Sat 080719 京都からの帰途 千葉講演会 今後2週間の更新について | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 080719 京都からの帰途 千葉講演会 今後2週間の更新について

 1週間にわたった講演会旅行は、今日で終わりになる。帰りしなに、京都駅の土産物屋でミニ山鉾(写真)を購入。なかなか可愛らしい。ネコたちもこれを見たらさぞかし嬉しいだろうと考えた。ニャゴロワなんか、早速右手でちょいと攻撃をかけてみて、山鉾の動きに自分で異常に驚いて真上に飛び上がるかもしれない。真上に飛び上がるのは、ニャゴロワの得意ワザ。本当に水平の姿勢で、嘘のようにそのまま飛び上がり、嘘のようにそのまま着地する。一方のナデシコは、こういうお土産を見ても冷静そのものを装う。あとでコッソリ誰も見ていないところで、じわじわ一人で盛り上がって遊ぶのが好き。真夜中にドサドサいいはじめたら、ナデシコが安心して遊びはじめたと思えば間違いない。そういう時に私が酒を注ぎに2階へ上がっていくと(私の部屋は半地下になっている)「見られてはならないところを見られた」という態度で、慌てて水を飲みはじめたりする。

 

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 今日は京都を出て、千葉へ。千葉での19時から講演会をこなせば、1週間ぶりにニャゴロワ&ナデシコの顔を見ることができる。ますます空調の効きが悪くなっていくホテルの部屋で、午前10時まで汗だくになって眠る。半年前、暖房が効かなかった時にはフロントにその旨キチンと申し上げ、(ホテル側からの申し出で)宿泊代を少し安くしていただいた。しかし、今回は少なくとも25℃までは下がっているのだし、何よりもまず「夏の高炭素男」である私が悪いのだから、今回はしっかり我慢することにする。写真は、部屋からの風景。これ以上考えられないほどの平凡な風景だが、正面の山は「大文字焼き」の大文字山だという。だからもし1ヶ月後なら、この部屋を取ることはほぼ不可能に近い。そういう部屋で、5日間も世話になった。

 

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 正午チェックアウト。新幹線は14時22分だから、それまでの2時間、凶悪な暑さの中でクマが煮えてしまわないように、ブライトンホテル内の和食レストランで時間を潰すことにした。2時間もの時間を真っ昼間に潰すのは、私のような達人になっても困難を極める。これが夜ならば、適当な飲み屋に入れば4時間でも5時間でも簡単に潰れるのであるが、昼間そういう時間の潰し方をすると、それなりに人生が崩壊する。夕方からは講演会も控えているから、酒をたくさん飲むわけにもいかない。「カフェでまったり」という手もあるらしいが、それは若い男女の話。中年男が「カフェでまったり」は、パリやボローニャやマルセイユではサマになるかもしれないが、大阪や京都では「困ったおヒト」またはその同義語で「うぜえオヤジ」「オカシクない?」というひとくくりの中に括られてしまう。


 別にひとくくりに括られても困ることはないが、すぐ手近に「蛍」という名前の旨そうな和食屋があれば話は全く別であって、何も無理をしてひとくくりに括られる必要はない。コンシェルジュに頼んで予約してもらい、予約の電話が切れるか切れないかのうちに暖簾をくぐれば、そこには天国が待っている。一番奥の涼しいテーブルに通され、中庭の眺められるそのテーブルから店内に目をやれば、まさにちょうどいい広さである。私が目立ちすぎる心配はないし、忘れ去られる不安もない。2時間を快適に潰すには、忘れ去られてもいけないし、従業員と目が合いすぎるのも困るのである。写真は、店内から中庭を見た風景。

 

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 「ミニ懐石」を注文。丼物では2時間は潰れない。「松花堂弁当」というのもあったが、一度に全てが出てくるメニューは私には禁物。5分もあれば平らげてしまって、1時間55分という恐るべき時間が私の前にどっかと横たわる結果になる。わずかずつ運ばれ、わずかずつ進む。従業員の皆様の協力を得て、チームワークで私の時間を潰していただく。その作戦なら「ミニ懐石」がベストである。わざわざ料理を虫カゴに入れたり(写真)、山鉾の形(長刀鉾)の器に入れたり、たとえ私がナイルのワニよろしく何でもかんでも一口で飲み込んでしまうとしても、そうやって遅々として進まない勿体ぶった出し方をしてもらえば、持ちこたえることも可能になる。

 

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 結局ギリギリまでそんなことをしていて、ホテルを出たのは13時45分。結婚式が終わったばかりのカップルが写真を撮ってもらっているのを蹴飛ばしそうになりながら、タクシーに乗って京都駅に向かった。やっとのことで間に合った感じの14時22分発「のぞみ」で帰京。夏休みが始まり、3連休も始まった今日の新幹線は大混雑、終着の東京駅まで、ほぼ満席のままだった。


