Tue 090224 2月23日町田講演会 ご父母も弟妹もどんどんどうぞ 町田の記憶など | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 090224 2月23日町田講演会 ご父母も弟妹もどんどんどうぞ 町田の記憶など

 2月23日は、町田で講演会。町田はつい3ヶ月ほど前に生徒の父母対象の講演会を実施したばかりで、今日は3ヶ月前に出席していた人の息子さんや娘さんがほとんどである。原則として父母対象でも生徒対象でも、言葉遣いは変えても講演の内容は変えないから、親子でほぼ同じ話を聞いて、家族の中で受験勉強についての同じ認識を持ってもらうことが出来る仕掛けになっている。同じ話をした場合、高校生の生徒より、その父母の方がより激しく盛り上がる。ママたちは話している私がたじろぐほど大きく熱く頷いては真剣にメモをとってくれるし、パパたちの多くが真っ赤になって笑いをこらえ(別にこらえてくれなくてもいいのだが)、机に突っ伏して爆笑してくださる人も少なくない。というか、90分連続して机に突っ伏すほどに爆笑していただける。


 自分でも、まあそのぐらい楽しいだろうという自信はあるので、お子さんの教育に少しでも悩みや迷いのあるお父様&お母様方には、ぜひ私の講演に参加していただきたいし、これから私が講演でお邪魔する全国の校舎スタッフの皆様も、ぜひ積極的にご父兄の出席を呼びかけていただきたい。せっかくの機会である。親子揃って今井の話を聞いていただければ、それで爆笑しただけで、十分に1ヶ月は親子共通の話題が出来ると思うし、そこから大学受験まで親子の言い合いもケンカも冷戦もなく、同じ認識とモチベーションをしかり保持できると確信する。


 もし弟さんや妹さんがいらっしゃったら、たとえまだ小学生中学生であっても、一緒に今井の講演を聞かれるといい。「何だか面白いオジサンだったね」というぐらいの感想でも、帰宅してすぐに国語か英語の教科書の音読を始めると思うし、今までゲームに熱中していた小中学生でも、何だかわからないがボールペンを手にして、毎日地道な「書きまくる」勉強を始めるだろうと確信する。少なくとも今井の講演を聞いた後には、ゲーム機でピコピコやっているより、ボールペンのインクがどんどん減っていくことの方が数段嬉しくなってしまうのだから仕方がない。中学生なら、それだけで定期テストの得点は急上昇するだろうし、将来のことについても相当真剣に考え始めるはずである。是非、ご父兄・弟妹・部活の後輩・近所の皆さんで積極的に話を聞きにきていただきたいものである。

 

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(町田講演会。開始30分経過、すっかり盛り上がってしまったクマどん)


 町田は、塾の街である。もともと「いかにも私鉄沿線」という感じの狭い駅前に、猥雑な飲屋街と、各予備校の町田支店が濃密に詰め込まれて、それ以外の店舗形態をほとんど全て拒絶しているような印象さえある。塾&予備校の支店を満遍なく取り揃えた街には、大宮・柏・津田沼・立川などがあるが、町田の濃密さはそれらの街をはるかに凌駕している。元国鉄のターミナル駅前と、JRが走っているとは言っても横浜線だけという私鉄の街の違いだろう。小田急を降りて、北に向かう踏切に立つと、視界に入るのはとにかく塾の支店ばかり。小規模な独立校舎が多くて、かつて3大予備校と呼ばれた予備校の校舎も、きわめて中途半端なビルを辛うじて一棟借りして、細々と営業している。


 代ゼミ時代の末期、私も3回ほど「代ゼミ町田校」というものに来たことがある。夏期講習・直前講習などの1日だけ、本来なら1日90分ずつ5日かけて消化すべきものを、1日で90分×5コマとか、そういう余りにも無理なスケジュールで、朝9時から夕方6時までかけて、同じ講師と同じ生徒たちが丸一日同じ顔を突き合わせて一気に走り抜けるという企画。柏とか、岡山とか、京都とか、大阪南とか、普段出講していない校舎にそういう講習期間だけ「特別サービス」の感覚で出講するのだが、とにかくこのスケジュールは余りにも無理のある力ずく。昼過ぎあたりからは、もうお互いに同じ顔を見るのもイヤだし、同じ声を聞くのもイヤ、出来るだけ早くこんなこと終わらせて、とっとと別れてスッキリしたい、そういう極端な倦怠期を耐えに耐えぬいて、日も暮れかける頃、やっとのことで終了、ほうほうのていで飲みに出かけて憂さを忘れる。町田には、そういう思い出しかなかった。


