2010年01月08日(金)

Sat 091219 12月13日の惨劇(2) その結果と影響 いつも前のめりだ

テーマ:ブログ
 今井君はこういうとき(すみません、昨日の続きです)、いつでも何気なさそうに立ち上がって、ふてくされたみたいに無関心を装いながら、今まで通りの行動をそのまま続けるクセがある。まあ、目撃した人々の手前、体面を大いに気にする性格だから、「痛そうだった」「ケガをした」「大慌てになっていた」「冷静さを失って右往左往していた」というような印象を、どうしても目撃者諸君に与えたくないのである。何気なさそうに平気で立ち上がり、「かすり傷で済んでよかった」「ちっとも痛くなんかない」「ケガだって擦りむいた程度で、絆創膏さえいらないぐらいだ」、そういう顔でフーフー傷口を吹いて、また今まで通りの仕事に戻る、それがクマどんの標準スタンスである。

(傷のその後1 ウィーン「ホテル・ザッハー」で。12月15日)

 今回の惨劇でも、直後の行動は同じ。ニヤニヤ笑いながらゆっくりと立ち上がり、驚いてアゴがはずれそうになっているニャゴロワにも「何ビックリしてるんだ」と落ち着いた視線を送り、リンパ液とともに出血している傷口に早速オロナインを塗りこんだ。傷口は、今井どんの80kgの体重を全て1カ所に集中させて、荒いサンドペーパーで磨いたのと物理的には同じことであって、痛くないはずはないのだが、どうしても「痛い」という素振りを見せてはならない。それはカニ蔵どんの沽券に関わることであって、「もし痛さを認めれば、自分がミジメになるだけだ」、一瞬のうちに、そう結論づけるのだである。

(惨劇の激しさにアゴがはずれかけたニャゴロワ。可愛すぎるので再度掲載)

 「痛くない」ことを自分にもネコたちにも見せつけるために、こういう傷口にオロナインではなくて「ムヒ」を塗りたくることも多い。もちろん飛び上がるほど痛いのだが、「オレはこんなに頑丈だ」というバカげた自負がフツフツ湧き上がってくるのは、胸のすく思いなのである。さすがに今回はマキロンを遠慮したが、それは手近に見当たらなかったから。手もとにありさえすれば、まさにマキロンで飛び上がるほどの痛みを満喫したかった。
 そういうわけで、治療はオロナインをタップリ、塗れるだけ塗りこんで、傷口をオロナインのアブラで可能なかぎりデロデロさせて終わりである。昔の時代劇に出てくる医者なら、口に含んだ焼酎をフーッと吹きかけて、患者はその痛さに身を捩って気絶するところであるが、残念ながら、肝腎のその焼酎は、ケガをする前に、とっくの昔に胃袋の中に流し込んでしまった。まさに後の祭りだから、オロナインのデロデロに耐えながら、もう何もなかったことにして朝4時まで睡眠を楽しむしかない。

(傷のその後2 12月19日、ブダペスト「ホテル・ル・メリディアン」で)

 ただ、惰眠を貪るにしても何にしても、たった今の大転倒がおかしくておかしくて、笑いを止めることが出来ない。あんまり笑いすぎて、痛みも何にもあったものではない。むしろ笑いすぎた胃のあたりの筋肉が痛くて、その痛さのほうがつらいぐらいである。本来ならこのケガで「明日からの旅行の是非を考える」「こんなケガをして、ブダペストなんて大丈夫か?」と真剣に悩むところなのだろうが、おお、笑った笑った。1時間も笑いつづけて、笑い死にしかけるほどであった。

(傷のその後3 12月23日、プラハに移動中の列車コンパートメントにて。ちょうどブラチスラバ駅に到着)

 思い出すと、記憶に残る大転倒は、この5年間で4回目、ちょっと多過ぎるような気もするが、(1)代ゼミ75教室での大転倒(2)東進・高松屋島校での大転倒(3)ロンドン・ヴィクトリア駅での大転倒、で(4)今回の惨劇が続いたことになる。(1)と(2)については、このブログでも詳しく書いたことがある(一昨年の記事ですが、Mon080818「香川屋島講演会 大転倒について」、是非ご参照ください)。どちらもやはり「何事もなかった」という平気な顔で立ち上がり、平然と元の授業に戻っていった。周囲の人たちも今井がどれほどの痛さに耐えているか、まず気がつくことはない。

(傷のその後4 12月27日、プラハ、まだクリスマス市真っ盛りのティーン大聖堂の前で。カフカの生家のすぐ近くである)

 (3)は2008年12月19日夕刻。おお、何とちょうど1年前の今日である。前日12月18日の朝、ロンドンのホテルでちょっと他人には語れない大事件ないし大事故(近いうち旅行記で告白します)があって、そのことで心の底からふてくされていたのが悪かった。夕方のヴィクトリア駅の雑踏の中で階段に激しく蹴つまずき、前のめりに転がり込んで、右手のコブシで鋼鉄の階段を力のかぎり殴りつけるハメになったのである。
 コブシからは皮膚が4枚も5枚もの厚さではがれ落ち、激しく出血もしたのだが、驚くなかれ今井どんは平然と元の姿勢にもどり、傷口を生温かい舌で数回ぺろぺろ舐めたかと思うと、ポケットから1枚の大判の絆創膏をとりだして傷にペタリと貼り付けた。あとはまさに何事もなかったように平然と駅前のステーキ屋に入り、何だか難しい顔のイギリス人たちに混じって、でかいステーキを1枚ペロリと平らげた。いつもは絆創膏なんか持ち歩かないのに、何故あのとき絆創膏が出てきたのか、また何故「絆創膏をもっていたはずだ」と思ったのか、謎は謎を呼ぶ。コブシの傷は、1年経ってようやく目立たなくなったが、まさにそこに今回の惨劇。誠に素晴らしいタイミングと言わざるを得ない。

(傷のその後5 12月28日、パリ。シャルルドゴール空港で)

 ただ、それで「因果応報」「わがままに暮らしているバチが当たった」「反省して旅行もやめる」とか、そういう結論にならないのが今井どんの楽しいところである。すぐにワインを飲みなおしながら考えたのは、「おお、自分が転ぶ時は、必ず前のめりだ」ということである。(1)~(4)まで、すべて前のめりで、後ろにひっくり返るような転び方をした経験はないのだ。いつでも前へ前へ、ひたすら前進することばかり考えて、前のめりになりすぎているというなら、こういう傷も勲章と言っていい。こんな勲章をヒタイのこんなに目立つところにつけて、それでブダペストに旅立てるなら、まさに吉兆である。今回の旅行も大いに楽しくなりそうだ。大笑いしながらもう1杯ワインを飲んで、それからゆっくり惰眠を貪るのだった。
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