Sun 081102 小室哲哉、逮捕 しばらく更新を休みます(15日午後からまとめて更新する予定 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 081102 小室哲哉、逮捕 しばらく更新を休みます(15日午後からまとめて更新する予定

 これを書いている時点で、11月4日午後2時半である。小室哲哉逮捕が伝えられているが、私はちょうど小室哲哉全盛期のころから日本のポップスをほとんど聴かなくなった人間なので、この事件について特に大きな感慨もないし、コメントもない。ただ、アーティストという人種が、事業とか経営とか法律とか、そういうものに関わりをもち、しかもそれが思ったように進展しない時に、アーティスト独特の無関心や投げやりな態度を示しがちなのはよく知っている。アーティストの側から見ればそういう無関心はむしろ当たり前で、要するに面白半分で手を出してみて、うまくいかなければすぐに面倒くさくなるのである。面白半分で大きな川魚をさばいてみて、中から白い細長い寄生虫がたくさん出て来ると、すぐに放り出してしまいたくなる少年と同じことである。
 

 アーティストには、複雑に絡まりあった利害関係や法律関係に耐えられなくなると、信じがたいほど無邪気にそれを投げ出し、投げ出しても相手方が我慢してくれるのが当然だと考える人たちが多いのだ。私はそういう無邪気なアーティストが大好きである。アーティストの肩を持てば、アーティストを相手にマジメに事業を展開しようとした事業家のほうが大人げないのである。
 

 私自身はアーティストでも何でもないが、いい加減さだけは彼らと共通であり、彼らにそっくりの無邪気と無責任だけは共有しているから、彼らの気持ちが理解できないでもないのだ。小室は、本来手を染めるべきでないいろいろなことに手を染めて、面倒だから放り出したくなって、放り出したいから無邪気に放り出してみたら、彼には全く関心の持てない法律関係や利害関係がベロベロベロベロ、またはドロドロドロドロ、さばきそこねたイカの内臓のように際限なく、どす黒く噴き出してきて、面倒というよりむしろゾッとして、虫にまみれて悪臭を放つ内臓のようなものを力ずくで振りほどこうとしたのである。そういう力ずくは、絶頂期のアーティストなら、許される。しかし、絶頂期を過ぎたアーティストがそれをしようとすると、世の中の力は寄ってたかって彼を失墜させようというベクトルになる。しかも、アーティストが本来手を出すべきでない世界に手を出すのは、必ず絶頂期を過ぎた自覚と焦りからなのである。
 

 こういう話は、大昔から、洋の東西を問わず、枚挙にいとまがなくて、映画や小説でみるアーティストの失墜はだいたいこういう形で起こることになっている。逮捕された彼に罵声を浴びせて囃し立てたり、マスコミ独特の「良識的呆れ顔」で突き放すのではなくて、本来のアーティストとしての再起を期待して見守っていたい。正直申し上げて、余りにもありがちなアーティスト失墜ストーリーであって、ほとんど曲を聴いたこともないクセに、今は彼が可哀そうでならない。酔っ払っていたら、おそらく号泣するところである。

 

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(さあいくよー)


 3日は土浦で講演会、出席者50名弱。今にも雨の降り出しそうな天気で、上野から乗った常磐線も、何だか寂しそうである。土浦という街は、駿台講師の頃から「筑波大直前セミナー」などをやったことのある馴染み深い街である。つい2週間前にも、つくばでの講演会の後に旨いワインレストランに連れて行ってもらって楽しく過ごした。3日の講演は高1&高2の諸君だけを対象とした小規模なもので、まあ講演会というより特別授業という類いのもの。3連休の最終日という、全ての人が寂しくてたまらなくなるシチュエーションの中で、よく50人も集まってくれた。しかも集まった高校生諸君も、非常によく反応してくれて、300人も400人も集めていただいた大講演会に勝るとも劣らない楽しい100分だった。なお、4日はこれから千葉と成田の中間ぐらいにある八千代台で講演会、出席者50名弱とのことである。昨日と同じような雰囲気だろうから、またしっかりがんばってこようと思っている。

 

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(はいったよん)


 さて、ここで大事なことを一つ言っておかなければならない。これから11月14日までの10日間、ブログを更新することができない。あくまでプライベートな理由で、落ち着いてインターネットに接続する環境が得られないからである。信じがたいほど熱心なたくさんの読者の皆さんのお蔭で(♡本日、計50000アクセスを超えようとしています♡あまり大々的に宣伝しなかった中で、これはたいへんなことだと思います)、まあ時々アップが遅れることがあっても、6月5日のブログ開設以来1日も欠かさずに書き続けてきた。しかし読んでいただける皆さんにはおわかりのとおり、このブログに対する筆者の思い入れは非常に大きいのである。落ち着いてじっくり書くことの出来ない状況、落ち着いてインターネットに接続できない状況で、おざなりに適当な記事を書いてごまかすことは出来ない。あえて10日ほど更新を休ませていただく次第である。


 しかし、その10日間も、ブログ記事は書き続けている。従って、10日後、おそらく11月15日の午後からになると思うが、これからの10日分をまとめて一気に更新していくことになる。10日間更新できないのは誠に残念であり、楽しみにしてくれている読者の皆様には申し訳ないのだが、その分、16日日曜日は10日分のブログに付き合っていただかなければならないし。このブログの10日分は下手をすれば一般的なブログの半年分ぐらいのボリュームがありかねないから、覚悟して待っていてほしい。まあ、それまでは今までの5ヶ月分(5ヶ月で、200ページの文庫本5冊分を書きまくったのだ)で、まだ読んでいらっしゃらない分を読んで我慢していていただきたいのである。「これほど充実した内容のブログが、毎日更新されたのでは読む方が追いつかない」という声さえ少なくなかったのだ。是非この機会に、「追いついて」いただきたいと思っている。

 

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(お)


 では、15日午後から、一気に10日分ほど更新いたします。それまで、しばらくの間ですが、失礼させていただきます。

1E(Cd) Tuck & Patti:AS TIME GOES BY
2E(Cd) Joe Sample & Lalah Hathaway:THE SONG LIVES ON
3E(Cd) Joe Sample:RAINBOW SEEKER
4E(Cd) George Duke:COOL
5E(Cd) Menuhin:BRAHMS/SEXTET FOR STRINGS No.1 & No.2
6E(Cd) Brendel(p) Previn & Wiener:
MOUSSORGSKY/PICTURES AT AN EXHIBITION
7G(Cd) 戸泉絵里子:スペインを旅する会話:三修社
12A(α) 倉橋由美子:大人のための残酷童話:新潮社
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