英語教育改革,ということがしょっちゅう言われています。
文科省のウェブサイトを見ても,いろいろなことが書かれています。
「英語を使って何ができるようになるか」という観点からの到達目標と評価,とか,いろいろなことが書かれています。
だけど,大事なことが欠けています。
それは,間違ったことを教えない,正しいことを教える,ということです。
例えば数学で,平方根の単元で,ルート4は2ですよね。これを3とか5とかって教えたら,「間違えたことを教えるな」と言われてしまいます。
だけど,英語は,平然と間違えたことを教えています。
「world」の発音は「ワールド」です,と教えています。
でも,「world」の発音は「ワールド」ではありません。「ワールド」というのは,外来語,つまり, 日本語です。
「world」の発音は「ワールド」です,って教えているのは日本だけです。
「world」の発音は「ワールド」です,って教えるのは,ルート4は「3」です,と教えるのと同じです。
「year」の発音は「イヤー」です,と教えています。でも,「イヤー」ではありません。「イヤー」は外来語,つまり日本語です。
もしyearの発音が「イヤー」だとしたら,なぜ,「1年」は「a year」なのでしょう。なぜanにならないのでしょう。なぜ,わざわざ間違ったことを教えて,生徒を混乱させるのでしょうか。
「wolf」の発音は「ウルフ」です,と教えています。
もしwolfの発音が「ウルフ」だとしたら,なぜ,「1匹のオオカミ」は「a wolf」なのでしょう。なぜanにならないのでしょう。
asはアズではなく,isはイズではなく,wasはワズではありません。
でも,asの発音はアズです,isの発音はイズです,wasの発音はワズですって教えています。
語尾の発音は[z]です。[zu]ではありません。
[z]でも[zu]でもたいした違いはない,と言うかもしれません。
でも,末尾が[zu]だと,2音節になってしまいます。これらの単語は1音節の単語です。
1音節の単語を2音節の単語と教えることは,ルート4を「3」と教えることと同じです。
英語教育改革で文科省がまずやるべきなのは,間違ったことを教えない,正しいことを教える,ということです。
英語の授業で間違ったことを山ほど教わって,日本人が英語ができるようになるはずがありません。
「中学や高校の授業で,間違えたことを教えるのをやめましょう。正しいことを教えましょう。」
ということが,まず出発点です。
この記事は,以下の記事の続きです。
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