 「帰京」とは書いたが、実際にはそこからさらに千葉まで行かなければならない。東京駅丸の内南口から総武線快速に乗り換え、18時過ぎに千葉に到着。さすがに疲れ果てた。京都からの2時間半も、千葉までの40分も、ほぼ熟睡して過ごした。19時から東進ハイスクール千葉校で講演会、出席者170名。眠ったお蔭で元気が回復し、講演会それ自体は再び大成功になった。6月から7月にかけての講演会ラッシュを締めくくるのには最高の出来だったと考える。


 帰宅23時半。早速うるさく鳴きながら寄ってきたニャゴロワに京都みやげのミニ山鉾を見せてやる。「なあんだ、また役に立たない、下らない物を買ってきましたねえ」と言って、そっぽを向く。ナデシコなんか、ミニ山鉾を見るやいなや、物陰に隠れて二度と出てこない。肉球だけ出して、バイバイということらしい。

 

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 ニャゴロワは私の横に寝そべって、土産の赤い包み紙を占拠し(大きな紙の上に横たわるのが何より好きなのだ)、土産物の箱と発泡スチロールに攻撃をかけ(そういう無駄なことが何より好きなのだ)、突然気がついて水を飲みに出かけ(そういう無意味な方針転換が何より好きなのだ)、気がつくとテレビの前でナデシコを枕に眠ってしまった(そうやって唐突に気を失うのが何より好きなのだ)。写真ではよく見えないが、よく見るとピンクの耳の純白ネコの下に、シマシマの保護色ネコが埋もれているのがわかる。

 

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 さて、私もそろそろ睡魔に抵抗しがたくなってきた。明後日からは河口湖に出かける。東進ハイスクールの「夏期合宿」である。体力を温存しなければならない。


 ただ、ここで読者の皆様にお断りをしておかなければならない。これから2週間ほど、ブログの更新が非常に不安定になる。3~4日更新がなかったと思うと、その3~4日分がほぼ同時にアップされたりするかもしれない。その理由は、「東進・河口湖合宿」で宿泊する旅館にインターネットに接続する設備がないことである。エアエッジを利用する手もあるだろうが、加入手続きをしていない。携帯電話に接続して何とかする方法もあって、京都のドコモショップでそのために1300円出してUSBケーブルも購入した。しかし、それを使用するためには昔使っていた古いパソコンを引っぱりださなければならないことが判明。しかも、反応が言語道断に遅いその古いパソコンに、ソフト3種類をインストールしないと動かないというのである。


 夏期合宿直前のたいへんな忙しさの中で、そんな面倒なことはしていられない。第一、パソコン操作の苦手な私が(購入して5タッチ目でAのキーが外れてしまうほど力ずくなのだ)、相性の悪いパソコン相手に(購入して3タッチ目で固まってしまったほど相性が悪いのだ)悪戦苦闘している精神的余裕がない。それよりももっと現実的な方法として、合宿の宿舎を3~4日ごとにうまく出たり入ったりして、そのチャンスを巧みに利用して一気にブログ更新を試みる方法がある。そのぶん、更新が不安定になるのは致し方ないだろう。


 もう一つ、携帯電話方式のパケット代にも問題がある。私は予告しておいた「ボローニャ旅行記」をすぐにでも始めたい。合宿終了を待っていたのでは、2週間も先になってしまう。しかし、もし携帯電話を利用して写真を一日5枚も6枚もブログにアップすると、それだけで10000円近くパケット通信費がかかってしまうことが判明。合宿中毎日そんなことをやっていたら、合計15万円近くになる。「じゃ、携帯から直接アップしたら」ということになるのだが、このブログの文字情報の分量からして、携帯からの直接アップは事実上不可能と思われる。


 以上の諸点を慎重に勘案した結果、更新が不安定になっても今までの1ヶ月半の形式を遵守することを選んだ。最近は閲覧数もすっかり増えて、毎日欠かさず読んでくれている読者も少なくないようだが、この点をご了承願いたい。ただし、「毎日更新」という方針に変更はないので、日記は一日も欠かさずに継続していくことになる。


1E(Rc) Solti & Chicago:R.STRAUSS/DON JUAN ・ ALSO SPRACH ZARATHUSTRA
TILL EULENSPIEGEL’S MERRY PRANKS
2E(Rc) Bernstein & New York:/SHOSTAKOVITCH SYMPHONY No.5
3E(Rc) Rozhdestvensky & Moscow Radio:
BARTOK/DER WUNDERBARE MANDARIN
TWO RHAPSODIES FOR VIOLIN & ORCHESTRA
4E(Rc) Darati & Detroit:STRAVINSKY/THE RITE OF SPRING
5E(Cd) 東京交響楽団:芥川也寸志/交響管弦楽のための音楽・エローラ交響曲
8D(DvMv) BEOWULF
11D(DvMv) THE PERFECT STORM
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