不妊症の原因については、色々な報告があります。

 

 

卵管の異常:30~40%男性側の問題:30~40%、排卵障害:10~15%、子宮・頸管の異常:10%、原因不明:10~25%(武谷雄二:女性不妊.新女性医学体系 1998;14-23)

 

男性側の問題:32.7%排卵障害:20.5%、卵管の異常:20.4%、子宮・頸管の異常:17.6%、免疫の異常:5.2%(日本受精着床学会・倫理委員会:日受精着床学会誌2004; 21:6-14)

 

卵管の異常:35%男性側の問題:35%、排卵障害:15%、原因不明:10%、その他5%(Erica C et al : Tubal factor infertility: Obstet Gynecol Clin North Am :551-556,2012)

 

 

これらの報告を総合すると、卵管の異常と男性側の問題が多いことが分かります。

 

例えば排卵障害などは、月経周期の異常(正常範囲は25~38日周期とされています。)や基礎体温が一相性であることなどから、自分で異常があるかないかある程度判断することが可能です。

 

逆に卵管や精子の問題は検査をおこなわないと判断できませんから、この点が問題になってきます。

 

もしかするとご自分が不妊かも?と思われる方は、このような理由から少なくとも卵管と精子の検査おこなってもよいかもしれません。