 東進ハイスクールの町田校は、東進の他の校舎とはちょっとランクが違う。15年前の予備校バブルの時代、まだ「東進ドリームチーム」とか言ってはしゃいでいた頃からの伝統ある校舎である。だから、この7~8年の間にすっかり生まれ変わって「とにかく成績を上げよう」「とにかく合格させよう」「とにかく夢を持たせ夢を実現させよう」と若いスタッフたちが深夜どころか早朝まで必死で努力するように変化する以前の、ちょっと「バブリー」(死語ですが)でイヤな時代の記憶がこびりついている。校舎前に立っている大きな看板がそれである。今の東進の良さは、雑居ビルの中に踏み込み自動ドアが開いた瞬間に感じるスタッフの熱意と熱気なのであるが、20世紀最終盤のバブリーな匂いが、もうすっかり色褪せたあの看板からはまだ漂っている、そう感じる人もいるかもしれない。

 

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(町田講演会。開始直後、まだ硬い受講生に、困ってしまったクマどん)


 しかし、校舎の中に一歩入ると、さすがにそんな匂いはすっかり消えていて、内部の雰囲気も、21世紀に入ってからの東進の、きわめて健全で健康なものである。講演会開始19時、終了21時。2時間は長過ぎる。昨日の船橋の90分程度が生徒にとっても講師にとっても最善最高であって、それを超えてしまうと生徒の忍耐力を無視することになるし、講師としても単に話が間延びするだけで余りプラスはないように思うのだが、最初のミーティングで120分ということになってしまうと、ついつい油断して自己紹介が長くなり、気がつくと90分では話がまとまらなくなってしまう。


 それでも、出席者130名は最後まで懸命に話を聞いてくれた。ここまで熱心に耳を傾けてくれれば、代ゼミ町田校でのあのシュールな記憶はよみがえって来ない。東進の生徒はおしなべて講演の最初のうちは大人しい。他の予備校なら最初から拍手喝采、机を叩き足を踏み鳴らして大喜びするような話を展開しても、東進生は「うふふ」「いひひ」「ふふん」「ふがふが」と、ごく上品に控えめに微笑む程度なのである。


 しかし、それでガッカリして話を控えめに抑えるのは間違いであって、そういう時でも彼らはこれ以上ないほど熱心に耳を傾け、真っ赤になって笑いをこらえ、やがて時が来て、大爆笑の渦になって崩れ落ちてもいい時期をじっと待ち受けているのだ。30分、40分と経過するうちに、彼ら全員の(たまに1~2人の例外は存在するのだが)顔も目も21世紀現代語としての「ヤバさ」を実感するほどに輝きはじめ、話し手である私を超えるほどの最高潮に達し、その頂点は話の終わる21時頃にやってくる。冒頭で机を叩き、立ち上がって絶叫するほどに盛り上がり、中盤から後半にかけては疲れきって反応する元気すらなくしているような、他の予備校の受講生たちとは、どうも元気の性質が全然違うようである。


 という訳で、本日もまた大成功である。終了21時。21時半には校舎を出て、ちょうど帰り道にあたる下北沢で一杯飲んで帰ることにした。

1E(Cd) Rubinstein:CHOPIN/MAZURKAS 2/2
2E(Cd) Lima:CHOPIN FAVORITE PIANO PIECES
3E(Cd) Muti & Berlin:VERDI/FOUR SACRED PIECES
4E(Cd) Reiner & Wien:VERDI/REQUIEM 1/2
5E(Cd) Reiner & Wien:VERDI/REQUIEM 2/2
6E(Cd) Mravinsky & Leningrad:SHOSTAKOVICH/SYMPHONY No.5
7E(Cd) Maggini String Quartet:ELGAR/STRING QUARTET in E MINOR
                    PIANO QUINTET in A MINOR
8E(Cd) Barbirolli & Hallé:THE BARBIROLLI ELGAR ALBUM 1/2
9E(Cd) Barbirolli & Hallé:THE BARBIROLLI ELGAR ALBUM 2/2
total m121 y322 d2565