで使用する大ホールを使って90分の講演を行った。主催者の職員の皆様に大いに感謝する。つくばでは昨年10月にも300人規模で講演をしており、ほんの半年前に話を聞いていただいた方も、再びたくさん集まっていただくことになった。前回とかぶった講演内容にならないようにと努力はしたが、それでも重なりあう内容がなかった訳ではない。初めての人が500人以上、と事前のミーティングで聞いていたから、500名もの人に聞いてほしい話を厳選したところ、どうしてもかぶってしまう結果になったのは仕方ないだろう。「音読の効用」「書いて書いて書きまくる効用」「ミラクルは起こらない」など。直前まで暖房をつけていなかったコンサートホールは、最初のうちは信じがたいほどに冷えきっていたが、700名で爆笑し続けているうちにどんどん暖まっていった。


 さすがに700人の大爆笑というのは次元が違う。話している人間のお腹にドカンとぶつかってくるヘビーな爆笑は、嬉しすぎるのである。こんなことを続けていたら病みつきになって、小ホールや小教室で「少人数を相手に話をするなんてイヤだ」などというワガママきわまりないダメな人間になりそうだ。もともと予備校講師などというものは、大教室の大勢の生徒の前で独演会をやりたくて、それに憧れてなってしまうものなのだ。全員がそうとは言わないし、教育の熱意と情熱だけで燃え上がっている熱血先生ももちろん大勢いらっしゃるのだろう。しかしお笑い芸人と同じ動機で、チヤホヤされたくて、あるいは「もてたくて」予備校講師になるという人が圧倒的に多いのが現実。そういう人種をこういう場所に立たせ、あんまりいい気にさせるから、ワガママが加速度的に肥大したりする。ま、気をつけるに越したことはない。

 

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(スーパー大成功のつくばノバホール講演会)


 講演後に「サイン会」を実施。ただし700名のサイン会などしてしまったら、収拾がつかない事態になるのが予想できたので、サイン会は高2生のみ。高2とは言っても、塾や予備校の世界ではこの時期からは高3扱いだから、私の授業をどんどん受けている生徒ばかりである。で、「あ、ホンモノだ!!」「お、ナマの今井だ」などと絶叫することになり、「ナマ今井」と一緒に写真を撮る者、握手を求める者、せっかく書いてあげた「宇宙征服。」のサインに、さらに、「てんてんぷるぷる」「にゃごぴい」など、私の口癖を書き加えてくれるように要求する者、踊り出す者、興奮する者、とにかくありとあらゆるチヤホヤのされかたをして、「ナマ今井」は再びいい気になりかける。いやいや、自戒、自戒。


 18時半開始、21時にはサイン会まで含めてすべてが終了。終了後は恒例のお食事会である。前回10月半ばの時に連れて行ってもらった土浦駅前の素晴らしい店は、本日は日曜で休業日。今回は「大漁丸」という店だったが、個室に6人ゆっくり座って、たいへん居心地がいい。食べ物の注文の仕方も大いに豪快、大いに明快、大いに爽快であって、メニューを指差して「ここからここまで」みたいな注文をして、テーブルに置ききれないぐらい。700名もの人が集まってくれた、大成功の上の「スーパー大成功」のあとで飲む酒がまずかろうはずがないし、主催者側の職員の皆様も、陽気この上ないという感じ。昨日からは始まった私の東奔西走は、自分でも一瞬スケジュールがつかめなくなるほどであるが、こういう始まり方をしてくれれば、この上なく楽しい1週間になりそうである。


 翌日は10時に起きて、つくばエクスプレスで秋葉原に移動。新幹線に乗り換えるのに、会社側から送られてきたチケットは何故か品川駅乗り換え。どうも「駅探」か何かで調べて、そこで表示される通りにチケットを手配しているらしくて、東京駅で乗り換えるほうがずっと楽なのに、こうやって品川で慌ただしく乗り換えることになる。「駅探」でもケータイのAD乗り換え案内でも、とにかく新幹線への乗り換えは品川が好き。始発の東京駅でのんびり乗り換えるような行動は、「それは、乗りテツ」ということで排除されるらしいのだ。


 という訳で、品川で乗り換え。品川で「名物、貝づくし」という駅弁を買って、酒も飲まずに高速マスターで平らげて、あとは新大阪で乗り換えるまで、参考書原稿執筆に集中。3時間も集中すれば、それだけでもう私としては前代未聞の集中である。私の集中力は、もともと30分しか続かない。30分というのもサバを読んでいて、実際には15分続けばいいほうである。乗りテツと呼ばれるだけのことはあって、電車が線路の刻みを踏んでいく音が、いわば胎児がママの胎盤で聞く心臓の音で安眠するような効果を生むらしい。気がつくと京都を過ぎていて、それで慌ててPCの電源を落とすほど、集中して原稿に取り組むことができた。

 

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(つくば「ノバホール」講演会。本人だけではよく見えないので、プロジェクターを使用した)

 では、最近恒例の参考書原稿。ブログ読者は一切読まないでください。「書いています、怠けてはいません」ということを、出版事業部や読者の皆さんだけでなく、自分にも知らせるためにけいさいするだけのことなのである。

(「原稿」部分省略)